ゲーテのレビュー一覧
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「ひとが人生のうちでこの本に心を動かされることがなかったとしたら、それはあまり良いことではないだろう」とゲーテは語ったらしい。「こんなにあなたを愛した私を、あなたは決して憎めない」と、ロッテへの純粋な愛と信頼を貫き通した彼の儚い人生についてのこの小さな記録は、到達不可能な憧れに一身を捧げる(シェリー...続きを読むPosted by ブクログ
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婚約者のいるロッテに恋したウェルテル。若さゆえの愛情も次第に絶望も深まっていく。そして、社会に対する怒りも絶望へ。長く読み継がれる作品だけあって読み応えがあった。本書は、初版からの翻訳とのことなので、改訂版の訳でも読みたい。Posted by ブクログ
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この小説は、ウェルテルの手紙と、手紙をまとめた編者が調べた内容によって構成されている。
ウェルテルの手紙だけでは分からなかった事実が、編者によって明らかにされていく。
悟ったようなことを言ったかと思ったら、ロッテへの想いに浸り、欲望を押さえ込むのに必死でぐちゃぐちゃになってしまう。
そんなウェルテ...続きを読むPosted by ブクログ -
『ファウスト』と並ぶ、ゲーテの代表作にして、近代文学の傑作である。アイドルオタクの私の心はズタズタに切り裂かれた。
繊細で恋愛を知らない若貴族ウェルテルが、法官の娘シャルロッテに空前絶後の恋に落ちてしまう。しかし、シャルロッテには既にウェルテルすら尊敬してしまう許婚がいたのである。
伝統や風習、...続きを読むPosted by ブクログ -
アラフォー既婚の私が読んだので、どうしてもロッテの立場を考えてしまう…。
この後ロッテはまともに生きていけるの?女の人って精神的に強いから大丈夫かな。
もっと若い頃に読んだらどんな感想を持っただろうか?ウェルテルに共感する部分が多かったのだろうか?ウェルテルの熱い情熱にひきつつも、人間の内面を深く...続きを読むPosted by ブクログ -
圧倒的。
青春期特有の人が持つまっすぐな心と純粋な感性にここまで肉薄し丁寧に描写した作品は数少ない。
現代の人はすぐに詩的な物言いに触れるとポエマーだの病んでるだの言う。
TwitterやSNSで安易に自らの心のうちを吐露してる人ももちろん大概だが、人の心のめんどくささだったりどうしようもなさを、一...続きを読むPosted by ブクログ -
(2023/07/18 2.5h)
三島由紀夫が影響を受けたというゲーテ。
その一旦が垣間見える。
ゲーテ自身が自死するのではなく、ウェルテルの自殺ということで昇華する作家としての素晴らしさ。Posted by ブクログ -
あそこまで純粋に感情を表現することができる主人公がある意味で羨ましくも感じてしまいました。この本が発表された当時の読者に自殺者が急増したという事実を知って、当時の人々の感受性の鋭さに驚きです。
淡々と日々を過ごしてしまっていたので、もっと自分の感情に素直になろうと思える素晴らしい1冊です。Posted by ブクログ -
10代・20代のうちに読んでおかなくてよかった。
確実に病んでいたと思う。。
最後の朗読の場面、難解だったけどとても美しい情景だと思いました。Posted by ブクログ -
まさに疾風怒濤という小説で、主人公が畳み掛けるように心理が変化していく様が痛いほど分かった。様々なモチーフや風景描写が随所に散りばめられ、後々の考えに影響を及ぼしたりする伏線のようになっているところも面白かった。ただ、一部二部と三部で構成が変わり、いいところもあるのだけど、没入感やテンポがなくなって...続きを読むPosted by ブクログ
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古語が多く、また、特に序盤は内容がとっつきにくい為、読み終えるのに少し体力が入りましたが、当時の時代背景における本書の位置付けや、主人公の独特の価値観を踏まえた上で読むと、物語の進行とともに本書の素晴らしさを痛感しました、、、。
18世紀に書かれたとは思えない、今なお先端を走る圧倒的な普遍性は、非...続きを読むPosted by ブクログ