【感想・ネタバレ】ゲーテ形態学論集・植物篇のレビュー

あらすじ

イタリア旅行で南欧の植物の多様性に目を見はったゲーテは、仔細に観察し、それらを統べるものへと想像をめぐらせた。メンデルの法則が世に知られる100年以上も前に圧倒的洞察力で、植物のメタモルフォーゼを確信している。「すべては葉である」「花は葉の変形したもの」「地面の下で湿潤だけを吸収する葉を根と呼ぶ」「すぐに拡張する葉は葉柄ないし茎である」。文豪にして偉大な自然科学者の樹立した形態学は、分析と還元を旨とする現代の先端研究者たちに思いがけぬ指針を残していた。「形態学」の真髄とその周辺をていねいに掬い上げた文庫版新訳オリジナル。本書姉妹篇に『動物篇』がある。

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Posted by ブクログ

「すべては葉である」とか「螺旋運動」とか、いろいろ面白かった。「植物のメタモルフォーゼ」って詩が好き。クリスティアーネに対して詠まれたらしいけど、真面目な詩かと思いきや、婚礼の床の比喩って。ゲーテらしいけど。「からかい愚弄するあてこすり」に悩まされたって(笑)

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2012年11月21日

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