ゲーテのレビュー一覧

  • 若きウェルテルの悩み

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    タイトルと作者の名を知らぬ人はいないほどの名作中の名作。初読みです。

    書簡体であることや結末など、知らないまま読んだ。天才詩人ゲーテの作だけあってさすがというべき美辞麗句の数々。…けっこう飛ばして読みました。

    でもね、フキハラ(不機嫌ハラスメント)、少ない額しか生活費をくれない夫、読書の好みの話、社交界での身分による差別や仕事のできない上司の話など、いまこの時代の外国人が読んでも聞いたことある話だな?と理解できちゃうんだからすごいよね。

    そういう意味では目新しさはないのだけれど、この時代にはとんでもなくセンセーショナルな作品だったらしい。解説が面白かったです。

    何より1950年の訳なので古典っぽさを感じられてよかったです。

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    2026年08月20日
  • 若きウェルテルの悩み

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    ネタバレ

    最初に読んだのが10代の頃で、20年ぶりに再読。すごく胸に響きました。

    ウェルテル青年はとても感受性が強く、目の前の人々や自然、自我や孤独、色んなものの捉え方が鋭くハッとさせられます。
    許嫁のいるロッテを深く愛し葛藤する気持ち、恋心一つとっても、こんなにも人間の内面をありありと描いた作品は他に出会った事がないくらいです。

    200年以上も前に書かれた作品とは思えませんでした。
    人々の生活は変わるし、階級社会や信仰などピンと来ないものがあったとしても、普遍的なものってあるんだな、そしてそこに文学の凄さがあるんだと思いました。
    恋をして、舞い上がって、期待して、不安になって、絶望して。人と人との間にある嫉妬も葛藤も愛も苦しみも、変わらないものは変わらない。

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    2026年08月19日
  • 若きウェルテルの悩み

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    薄いし、文章自体は読めるけど、文体に慣れず内容が頭に入ってくるまで時間がかかった。
    「気持ちというのは思い通りにならないものですよ」
    人生には思い通りにならないことが生きていればあるが、そこを断ち切れない切なさを感じられた。

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    2026年07月30日
  • 若きウェルテルの悩み

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    若さゆえにロッテに恋して浮かれて暴走してしまったけど、もとのウェルテルは身分関係なく友達をたくさんつくれるような人当たりのいい青年だから、ロッテの婚約者アルベルトのことも嫌いになれず、むしろ完璧な人だと認めて、自分が入り込む隙はないんだと理解してどんどん自分を追い詰めていってしまう。
    自分のほうがロッテに相応しいと言ってしまえるくらい図々しかったらこんなに思い詰めることはなかったのかな。
    友人のウェルヘルムに宛てた手紙で自殺を仄めかしていたし、本当は心のどこかで誰かに自殺を止めてほしかったのかな。

    まだ若いんだし何より一途だし、なんとか自殺を思いとどまって生きてみたらロッテと同じか、それ以上に愛せる相手に出会えたんじゃないか。
    恋に浮かれている最中はロッテはそれはもうとても素敵な女性に見えたかもしれないけれど、離れて時間が経って振り返ってみたら別にそこまで惚れ込むほどの女性でもなかったな、ってちょっとした笑い話にできる日がきたかもしれないのに、切ないなあ。

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    2026年02月23日
  • 若きウェルテルの悩み

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    迸る激情をそのままぶつけたような、アツくそしてキモい文章!今読んでもすごいと思えるのだから、250年前当時の衝撃たるや想像を絶するものがあっただろう。

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    2026年02月05日
  • 若きウェルテルの悩み

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    主人公ウェルテルが、友人ヴィルヘルムに宛てた書簡形式で構成された作品。ロッテという女性への熱烈な恋心が吐露されています。彼女には婚約者(アルベルト)がいます。にもかかわらず、ウェルテルにも心惹かれている。いわゆる三角関係です。ウェルテルには恋の悩みの他に、職業が定まらないという辛い現実があります。

    最初の方の手紙は、ロッテへの好き好きオーラ出まくりですが、後半は悩み深くとても重苦しい内容です。恋は盲目、恋の病という言葉が想起され、ウェルテルの心が、どんどん病んでいくのが読み取れました。

    読み進める中で、自分の経験が思い出されてきました。

    学生時代、恋愛がうまくいかず、入院するまでになってしまった友人がいました。治療を経て自分自身を取り戻すことができて良かったのですが、ウェルテルは違います。破滅に向かっていってしまうのです。

    私は、人生において恋愛は必要だと思うのですが、一歩間違えると恐ろしいこともあるというのも現実です。一対一の恋愛でも色々ありますが、三角関係となるとさらに難しい。ウェルテルはロッテの婚約者を、敬愛しているところが複雑です。

    私は20代の頃に、結婚を前提として付き合っていた人と別れることになった経験があり、とても辛かったです。共通の知人を通じてその理由を知り、“理由を言わないことも優しさなのか”と自分なりに納得し、時間をかけて立ち直っていった、苦い思い出があります。でも、“辛い気持ちを1人で抱え込まずに言ってほしかった”と今も思います。

