ゲーテのレビュー一覧

  • 若きウェルテルの悩み

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    ネタバレ

    自然への憧憬と畏怖から社会や人間への失望への流れと感情の変化をこんなに荒々しく、その上で詩的に表現した文章があっていいのか
    感情の濁流に飲み込まれて帰って来れないのではないかという新しい読書体験をした
    これはただ失恋で死に魅せられてしまった話ではなく、そもそも自然に憧れた青年が自身の感受性を御しきれなかった話だと感じた。
    情緒のある人に惹かれていくものの、その人もまた無粋な社会には適合してしまっている。自分の理解者を見つけられないまま、ロッテが社会の枠にはまらず自分とともに感性に従って生きてくれることを望んでしまった
    友愛ではなかったのか。と言えるほど、アルベルトがいながらロッテを愛し自然を楽

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    2025年11月18日
  • 若きウェルテルの悩み

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    もう一度読みたい
    ウェルテルのただ1人の感情を深いところまで知れたし、共感することもあったし、人間らしさがあって読んでいて面白かった。
    今も昔も人間の心はそんなに変わってはいないのかと思わされた。

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    2025年11月11日
  • ファウスト 悲劇第二部

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    欲望を謳歌する者の背後にある悲しみに注目しながら読み進めた。錬金術師の夢をもとに,当時の知識を濃縮した文学作品である。

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    2025年09月23日
  • ファウスト 悲劇第一部

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    欲望を謳歌する者の背後にある悲しみに注目しながら読み進めた。錬金術師の夢をもとに,当時の知識を濃縮した文学作品である。

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    2025年09月23日
  • 若きウェルテルの悩み

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    人生観と死生観を考えさせられる。
    ウェルテルの苦悩、喜び、変容に我が身を重ねる。
    時代は変われど、人間の根本的な精神は変わっていないことに気付く。
    恋心の浮き沈みと合わせて、社会の中での人生の葛藤が紡ぎ出され、「人」の心をこうもストレートに魅せることができた著者に感嘆の意を示さざるを得ない。
    スッと入ってくる心情の表現の数々には、翻訳者の腕の良さもあるのだろう。
    悩んだ時に読み返したいが、その時の自分の成長と衰退との具合で感じ方も変わること必至だと思う。
    初版の翻訳本を読めて良かった。でないと、全く違う所感を持ち得る。

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    2025年09月16日
  • イタリア紀行(上)

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    私の語彙力では言い表せなくて申し訳ない。

    凄く面白く読んでしまった…

    『若きウェルテルの悩み』では、ウェルテルよりゲーテの文章や感覚が若い!!

    この著書は壮年期くらいだろうか?

    バッディール建築に魅せられる様子が、もう「ここツッコみたい」となったしまい…

    でもさすがそんな品のない文章は書かず、完成されていないものすら、彼の完成ではキラキラしているのだ、と。

    ゴンドラで船頭さんたちが歌を歌って近況報告(やら情勢報告やら)してる場面は、最初面白く読んだが、
    これ、識字率や情報弱者の視点から見ると、こうして日常のあれこれを知れるのって実は貴重なのでは…

    学術的な読み方ではないため、参考

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    2025年09月12日
  • 若きウェルテルの悩み

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    ロッテは純粋で無垢だと思っていたけれど、今回読み返してみて、もしかしたら無意識にヴェルテルを弄んでいたのかも?と思った。彼女自身も、誰かに愛されることで安心していたのかもしれない。悪気はないけれど、彼女の“優しさ”は残酷でもある。
    後半に行くにつれて不安定になるウェルテルは読んでいて辛かった…。
    彼の愛はものすごく重いけど、ロッテを理想化しすぎてるんじゃないかと思う部分もあった。

    あと、チェーホフの『ワーニャ伯父さん』、ドストエフスキーの『白夜』を思い出した。
    『ワーニャ伯父さん』は、愛してはいけない人への想いを抱えながらも、どうしようもなく惹かれてしまう登場人物の苦しみが描かれていて、『白

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    2025年07月23日
  • 若きウェルテルの悩み

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    絶望名言のゲーテを思い出し、新刊?に並んでいたこちらを読んだ。当時流行したとかあらすじは知っていたが、改めて読むと、手紙(しかも一方的)の内容でウェルテルの激化する気持ちが語られる様が面白い。これがもう少し時代が進むとブリジャートン的に不倫などの話になるんだろうが(いや不倫の話は出てこなかったか)、当時定められた婚姻に囚われてこの話に共感した人が多かったということか。

    主人公さておき、大勢の幼い妹弟を残して早逝した母の代わりに母親役を全うしようとするロッテの健気なことよ。国を問わず寿命の短かった時代にはこういう状況が多かったのだろうが、家族を守るという遺言、そこにはアルベルトと結婚することも

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    2025年06月07日
  • 若きウェルテルの悩み

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    この作品を最初に読んだのは高校1年の夏、何十年も前だ。当時の感想は記憶にほとんど残っていないが、あまり読みやすい訳ではなかったことだけは覚えている。

    ほんらい、シュトゥルム・ウント・ドラング(疾風怒濤)文学の嚆矢とされるこの作品、煩悶するウェルテルの暑苦しさが伝わってこないと面白くはならないのだ。その点ではこの新訳は大変な成功である。

