ゲーテのレビュー一覧

  • ゲーテ詩集

    Posted by ブクログ

    訳が古典的でたまに理解できないものがありました。
    やっぱり詩はその国の言葉で鑑賞するのが一番いいのかなぁなんて思います。

    それでもやっぱり独創的な雰囲気で楽しめました。

    魔王はゲーテの詩だったんだ..。

    0
    2018年02月02日
  • 若きウェルテルの悩み

    Posted by ブクログ

    有名な作品。読んでみると確かにすごい作品だった。前の話だけど、人の弱さ、繊細さがよく描けていると思う。色んな意味でとてもズシンと響くものがある作品だった。角川をベースに岩波と読み比べをしながら読んだ。全体的には角川のほうが読みやすいけど統一した雰囲気は岩波のほうがある。特に最後の詩の部分は岩波のほうが読みやすい。

    0
    2017年12月18日
  • ファウスト 1

    Posted by ブクログ

    ずっと前に授業で読んだ、クリストファー マーロウ版のDr Faustusより、ゲーテ版ファウストのほうが登場人物たちが生き生きしてて面白かった。特にメフィストフェレスと旅に出てから。なんでもできる、どこへだってゆける、究極の自由。

    下品な悪ふざけも多いけれど、聖書、哲学、伝承、シェイクスピアの引用がたくさんあって、ヨーロッパ文化の豊かさを感じました。当時の(設定は16世紀?なのにゲーテの生きた18、19世紀の慣習が出てきたりして間違ってる、とも書いてあったけど)倫理観も見えたり。

    古本だったので前の持ち主のメモが残ってて、それを読むのも楽しかった。解説じみたことから、ここの表現が綺麗、とか

    0
    2017年07月15日
  • ファウスト(一)

    Posted by ブクログ

    私生児を産んだ女への懲罰をゲーテが廃止したのは、この時代にパラダイムシフトがあったのでしょうか。優れた物語はいつも、転換点前夜のまどろみを描きます。だからグレートヒェンは我が子を殺して破滅するのですが、それに比べて、ファウストの苦悩や悔恨は口先ばかり。まるで、生き延びてしまった老人はこうやって世間を眺めているんだよと言わんばかりの冷たい表情で、死んだ友人たちを呼び起こして追憶を始める。

    0
    2017年07月11日
  • 若きウェルテルの悩み

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ウェルテル効果、という主に有名人の自殺に伴う自殺の連鎖を生む現象のこと、その元ネタ。

    数百年前のドイツで、こんな小説が出るのは衝撃だろうと思う。人間の感情をここまで赤裸々に吐露し、しかもそれが受け入れられたということ。

    理性でなく、人間的な自然な感情を肯定している、そんな感じがする。
    ロシア文学っぽいけども、あちらほど能力もないのに卑屈になっている様子ではなく、ある特定の人とはきちんと交流を持てている。が、表層の権威への反発など(理路整然的なものとそうでないもの)は似通っているように感じた。地下室の手記のよう。

    大学生のときに読んだが、あの時は、まさに自身があの中に居たような気がしていた

    0
    2017年05月14日
  • 若きウェルテルの悩み

    Posted by ブクログ

    主人公はどうしようもなく苦悩しているのに、詩的情熱が充溢しているためかどこまでも牧歌的。
    人生と恋愛と芸術を、人々がずっと素朴に、また真摯に愛していたのだろうな......悲劇的な結末が避けられないほどに。ドイツ的時代精神にふわーっと憧れました。

    0
    2016年10月08日
  • ファウスト(二)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「人間というものは望んで得たものをしっかりと握ってはいないで、愚かにももっといいものが欲しいと憧れ、一番すばらしい幸福にもすぐに慣れっこになってしまうのです。」

    世界で一番面白い本だと言われている。
    話し言葉だけでストーリーが展開されるので、物語の進行は速い。

    一番好きなシーンは、
    ヘレネーとファウストの間に子供ができた9695からである。

    メフィストフェーレスも俗っぽく面白かった。

    0
    2016年06月19日
  • ファウスト(一)

    Posted by ブクログ

    「善い人間は、暗い衝動に駆われても、正道を忘れるということはないものなのだ、と。」

    世界で一番面白い本と聞いていたので、いつ読もうかずっと迷っていた本。戯曲なので、セリフだけで話が進む。なので、時間の流れを掴むのが難しかった。

    この本は確かに面白い。とても面白い。ゲーテが60年かけて作っているのだから、そこに凝縮された何かがある。

    マルガレーテの兄のセリフは、真に迫るものがある。

    0
    2016年04月29日
  • ゲーテ格言集

    Posted by ブクログ

    ケチつける勇気がないので5☆。歳のせいだろうか、ベタだなあとおもいつつ、頷いている自分がいるって感じだ。それなりに楽しんだのも確か。「翻訳者はまめな媒酌人と見なされる。彼らは半ばヴェールにおおわれた麗人をこの上なく愛らしいものとたたえ、本物を見たいというやみ難い気持ちを起こさせる」(113P)このようなレベルに達したいもの。

    0
    2014年04月27日
  • ファウスト(一)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    綺羅星のような戯曲。構成も素晴らしい。メフィストフェレスになりたくなってしまった。高校生の時には挫折した作品。ドイツ文学の最高峰では。

    0
    2014年03月02日
  • ファウスト(二)