    ウェルテルの場合は、自分の気持ちを全て手紙に書き残しており、分かりやすいといえばそうなのですが、残されたロッテはどんな風に自分の気持ちを整理したのだろうと考えてしまいました。

    ウェルテルの最期は、衝撃的で悲し過ぎました。生きることの悩みは人それぞれであり、その重さも違います。それでも私たち人間は自然の中の一部であり、“生かされている”ということを決して忘れていけないと思います。(自分に言い聞かせています。)

    最近、自死が扱われている作品、『杉森くんを殺すには』『こころ』(夏目漱石)を読みました。自死を選ぶに至った当事者の気持ちも辛いのですが、残された人も深い傷をおうということ、再認識しました。

    『杉森くんを殺すには』の作品のメッセージ、“自立とは依存先を増やすこと”が思い出されます。究極になったときに、助けを求める勇気があれば、死ではなく生きる方に、気持ちのベクトルが向いていくのではないか。そんなことを感じました。

    本書の解説には、初版と改訂版との違いが説明されており、勉強になりました。

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    2026年01月12日
  • 若きウェルテルの悩み

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    失恋してから随分時間が経ってしまって、このウェルテルに対してひいた目で見て読んでしまった。読書体験としてはとても良いんだけれど、共感はできない。でももう少し前の自分なら気持ちはわからんでもないと思います。

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    2026年01月03日
  • 若きウェルテルの悩み

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    ドイツ古典文学難しいかなと思ったけど想像以上に読みやすすぎるし後半ニヤニヤしながら読んだ
    ウェルテルの人間味、苦悩表現が圧巻
    面白すぎる!!!!!! 間違いなく名作
    数年後にまた読み直して全く違う衝撃を受けたい
    なんかウェルテルがだんだん可愛く見えてくるこの感覚は何なんだろうかと思ってたけどあとがきで納得

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    2025年12月22日
  • 若きウェルテルの悩み

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    ネタバレ

    ちょっと昔に読んだから、思い出しながら書くけど…

    ウェルテル効果という心理学用語がある。メディアが自殺を報道すると、その後自殺率が高まるということらしい。

    この本を読んで同じように自殺する人が増えたことからそう呼ばれているんだって。

    そんな感じで、これを読む前から結末は知っていた。結局ウェルテルは最後に叶わぬ恋が原因で死んでしまうのだ。そこまでどうやって向かうのか、どんなことに苦しんでいたのかをみつめながら読んだ。

    ウェルテルは既婚のロッテを好きになってしまい、もう、病的に好きになってしまう。ロッテしかいない、と思い込む。でも結婚してるから諦めるしかなくて、死んでしまう。

    何がすごいって、ウェルテルはロッテに自分と付き合うように迫ったりだとか、ロッテの夫をばかにしたりとかしないのだ。ただストーカーなら、相手やその家族を攻撃したりするだろう。でも、”本当に愛している。”満たされない心は矛先となり、ただただ、耐えられない苦しさや、激しい攻撃は自分へと向く。だから、最後に自殺という方法を選んでしまうんだと思う。

    でも、そんな愛って本当に愛なのかな?
    燃え上がるような恋をしている最中って、たしかにあの人じゃなくちゃ絶対だめだ。この世にあの人の代わりはいない。一生他の人を愛せないと思い込むんだけど、意外とそうではなくって。
    恋の激しさも数年したら落ち着いてきたり、また、別れて新しい人に出会えばこの人じゃないとだめだって、もう一度思うもんじゃない?

    ウェルテルはまだかなり若いから、初めての恋だから、こうなってしまったのかなぁ。可哀想だ。こんなに人を深く愛せるのであれば、もう少し生きていれば、ロッテとじゃなくても絶対に幸せになれる道はあったと思う。

    ちなみに、日本ではあまり聞かないが、海外だと失恋は自殺の原因の多くを占めるらしい。

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    2025年12月06日
  • ファウスト(一)

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    解説がないと(あっても)一回で色々落とし込むのは難しい。元々のベースとなる話があるので、それをざっと知っておくことも必要。感想と聞かれると難しいけど、ファウストを元にした絵画は結構美術館で目にしたのでそれを元に情景を思い浮かべながら読みました。

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    2025年11月23日
  • ファウスト 2

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    ストーリーは楽しく読めたが自分にキリスト教や古代神話・伝説の知識が乏しいので註釈を交えつつ読んでもなかなか理解し難いところはかなり多かった。
    本を1冊読むのにも知識や教養が必要なのがよく分かる。

    「時よ留まれ、この瞬間は美しい」のセリフを目に出来たのは感無量。うまく言えないけどストーリーをちゃんと追いながら有名なセリフを己の中でちゃんと回収出来たのは感動した。

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    2025年06月30日
  • 若きウェルテルの悩み

