ゲーテのレビュー一覧

  • ファウスト(二)
    2011.01.25-
    悪魔の力で最も美しい時を過ごしそれを失い、この世の栄華を極めようとするファウストだが、進めば進むほど彼の世界は混乱していく。苦悩の果てにたどり着いた人生の真理は、他者のために生きること。「今この時」に自分のすべてを忘れて没入することだった。そして真理にたどり着いた魂は、悪魔の...続きを読む
  • ファウスト(一)
    2011.01.18-
    何か大きな物を追うばかりに、「今この時」に没入することが出来ない男の話。追っている物は余りに大きく、彼自身、何を追っているのかも見失ってしまう。「追求した先にあるもの」よりも、「追求すること」が目的になっているようだ。

    あと、処女信仰は無意味で残酷だと思いました。
  • 若きウェルテルの悩み
    これを読んだのは、高校3年生の秋から冬。

    受験を前にし、ちょうど失恋したばかりのころ。
    失恋の痛手で手にした作品とも言える。
    その後も、少なからず失恋はした。

    だけど、初めて読み終えて以来、この本をまた開く気持ちになれなかった。
    何故なら、最後のくだり、ウェルテルが事におよぶシーンが痛ましく、再...続きを読む
  • ゲーテ格言集
    考える人間の最も美しい幸福は、究め得るものを究めてしまい、究め得ないものを静かに崇めることである。(「格言と反省」から)
  • ファウスト 1
    風邪で寝込んでいる間に読んでみました。
    さすが世界の名作で、面白いです!

    スピルバーグ監督で誰でも味わえるように
    映画化してほしい作品。
  • ファウスト 1
    ファウストのおっさんが意外とスケベ。
    グレートヘンがかわいそうで仕方ないです。メフィストフェレスは萌えキャラだといって憚りません。
  • ファウスト 1
    面白い!ツルゲーネフのファウストを読んで以来気になっていたファウスト。読んでみました。面白かった!天界の会話とファウストの思想が面白い。文章が硬くてもぐいぐい読めてしまいます。
  • ファウスト 1
    私が「悪魔に魂を売り飛ばした人間」というモチーフを好きになった原因の本。
    とにかく悪魔メフィストフェレスが魅力的。あとどんなに頑張ってもご主人様に満足いただけない不憫な子。彼は今までの物語に出てくる悪魔と違って、複雑な感情を持った存在である。
    彼は彼なりの思想を持ってファウストと向き合い、格闘してい...続きを読む
  • ファウスト 1

    すごい、のヒトコト。

    研究しても全てを理解することは不可能なほどの、深さ。
    第二部ともに、さすが文豪。
  • ファウスト 1
    リアリスト悪魔と、ドリーマー魔術師のイチャイチャ話です

    勘違いされがちなのですが、悪魔メフィストテレスは大物ではありません
    彼女は小悪魔であり、悪魔でありながら神様と会って

    「何さ!この世の中なんか汚いことばっかりじゃない!信じられるものなんて何もないのよ!そうよ!人間なんてクズ!クズ!クズ!」...続きを読む
  • ファウスト 2
    ファウストの第二部。第一部に比べて世界観が広がり、さまざまな場所でさまざまな人種とかかずりあいながらメフィストフェレスのファウストに対する挑戦が繰り広げられる。キリスト教の世界観だけではなく、ギリシャ神話やギリシャの哲人たちも登場し大スペクタクルな作品になっている。全般を通して小説一般よりもずっと神...続きを読む
  • ファウスト 2
    メフィストフェレスが結構人間的に書かれているのがおもしろい。
    欲の塊が悪魔だとしたら、人間もそうっちゃそうですもんね。
  • ファウスト(二)
    ―「・・・まあお考え遊ばしませ、蛮族が押し寄せて国と民とを滅ぼしましたあの暗黒の恐怖時代には、恐ろしさのあまりに誰彼が、自分の一番大切なものを、ここ、かしこに埋め隠したのでございます。豪勢なローマの時代からしてもうそんな風でございましたが、その後とても同じこと、昨日もしかり、今日もしかりなのでござい...続きを読む
  • ファウスト 2
    最愛の人との別れ、人と悪魔の新たな旅の始まり。
    第二部は目まぐるしく移り変わる景色を美しく多彩な表現を用いて我々読者に示す、その事にただただ震えます。一部でもそうだったのですが、ゲーテの文章表現の美しさは素晴らしい。
    二部では色んな人間との出会いがあり、一部の愛を知る事が重視されたのとは異なり一期一...続きを読む
  • ファウスト(二)
    なじみのギリシャ神話の神などが現れるので楽しい。ただそこでイメージとして出てくるのがメガテンの仲魔だったりするのがちと悲しいのだけどwラケシスとかはお世話になったなあ。
  • ゲーテ詩集
    いつも鞄に入れています。ゲーテの作品がほかのどの詩人とも違うのは、ただ美しいだけではなく、読者が普段意識せずになんとなく感じていることを代弁して「たしかに、そうだな」と思わせるところだと思います。よく理解できない詩も少しあったのですが、生き続けていけば分かるようになるのでしょうか。
  • ゲーテ格言集
    約230年程前も今も私生活や生きている中での行動、悩みや思うことは、いつの時代も変わらないと思った。
    ゲーテがある行動に対して深く考察し、深く考えたような格言が並んでおり、今を生きる私達に深みを与えてくれるような言葉が多かった。
    難しいように思う格言もあったが、なるほど、と思えるような言葉も多く、心...続きを読む
  • 若きウェルテルの悩み
    青春の心の変遷、揺れ動き、感情の起伏、恋の嵐、など追体験しているようにすらすらと読み進められた。最後の神々のたとえ話のところは読みづらかったので飛ばした。
    ウェルテル効果ってこんな感じなのかってほんのちょっと感じたようなしないような。
    読み進めながら、どこまでもシャルロッテの人となりを想像し、読み進...続きを読む
  • 若きウェルテルの悩み
    ウェルテルは即死じゃないんだ、、が一番の驚きポイント。
    ウェルテル自身ちょっとだけ生きづらいタイプの思考をする傾向にあるけど、真逆というか相容れないタイプの人(恋しいシャルロッテの結婚相手)にも割とそれなりに反論したり攻撃的になったりするところも見れておもしろい。

    全体に、恋に落ちて夢中になってい...続きを読む
  • 若きウェルテルの悩み
    これがゲーテ自身の中で起こった出来事だと思うと不憫で仕方がない。それを書き出せることによって作品に昇華できてよかった。その事が彼を救ったのでは無いかと思う、