ゲーテのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
友人とゲーテの思想を学ぼうと決め、本書を手にとった。本書は、主人公のウェルテルが親友のいいなずけのロッテに恋する物語である。本書におけるウェルテルは狂人と言ってもいいほどの勢いでロッテに愛を捧げている。現代においてはストーカーと呼ばれても仕方がない程のウェルテルの行動ぶりは理解に苦しんだ。当時のドイツ社会では本書が人気を博したとのことだが、それほど皆がウェルテルのような純愛を経験していたのだろうかと疑問に思った。また、ゲーテは「もし生涯に『ウェルテル』が自分のために書かれたと感じるような時期がないなら、その人は不幸だ」と述べているが、私自身にその時期が来る未来を想像できない。しかし、一人のこと
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Posted by ブクログ
この手の過去の偉人の格言集は、往々にして今の自分への戒めになる。
個人的には特に、
「自我と自由と節制について」の項目がガツンときた。
一つ格言を引用するとすれば、
「個人は何ものかに達するためには、自己を諦めなければならない、ということを誰も理解しない」P131より
だろうか。
自分の目指す「なにものか」、について。
そしてそのために自分が「諦めなければならないもの」とは何か。
これはこの本に収められた一つの格言に過ぎない。
あなたの心に問いかける多くの格言がこの書には収められている。
別の本の名前を出して恐縮だが、アランの「幸福論」のように、生活の中で折に触れて読み返したい一冊。
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Posted by ブクログ
ずっと前に授業で読んだ、クリストファー マーロウ版のDr Faustusより、ゲーテ版ファウストのほうが登場人物たちが生き生きしてて面白かった。特にメフィストフェレスと旅に出てから。なんでもできる、どこへだってゆける、究極の自由。
下品な悪ふざけも多いけれど、聖書、哲学、伝承、シェイクスピアの引用がたくさんあって、ヨーロッパ文化の豊かさを感じました。当時の(設定は16世紀?なのにゲーテの生きた18、19世紀の慣習が出てきたりして間違ってる、とも書いてあったけど)倫理観も見えたり。
古本だったので前の持ち主のメモが残ってて、それを読むのも楽しかった。解説じみたことから、ここの表現が綺麗、とか -
Posted by ブクログ
1巻執筆からかなり時間が空いてしまったせいか、なんかテイストが違うような・・・老齢に差し掛かったゲーテの思想的・教養的深みの大きさを感じさせます。劇作的な面白さは1巻のほうがよかったかな…これ、いちおう戯曲ですから。演劇ですから。
古代の美女ヘレネーに懸想したファウストが、はるか神話の世界まで飛んで行って~とかどんだけ荒唐無稽なの
てかグレートヒェンに対して悪びれもせずそういうことしちゃうんだ・・・まあ悪魔に取りつかれてる男ですから、さもありなん といったところでしょうが
古代時代はちょっとおもしろかったですね
ゼウス、セイレーン、ポセイドン、ヘラクレス、ホムンクルス、ケイローン、トリトン e -
Posted by ブクログ
ネタバレ詩聖ゲーテの名作『ファウスト』。
戯曲向けに書かれたので韻文でつづられている(最初ふつうの小説と思って読むとびっくりするかも)。
第一部は1808年に発表され、第二部はその約30年後の1833年=ゲーテの死の翌年に発表されたという・・・ゲーテの生涯を通して書かれた作品、なんですね~(30年推敲を重ねられたっていうか暫く放置されてた感があるけど…)。
新潮文庫の1巻では“天上の序曲”~天使たち(ラファエル、ミカエル、ガブリエル)の合唱から始まり誘惑の悪魔・メフィストーフェレス登場。神とひとつの賭けをする。即ち、善き人間であるファウストを悪の道へと引きずりこむことができるのか。
ここから悲劇的本 -
Posted by ブクログ
ネタバレグレートヘンの悲劇から立ち直ったファウストは、
美を追究することで、生の意義を把握しようとする。
しかし、ヘーレナを追うことも悲劇に終わった。
美の追究ではなく、
その次に見出した、生の意義に、しびれる。
ついに、悪魔と交わしたあの言葉を発して、
ファウストは倒れる。
「留まれ、お前はいかにも美しい」と。
賭けにかったと思った悪魔が、
ファウストの魂を奪おうとすると、
天使の光がファウストをつつみこむのである。
最後、ファウストが望んだものには、迫力があった。
最後だけは一気に読んで、
感動の美しさに圧倒された。
たしかに年齢に見合った読み方が出来る一冊であり、
一読の価値がある。