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    ネタバレ

    少しだけ読んだことはあったが「淋しい夜のページをめくれ」がきっかけで再度手に取る

    初めてのゲーテの作品
    とことんウェルテルになりながら、気持ちを想像しながらじっくりじっくり読んでいった。

    小説というよりも詩に近い印象を受けた。

    ロッテを初めてみて、天使だと思った。とか
    ぼくはまるで神が聖者たちのためにとっておいたような幸福な日々を送っている。
    とか、浮かれっぷりがすごい、現代と何も変わらない感情に、人間の普遍性を感じる。

    このさきざきがどうだろうと、ぼくは人生のよろこびを、最も清らかなよろこびを味わったんだとか
    死亡フラグすぎる

    身を引こうとするウェルテル
    それでも吸い寄せられるように会いに行ってしまうウェルテル。 
    奪うでも無く、殺すでもなく、身を引く。それができればどんなに良かったか。
    できないからこそ、もがき、苦しみ、最後の選択をする。

    恋の悩みの話だと考える人もいるかもしれないが、
    一つの愛なのではないかと感じた
    この本を今の歳で味わえて良かった。
    A+

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    2025年08月01日
  • 若きウェルテルの悩み

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    洗練された美しい文章がすごく良い。
    苦しいほど切実な恋心が言葉を変えながらたっぷり200ページで描ききられていて、まるで演劇を観ているようだった。

    「不機嫌というやつは怠惰と全く同じものだ。」という言葉に感服した。
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    ゲーテ自身の絶望的な恋の体験を作品化した書簡体小説で、ウェルテルの名が、恋する純情多感な青年の代名詞となっている古典的名作である。許婚者のいる美貌の女性ロッテを恋したウェルテルは、遂げられぬ恋であることを知って苦悩の果てに自殺する……。
    多くの人々が通過する青春の危機を心理的に深く追究し、人間の生き方そのものを描いた点で時代の制約をこえる普遍性をもつ。

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    2025年04月15日
  • ゲーテ格言集

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    現在刺さった言葉はまだまだ少ないけど、たまにパラパラめくってみるのも、自分の成長を感じられて面白そう。
    “何かを批判するには、私は年をとり過ぎている。だが、何かをなすだけの若さは、いつでも持っている。”
    “半時間ぐらいでは何も出来ないと考えているより、世の中の一ばんつまらぬことでもする方がまさっている。”

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    2025年03月19日
  • ファウスト(二)

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    1と違って2の方は場面や登場人物もころころ変わって入り込み辛かったが、最後は大円団で終わって読後感良かったです。

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    2025年03月05日
  • 若きウェルテルの悩み

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    ネタバレ

    恋愛に悩む青年の心に移入すると、辛くなりそうだった。この心情を多くの者が経験しているんじゃないか?
    ただ、途中から辛い。そんな作品。

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    2025年03月04日
  • 若きウェルテルの悩み

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    書簡の形を取り、読み易さを保ちつつも詩的なワードセンスを崩さない文体が魅力的です。若者ならではの、感受性が暴走したような、抑圧や障害への力強い反発が表れたような、危なっかしさと勢いのある表現が多く、悩める若い読者の心には、色々な意味で、刺さる言葉がきっと見つかると思います。
    個人的には、冗談のつもりでピストルを自分の頭につきつけたウェルテルと、アルベルトとの口論のシーンが印象的です。

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    2025年01月29日
  • 若きウェルテルの悩み

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    内容云々というより、前半のウェルテルの純粋な心で伝えられる人々との交流や関係、話し合いの場面や風景の語りが好きです。素朴でありながらもとてもキラキラした幸せそうな情景が浮かんでき、そうした前半ウェルテルはすごく好感が持てます。
    前半の子供のような純朴なウェルテルの考え方や言葉は胸に刺さり、また読み返してしっかり心に刻みたいです。
    人生の教訓となるような言葉は今思うと若いのに達観しすぎやろ!と思いましたが、若いからこそあのラストなんだろうなと考え、題名も含めて素晴らしいなと感じました。

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    2025年02月07日
  • ファウスト(一)

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    ゲーテが生涯のほとんどをかけて構想した小説の前半部。主人公ファウストの悪魔との契約に至るグレートヒェンとの出会い、冒険等を著す。映画化され、リストが当小説をテーマの曲を作曲するなど、ドイツを代表する小説。

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    2025年01月13日
  • 若きウェルテルの悩み

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    ある人物の自死をきっかけに後追い自殺が増えることをウェルテル効果というそうですね。それはこの小説が発刊されたときの社会現象になぞらえてのネーミングらしい。私はこんなウェルテルみたいなのは気持ち悪くていやだなぁ。即、離れる。彼女は人妻なのに彼女を好きで好きでたまらない。彼女の夫は申し分のない男。そりゃ悩むな。しかし同情も共感も、ないわ。もう少し生きてみれば程よく絶望して幸福が見つかったかも知れないのに。ウェルテルのモデルも実在したし、ゲーテの実体験も入ってるそうです。

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    2024年10月30日