ゲーテのレビュー一覧

  • ゲーテ格言集
    いつでも自分の手の届くところにおいておきたい本だと思う。
    気分が落ち込んでいるときや、選択に迷ったとき、また人に何か言葉をささげたいとき、わたしはきっとこの本を手にとるだろう。
    この本の中にある言葉に救われたことも、少なくはない。
    人生とはとてもささやかで、それでもいとしく、大変重要なものであること...続きを読む
  • ファウスト(一)
    ドイツ文学が好きで、その中でもファウスト第一部が一番好き。

    メフィストフェレスの様な人に出会いたい。というよりもメフィストフェレスのようになりたいと常に思ってしまう。

    ファウスト先生がどう考えても俗っぽく思えてしまうのは、私の読み方が甘いせい??ま、そこが良いんだけど★
  • ファウスト(一)
    2015年98冊目。(再読)

    ゲーテが着想から60年かけて完成させた大作。
    場面展開のテンポが良く、多彩な人物(あるいは人ならざるもの)が次々と現れ、想像した光景のカオスがすごい。
    心に残る名言もあまりにも多い。
    また、日本語訳のリズムが非常に良く、特に歌の部分は日本的になじみのある語数できれいに...続きを読む
  • ファウスト(一)
    最初の献詞がいいじゃないか、詩とはこういうものか
    続く、大旦那と悪魔との賭けも気さくでいい。大旦那はかくあるべし

    ストーリーは、ああ、人生嫌になった、という先生が悪魔と契約して楽しむもの。先生も俗ですねぇ。

    表現が大げさだが嫌いじゃない。「とまれ、お前はあまりにも美しい」

    注釈が親切。多少過保...続きを読む
  • ゲーテ格言集
    打ちのめされ、怯えきって、心安らげる場所を見つけられない時にでも喜びはある。

    かつてゲーテが存在したということ。
    今も生き続けているということ。
    それは大いなる喜びだ。
  • ゲーテ格言集
    ゲーテすごい好きだ。もういっそゲーテになりたい。
    たぶん古典でも啓蒙でも浪漫でもないスタンスが自分に合うのだと思う。あたまでっかちになりそうな時には世界の美しさを、怠惰にふけりそうな時は誠実の尊さを説いてくれる。
    驚いたのはファウストやウェルテルのフレーズも多いこと。前そっちを読んだときは気づかなか...続きを読む
  • ファウスト 2
    グレートヘンの悲劇から立ち直ったファウストは、
    美を追究することで、生の意義を把握しようとする。

    しかし、ヘーレナを追うことも悲劇に終わった。

    美の追究ではなく、
    その次に見出した、生の意義に、しびれる。

    ついに、悪魔と交わしたあの言葉を発して、
    ファウストは倒れる。
    「留まれ、お前はいかにも...続きを読む
  • ファウスト 1
    ゲーテが24歳で書き始め、82歳で書き終えた作品。
    迫力がありますし、
    主人公のファウストと少女グレートヘンとの恋愛は
    美しくせまってきます。

    学問の無力に絶望したファウストは、
    悪魔と契約を結ぶ。

    享楽の世界に堕ちるのか、
    それとも、精神は正しさを失わないのか、
    賭けである。

    神は悪魔の賭け...続きを読む
  • ゲーテ格言集
    まさに格言集!

    何回も読もう。
    心に刻もう。

    この本は暗い夜道を明るく灯してくれます。
  • きつねのライネケ
    この岩波少年文庫版「きつねのライネケ」は読者対象として小学5.6年生を想定しているようです。  つらつらと思い出してみるに、KiKi がその年齢層だった頃、子供のための読み物というものの大半は「勧善懲悪」「予定調和」の物語ばかりだったように思います。  そうであるだけに KiKi は読中、まるで当然...続きを読む
  • ファウスト(上)
    現代語訳の決定版とも言える。
    森鴎外訳が一番情緒があって好きだけど、読みやすさで言えば、この柴田翔訳は絶品。
    この世に存在する唯一の世界文学とも言える本書、読んだことがない人は、是非この柴田翔訳でどうぞ。
  • ゲーテ格言集
    読みおわった、というか…こういった書物に関しては、読み“終える”ということがないですよね。難しい文が多々ありますが、素敵な本です。
  • 色彩論
    ゲーテに色彩論があることを知りませんでした。
    ルドルフ シュタイナーが、色彩の本質・色彩の秘密を書いていることも知りませんでした。

    自分の好きな絵画について、本書を元に考察してみたいと思います。
    理論は、現実を説明するための道具なのだから。
    うまく現実と、自分の感想とが説明できれば、自分の...続きを読む
  • ゲーテ格言集
    中途半端な自己啓発本を読むよりか自分でイメージするので、マニュアルの型は無い。そもそも昔に出版された格言を寄せ集めただけのものなので、良く言えばシンプル。悪く言えば地味。しかし、自分はこの本に何度もいろいろ考えさせられてきた。座右の書でもある。
  • ファウスト(二)
    2011.06.16
    最近忙しかったこともあり、丸二か月かけて読み終えた。
    とてもきれいな文章。
    おそらく全ては理解できていないが章ごとに毛色が違いつつも、一貫したテーマで進む。

    人によって全く違うことを考えるだろうがゲーテの自然観(母なる世界など)、ファウストの変化、物語の規模などに心を揺り動か...続きを読む
  • ゲーテ格言集
    マジにちょっとえげつない人。自然と一体化している。全体構想を行う哲学者は幾らかいるが、芥川などはこの人を格別視した。大きな所から降ろしてくる、真ん中の言葉。「天才も不滅ではないことほど、凡庸なものにとって慰めになることはない」。ファウストは読みかけ。
  • ファウスト(下)
    2011.03.25-
    ゲーテはすべての信仰も文化も、矛盾無く存在できることを知っていたのかな。

    第四幕でマルガレータを思いだしたみたい。

    「まるで邪に思い上がった心が 欲情の赴くままに 血をたぎらせ 自由な心で すべての権利を擁護せんとする精神を圧迫して 感情の惑乱へと追いやってしまうのと同じ...続きを読む
  • ファウスト(上)
    2011.03.20-
    訳が私に合ってたのか、二度目だからか分からないけど、初めて読んだ時より親しんで読めた。

    人間は意志薄弱で迷いが多く、他人の過ちを裁きながら同じ過ちを犯したりする。そうでなきゃ、自分で自分を限定することで少しは賢くなったとうぬぼれている。それでもどうにか生きようとしている。
  • 親和力
    ゲーテによる本格小説。未だかつてない衝撃を受けた。この小説の主題は法、倫理、自然の関係であろう。内なる自然を抑えきれずに破滅していくエードゥアルトとオッティーリエの姿は、単純に道徳を遵守すべきとの考えから非難するにはあまりに美しい。
  • ファウスト(下)
    人造人間ホムンクルス、スフィンクスにギリシア神話の神々、半神、ニンフ、イリアスに詠われた絶世の美女ヘレネが入り乱れる幻想世界に夢心地。
    キリスト教とギリシア・ローマ世界が融合しルネッサンスを感じさせる。
    ファウストが最後に辿り着き、果たせなかったことはネーデルランド独立のことだろうか。