ゲーテのレビュー一覧
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『若きウェルテルの悩み』は主に手紙のやり取り形式で物語が展開されていく。
最終的に夫のいるロッテに対する恋心に耐えられず自殺するが、ウェルテルが何かと自分が優れていることをほのめかす場面が多く、正直うざい。しかし彼の恋に悩むシーンはふしぎにも我々の片思いの経験から考慮すれば想像を絶するほどではない...続きを読むPosted by ブクログ -
「これほどにも子供なのだよ!ただ一瞥に恋い焦れて!これほどにも子供なのだよ!」
一度目に読んだ時よりも、ずっとウェルテルに感情移入して味わうことができた。
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人の心なんて理屈じゃ分からない。ウェルテルの悩みは誰もが一度はする悩みじゃないかな。世の中自分の思い通りにいかない事ばかりだし、人間を信じれなくなる事もたくさある。人間なんて自己中で愚かで、悲しい生き物だってよく思うことがある。それでも、それもまた人生だと思って、毎日生きようと思う。Posted by ブクログ
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物語がウェルテルの手紙という形を取るため、ウェルテルの心情より生々しくリアルに感じられた。
最初は目線も広く心の芯に自分を持っていたウェルテルだが、ロッテとの叶わぬ恋に陥ってからは緩やかに狂気が増して行く。
恋は盲目という言葉がピッタリ当てはまっちゃったウェルテルだが、程度はあれど誰もが通る道ではあ...続きを読むPosted by ブクログ -
ウェルテルの気持ちはよくわかる
客観的に見ると大したことのないよう思えるけど本人の立場からすればロッテが自分の全てになってしまっているのだろう
馬鹿馬鹿しいと本人も思っていたかもしれないがそこから抜け出すのは難しいPosted by ブクログ -
小説前半のウェルテルの鷹揚と、後半の激情、そして編集者による考察。この三段構えの構成がゲーテの天才性を感じさせる。自分としては深く感情移入する作品ではなかったが、とある詩人は「もし生涯に『ウェルテル』が自分のために書かれたと感じるような時期がないなら、その人は不幸だ」と語ったそうである。ふむ。Posted by ブクログ
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この小説内の時代を形作る空気感や背景の細部までを理解することは私にとって難しかった。これは私の浅学が原因であり、それによって私がこの本に散らばるウィットネスを余すところなく堪能したと言うことは出来ないかもしれない。しかし、主人公ウェルテルのオーケストラの如き壮大な形容を以ってして紡がれる景色や心象の...続きを読むPosted by ブクログ