ゲーテのレビュー一覧

  • ファウスト 1

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    中世ドイツのファウスト伝説をゲーテが独自の解釈を交え戯曲化したもの。

    対照的な錬金術師ファウストと悪魔メフィストフェレスが、恐ろしくもどこか滑稽で、矛盾に満ちたやりかたで自らの生の意味を探し求める。

    いま世の中にあるもののどれほど多くがここにルーツを持っているのだろう。何か途方も無い気持ちに襲われる。200年経ってなお親しみやすさと斬新なみずみずしさを湛えているのは圧巻である。

    「光」≒「快活な理性の力」≒「神」 という図式のようなものは、日本にいるとどこか空々しいけれど、この世界でははまり過ぎるくらいである。それほど闇と混沌からのイメージの氾濫は激しく、光溢れる南欧への憧れという

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    2012年03月21日
  • きつねのライネケ

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    ライネケの見え透いた嘘に何度も騙される無能な王、正直者すぎて搾取されつづける羊やうさぎたち、そしてライネケが決闘に勝利した途端手のひらをかえす民衆たち。昔からの言い伝えであるというこの話からも、世相はいつの時代も変わらないんだということがわかる。まさに憎まれっ子世にはばかる。

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    2012年02月14日
  • ゲーテ格言集

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    人生における様々な格言を集めた傑作集。読み終えることはなく、ことある毎に、何度も読み返し、その度に発見がある本です。

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    2011年12月24日
  • ゲーテ格言集

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    高橋健二訳。染み入ってくる格言集ではあるが、抜粋ではなく原文できちんと読んだほうがもっと印象に残ると思う。

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    2013年05月24日
  • ファウスト(二)

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    面白かった、けど、やはり難しかった。
    学者などでない限り、すべてをきっちり理解するのは不可能ではないかと思ってしまう。私の知識が足りないだけかもしれないけれども…。神話のこととか、もっと知りたくなった。

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    2011年08月18日
  • ファウスト 1

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      読めば読むほど味が出てきます。
    「前狂言」の章で、大勢の人を楽しませるにはどうしたらよいか。それならいろいろな物を詰め込んでみればいい。そうすればきっと何かしら一つは好みのものを見つけてもらえる。とあるように、盛りだくさんの内容です。だからこそ1回読んだだけでは味わいきれず、ただすごいすごい、という感じで終ってしまいます。

      さすがゲーテだけあって詩句も見所の1つです。訳者さんの腕もあるんだろうけども、切ない恋の歌から珍妙な魔女の詩までテンポもセンスもよく楽しめました。中でも「グレートヒェンの部屋」の章でグレートヒェンが詠ってる詩は格別です。

      主人公であるファウストは私からすると

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    2011年07月31日
  • ファウスト(二)

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    ネタバレ

    ファウストとメフィストーフェレスの知識欲求の追求の旅は小世界から大世界へと舞台は移り変わる。話の展開がポンポンと変わりよくわからないところがある。ギリシャ神話の神々の会話には何がなんやらでとてもついていけない。相変わらずのファウストの無理難題な要求に対してぼやきながらも応えるメフィストのやりとりは楽しい。メフィストが契約完了によりファウストの魂を手に入れようとしたところ、天使たちが色じかけでメフィストから横取りして天国へと連れ去ってしまったが、悪魔以上にしたたかな悪魔だと思った。以下ネタバレ

    第1幕 皇帝の居城に舞台は移り、国が乱れ国庫は底を突いていると歎いているところにメフィストが道化とし

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    2011年03月08日
  • ゲーテ詩集

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    恥ずかしいことですが、初めてゲーテの詩集を読みました。
    ですから他の訳者さんと比べることはできません。
    しかし、何かで聴いたり見たりして好きだった詩が綴られています。

    千変万化の恋人、処世のおきて、愛の書など…

    心に響く詩でしたね。とはいえ、よく感情移入できないものもあります。
    いずれ理解できる日が来ることを願います。

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    2010年11月18日
  • ファウスト 1

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    オペラを少しみてから、歌のすばらしさに感動して
    本編を読んでみたくなりました。

      誰もお前さんたちの話なんか聴きたがりはしないよ。
      わたしたちはもう少し高望みなのさ。
      なぜって、人の心を本当に動かすのは、
      やはり心の奥底から出てきたものだけだからね。

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    2010年11月04日
  • ファウスト 2

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    ずいぶん前に読み終わってたんだけど、感想書き忘れてた。
    そしてそのうちにどんな話だったか忘れてしまった・・・
    なんとなく、面白かった記憶はあります。

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    2010年09月05日
  • ゲーテ詩集

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    若さと、
    気恥ずかしさと、
    うつくしさと、
    力強さ。

    いろんなゲーテに出会える一冊。
    ふと、心を救ってくれたりします。



    生ある限り、憂いは去らず。

    友よ、ただ生きよ、ただ歌い続けよ!