    しかし、と20世紀を通過した読者の私は思う。
    書簡体という、18世紀末に流行したこのスタイルは、テクストがヴェルターその人からは一歩引いているように読めてしまう。ウェルテルはその胸の内を、友人ヴィルヘルム宛にしたためる。ヴィルヘルムの返信は作中に登場しない(

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    2025年03月25日
  • 若きウェルテルの悩み

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    ゲーテの時代も今の人と同じような人間関係の悩みがあったり、異性にときめいていること自体がもう素敵だった。
    考えてみれば同じ人間なんだから当たり前だけど、こうやって書簡体の文章で読むとより親近感を持ってこの時代に触れられて良かった。
    悲劇的な最後を遂げるウェルテルだけど、彼の燃えるような愛は出逢えただけでも幸福なのかもしれない。

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    2025年03月18日
  • ファウスト(一)

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    ゲーテはすべてを言ったを読んでからの初ゲーテです。
    古典文学ってもっと難しいのかなと思っていたけど、とても読みやすく、尚且つ面白いです。
    四大呪文とかまんま現代のRPGでも使われてそうだし。
    尻に霊を見る人とかいきなり出てくるし。
    2巻も楽しみです。

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    2025年03月04日
  • ゲーテ格言集

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    ゲーテ(1749-1832)の、数々の格言が散りばめられた宝箱のような一冊。ファウストやウェルテルも読んでみたくなった。煌めくもの、刺さるもの、クスッとしてしまうもの、同意するもの、あらゆる魅力的な文がそこにある。ずっと手元に置いておきたい。

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    2025年02月15日
  • ファウスト(一)

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    ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe、1749年-1832年)は、ドイツの詩人、小説家、劇作家、科学者、政治家であり、ドイツ文学や哲学における巨人として評価されています。ゲーテの幅広い知識と深い洞察力により、彼の作品は文学だけでなく、自然科学、哲学、美術など多方面にわたって影響を与えました。代表作には、『若きウェルテルの悩み』や『ファウスト』があり、ロマン主義やドイツ古典主義を代表する作家です。

    生涯と活動

    ゲーテはドイツ・フランクフルトの裕福な家庭に生まれ、幼い頃から文学や語学に触れて育ちました。法学を学び、その後も詩や劇、小説を執

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    2024年11月12日
  • ファウスト(二)

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    571P

    『ファウスト』は、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの代表作であり、ドイツ文学の金字塔とされる悲劇です。ゲーテが約60年をかけて完成させたこの大作は、彼の文学的成長と哲学的思想が反映されており、特に人間の欲望、道徳、救済、そして死後の世界に関する深い探求が行われています。『ファウスト』は、全2部から成り立ち、非常に複雑で多層的な構造を持っています。

    あらすじ

    第一部
    『ファウスト』の物語は、学者であるファウスト博士が登場するところから始まります。ファウストは自らの知識に満足せず、人生の意味を求めて絶望し、死にたいと思っています。その絶望的な思いの中で、彼は悪魔メフィストフェ

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    2024年11月12日
  • 若きウェルテルの悩み

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    大学生の時に買うだけ買って、何年越し?
    やっと読み終わった

    ウェルテルの気持ち、想像に難くない
    恋の苦しみ、社会的階級におけるやりきれなさ

    厭世
    感情の全てを自己に向ける

    解説を読んで、当時の小説は”「楽しませることと有益であること」(prodesse et delectare)”としての機能があったけれど、ウェルテルは人間の生き方そのものを問題にしようとした点で、きわめて画期的な作品だったと初めて知った

    やるじゃん、ゲーテ

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    2024年11月01日
  • ファウスト 悲劇第一部

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    悲劇的な人物、心情、情景描写などを哲学、神学、神話、劇、詩、社会、宗教、天使、悪魔などなどありとあらゆる視点から描かれた悲劇の最高傑作。これ以上の悲劇を描ける人は今後生まれてくるのだろうか。

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    2024年09月02日
  • ファウスト 悲劇第一部

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    戯曲なので読み進めることはできたし、情景はイメージしやすいが、全ての意味を理解できたかというと別である。
    今響く言葉も幾つかあるが、年を取ればまた違った感想を持つのだろう。

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    2024年07月16日
  • 若きウェルテルの悩み

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    現代人には理解し難いほど、ウェルテルは感受性が豊かで心労が絶えない。自分の正義を貫き、抱えきれないストレスを抱えてしまっている。どうしてこんなに結論に至るのが早いのか。劇なら可哀想で美しい悲劇だが小説だとちょっと美しくない結末かな。でも文章は好き。

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    2024年07月03日
  • 若きウェルテルの悩み

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    報われない恋の苦しさ。
    叶わぬ想いが絶望を生み、破滅へと追い込む。
    青春時代の代名詞とも言われる作品。

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    2024年06月04日
  • 若きウェルテルの悩み

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    本屋さんに行ったときもう少し和訳が柔らかいのがあったのでそちらがおすすめかもです…。
    私が読んだのは少し言葉遣いが旧いこちらですが、今使われてる言葉で読んだ方が心にすっと入ってくると思います。
    ウェルテル現象という言葉があるぐらい当時の若者は感化された作品なだけあって、感ずるものがあります。まださらりとしか読めていないので時間をかけて味わいたい作品だなと思いました。

    最後の方なのですがロッテが可哀想ですね!(幼稚園児並の感想)ウェルテルはロッテや周りの人達に一生消えない傷を残して去っていきました。きっとウェルテルはロッテの心の中の住人になれたことでしょう。罪深いですね!

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    2024年05月20日