    Posted by ブクログ

    1巻執筆からかなり時間が空いてしまったせいか、なんかテイストが違うような・・・老齢に差し掛かったゲーテの思想的・教養的深みの大きさを感じさせます。劇作的な面白さは1巻のほうがよかったかな…これ、いちおう戯曲ですから。演劇ですから。
    古代の美女ヘレネーに懸想したファウストが、はるか神話の世界まで飛んで行って~とかどんだけ荒唐無稽なの
    てかグレートヒェンに対して悪びれもせずそういうことしちゃうんだ・・・まあ悪魔に取りつかれてる男ですから、さもありなん といったところでしょうが
    古代時代はちょっとおもしろかったですね
    ゼウス、セイレーン、ポセイドン、ヘラクレス、ホムンクルス、ケイローン、トリトン e

    0
    2013年05月20日
  • ファウスト(一)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    詩聖ゲーテの名作『ファウスト』。
    戯曲向けに書かれたので韻文でつづられている(最初ふつうの小説と思って読むとびっくりするかも)。
    第一部は1808年に発表され、第二部はその約30年後の1833年=ゲーテの死の翌年に発表されたという・・・ゲーテの生涯を通して書かれた作品、なんですね~(30年推敲を重ねられたっていうか暫く放置されてた感があるけど…)。

    新潮文庫の1巻では“天上の序曲”~天使たち(ラファエル、ミカエル、ガブリエル)の合唱から始まり誘惑の悪魔・メフィストーフェレス登場。神とひとつの賭けをする。即ち、善き人間であるファウストを悪の道へと引きずりこむことができるのか。
    ここから悲劇的本

    0
    2013年04月30日
  • ファウスト(上)

    Posted by ブクログ

    人間という不可思議な生き物について、悪魔が世界を交えて物語っていく。
    なんて興味深い作品なんでしょう。

    人は、命を維持し学び生殖していく欲望の陰に、衰退堕落し死へ向かう願望を持つ。なぜこんな矛盾を抱えて生きるのか。

    メフィストはただ、動く世界と生きる人間を物語るだけであって、不思議なのは生命それ自体なのではないだろうか。

    0
    2013年03月12日
  • ファウスト(一)

    Posted by ブクログ

    ドイツ文学が好きで、その中でもファウスト第一部が一番好き。

    メフィストフェレスの様な人に出会いたい。というよりもメフィストフェレスのようになりたいと常に思ってしまう。

    ファウスト先生がどう考えても俗っぽく思えてしまうのは、私の読み方が甘いせい??ま、そこが良いんだけど★

    0
    2012年08月18日
  • ゲーテ格言集

    Posted by ブクログ

    いつでも自分の手の届くところにおいておきたい本だと思う。
    気分が落ち込んでいるときや、選択に迷ったとき、また人に何か言葉をささげたいとき、わたしはきっとこの本を手にとるだろう。
    この本の中にある言葉に救われたことも、少なくはない。
    人生とはとてもささやかで、それでもいとしく、大変重要なものであることを、わたしはゲーテから教わった。
    これからももっとこの本から人生のさまざまを、人間のさまざまを、感じとりたいと思う。

    0
    2012年08月18日
  • ファウスト(一)

    Posted by ブクログ

    2015年98冊目。(再読)

    ゲーテが着想から60年かけて完成させた大作。
    場面展開のテンポが良く、多彩な人物(あるいは人ならざるもの)が次々と現れ、想像した光景のカオスがすごい。
    心に残る名言もあまりにも多い。
    また、日本語訳のリズムが非常に良く、特に歌の部分は日本的になじみのある語数できれいにまとまっている。
    注の数は多くないので、一つひとつの意味合いを深く知ろうと思うと物足りない感はあるが、
    一読目に勢いで読み切るにはちょうど良かった。
    ====================
    2012年43冊目。(初読:2012年7月1日)

    0
    2015年11月25日
  • ゲーテ格言集

    Posted by ブクログ

    打ちのめされ、怯えきって、心安らげる場所を見つけられない時にでも喜びはある。

    かつてゲーテが存在したということ。
    今も生き続けているということ。
    それは大いなる喜びだ。

    0
    2012年06月06日
  • ゲーテ格言集

    Posted by ブクログ

    ゲーテすごい好きだ。もういっそゲーテになりたい。
    たぶん古典でも啓蒙でも浪漫でもないスタンスが自分に合うのだと思う。あたまでっかちになりそうな時には世界の美しさを、怠惰にふけりそうな時は誠実の尊さを説いてくれる。
    驚いたのはファウストやウェルテルのフレーズも多いこと。前そっちを読んだときは気づかなかったのになぁ。もう一度読もうと思う。

    0
    2012年05月01日
  • ファウスト 2

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    グレートヘンの悲劇から立ち直ったファウストは、
    美を追究することで、生の意義を把握しようとする。

    しかし、ヘーレナを追うことも悲劇に終わった。

    美の追究ではなく、
    その次に見出した、生の意義に、しびれる。

    ついに、悪魔と交わしたあの言葉を発して、
    ファウストは倒れる。
    「留まれ、お前はいかにも美しい」と。

    賭けにかったと思った悪魔が、
    ファウストの魂を奪おうとすると、
    天使の光がファウストをつつみこむのである。

    最後、ファウストが望んだものには、迫力があった。
    最後だけは一気に読んで、
    感動の美しさに圧倒された。

    たしかに年齢に見合った読み方が出来る一冊であり、
    一読の価値がある。

    0
    2012年01月07日
  • ファウスト 1

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ゲーテが24歳で書き始め、82歳で書き終えた作品。
    迫力がありますし、
    主人公のファウストと少女グレートヘンとの恋愛は
    美しくせまってきます。

    学問の無力に絶望したファウストは、
    悪魔と契約を結ぶ。

    享楽の世界に堕ちるのか、
    それとも、精神は正しさを失わないのか、
    賭けである。

    神は悪魔の賭けを許した。
    さて、ファウストは。

    0
    2012年01月07日