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    2010年08月13日
  • ファウスト 1

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    古典ということで、結構敷居が高いイメージだったけれど、ファウストは意外と人間味のあるどこにでもいるようなおじさんだという認識を得るに至りました。

    あとは状況描写が美しい。
    想像力が乏しい私ですが、光景がおのずから脳裏によぎります。
    原文で読むとなおいっそうすばらしいんだろうな。。

    その反面、話や場の展開についていけなかった。
    wikiで振り返って、なるほどと納得。

    あとはギリシャ神話しらないので後半は結構苦痛。

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    2010年06月30日
  • ゲーテ詩集

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    跳ねるような情熱と、生命という熱の重たさ、その両方が同居し、派手に暴れまわる世界。
    躍動感ある言葉でうたわれる愛の詩は、慣れない者には少々気恥ずかしさもあるものの、夢中で生きるとはこういうことかと思わせてくれる。
    心弾む旅のお供に。ぜひ。

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    2010年06月04日
  • ファウスト(二)

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    荘厳なラストまで続く、圧倒的な言葉。
    どのページを開いても教訓となる一文が盛り込まれていて、凡百の自己啓発本がバカらしく思えてくる。
    まさしく古典的名作。

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    2010年03月02日
  • ファウスト 2

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    どうせわからないだろうけど挑戦してみよう。と思って読み始めた一冊。思ったよりは読めたけれども、細部はきっと理解できていない。流れとしては楽しく読むことができた。

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    2010年01月21日
  • ファウスト 2

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    大スケール!幻想的というよりも幻想そのもの。
    確かに劇としてこれを見たらすごいだろうなと思いました。
    最後はメフィストがちょっとかわいそうでした。

    ギリシャ神話を勉強してから読みたかったですね。

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    2010年01月19日
  • ゲーテ詩集

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    大学での授業で美術史を取り、そこで持物や象徴のことを勉強した後で読み返すとまたさらに「おおう」と納得。
    はじめて読んだのは高校時代で、今思えばそれでよかったなあと思います。

    全ての階級を通じ最も気高い人は誰か。
    一番幸福な人は?

    忘れないでいよう。

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    2009年12月02日
  • ゲーテ詩集

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    詩は萩原朔太郎と高村光太郎くらいしか合わない・・・というかさっぱり分からなかったのですが、なかなかどうしてちょくちょくピンとくるものがありました。
    かなり恋にのめり込むタイプの男性だったようですね。恋の詩が多い。
    そしてそういうのはことごとく私に合わない。
    あ!でも胸張ってるシングルマザーの詩は良かったです。

    結局、詩ってフィーリングが合うかどうかの気がする。
    ランボーとか中原中也とか、ああいう繊細さの極致みたいなんサッパリ分からんもん。

    09.11.05

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    2009年11月06日
  • 色彩論

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    「岩波文庫『色彩論』リベンジ」でもないけれど(?)、これも手に入れました。自然科学か否か、という分類はもはや気にならず、「文字にて書かれたもの」として対峙しようという構えにて臨みましたし、そういう意味では、岩波に接したときほどの敷居は感じませんでした。……で、私は、未だに(おそらくは生来)自然科学(の或る分野)には弱いんだなぁ、って、思い知りました。思い知ることができただけでも幸いです。プリズム分光器を作ったこともあるから、ちょっと自信あったんだけどな、その程度じゃダメか……。色々あれこれ「色ごと」は、大好きなのに。だから、これらゲーテの著作は大事にとっておきます。

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    2011年07月19日
  • ファウスト(二)

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    「ファウスト」って、もっと小難しくてとっつきにくい本かと思っていました。
    予想に反して、読みやすいし、面白い。
    もっと早く読んでおけばよかったです。

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    2009年10月07日