ゲーテのレビュー一覧

  • ファウスト(一)
    【始】献詞
    その昔、私の曇った眼の前に現れ出たおぼろげな姿が、今また揺らめき近づいてくる。

    【終】
    声 (内部より次第にかすかに) ハインリヒ、ハインリヒさん。


    時系列がわかりにくかったり、思想の話が難しかったりで読みづらいところはあったけど、ストーリーは普通に面白かった。
    ところどころにゲー...続きを読む
  • 若きウェルテルの悩み
    ウェルテルの心理が描き出した、すこし歪な世界観。
    だが、同情する点も多々あり、改めて世界は見る人によって表情を変えるのだなと。

    フランクフルト旅行の前にゲーテの本を読んでみた。
  • 若きウェルテルの悩み
    ゲーテに興味を持ったので、めったに読まない古典文学を読んでみました。かなり読みやすく、婚約者のいる女性に恋したウェルテルの苦悩が描かれた小説。
  • ゲーテ格言集
    ゲーテの話をファウストしか読んだことがないのもあり、本中の台詞でも背景とか意味がつかみきれないものが多かった。
  • 若きウェルテルの悩み
    現代的な私小説の走りということで発表された時はきっと画期的だっただろう。
    そういったことを特に意識せずに読んだわたしは、「金持ちでフラフラしてる若者が人妻に横恋慕し、相手も不倫願望ありありで思わせぶりな態度取られて、結局苦しんで自殺する」という、ありがちで下世話な話をずいぶん大仰に語っていると思って...続きを読む
  • ファウスト 1
    読むのに少し苦労するが、読み返してみたい作品。
    知識の無力さに失望したファウストが、悪魔メフィストに導かれてあらゆる喜劇と悲劇を経験する。
    最後はグレードヘンが死に際でも神への信仰を捨てず、魂は救われる。崇高で純粋な彼女の死に様は美しくすらある。
  • ファウスト(二)
    ギリシア神話絶世の美女ヘレネーをめぐる冒険。
    彼は、たゆまぬ努力と熱意によって、人間の真の生き方への解答を見いだし、メフィストーフェレスの手をのがれて、天上高く昇る。
    メフィストの悲劇。
  • ファウスト(一)
    知識、教養を身に付けてもなお心が満たされないファウストは悪魔メフィストーフェレスは契約をした。
    若返りの秘薬を飲まされて、少女に恋をする。
    ファウストはやりたい放題。
  • ファウスト(一)
    グレートヒェンが踏んだり蹴ったりな結末になるんだけど、それもこれもファウストに出会ったがためであったというのが第一部なのかな…要するに。なんとなく心に残った言葉-「何がなんでも自説を通そうとして、一つのことだけをいっていれば、そいつが勝つに決まっているのだ」(ファウストがメフィストーフェレスに対して...続きを読む
  • ファウスト 2
    一通り読み終えても、この作品が結局のところ何を言わんとしているのかよく分からなかった。

    頭で考えるだけじゃなくて、実際に行動し努力することが大切ということなのか。その行動や努力の方向が結果的に間違っていたとしても、正しいと信じて、あがいて苦しむことこそが「生」の意義。

    ファウストという人物が人間...続きを読む
  • ファウスト 1
    予備知識なしで読み解くのは難しいと感じた。

    「天上の序曲」の場面で、神はファウストのことを「しもべ」だと言っている。

    ファウストが学問を究めつくした学者で、なお世界の真理を知り尽くしたいと願っているから「神のしもべ」なのだろうか。すべてを知ることは神に近づくことだから?

    とにもかくにも、この神...続きを読む
  • ゲーテ格言集
    『光の多いところには、強い影がある』(「ゲッツ」第1幕から)
    本当は原文で読むことでニュアンスが伝わるのだろうけど。おおまかに分類されているものの、前後の文章が無いと分かり難いと感じる格言があるように思う。
  • ゲーテ格言集
    自己啓発本ではなく格言集なので中にはなんだこれというものや全く理解できない格言もあります。
    これは一個人をターゲットにしているわけではなく様々な格言の中でその人がマッチングした格言に共感、感銘、指南されるといった読み物である。
    なので自分にマッチングしない格言は反芻もせず次の格言へという作業が多かっ...続きを読む
  • ファウスト 1
    ファウストの道徳的行動、または書物の中のものでなく、自然や動物を重要視する視点は、なんとなくそうだなと思いました。学生に語るシーンは印象的でした。
  • ファウスト(上)
    有名な「ファウスト」を初読み。
    戯曲形式なので読みにくいかと思ったら、それほどでもありませんでした。
    その土地や時代、キリスト教の基礎知識がないとちゃんとはわからないのでしょうが、それでも魅力ある作品で、思いのほか面白かったです。いろんな作品の題材に使われるわけですね。
  • ファウスト(一)
    翻訳の読み比べ用に。講談社学芸文庫を先に読みましたが、比べてみるとこちらは言い回しが多少現代語風かな…?と感じました。でも、全体で見ればそんなに変わりはありませんでしたが。
    どちらも面白く読めたのでよし。
  • ゲーテ格言集
    前半のほうは抽象的で意味がよくわからないものも多かったけど、
    後半になるにつれて「そうだなぁ」とすんなり消化できる言葉が多かった。
    前半で挫折しそうなら、後半を先に読んでみてほしい。

    分かりづらい言葉こそ、声に出して読みたいなぁと思う。
    声に出して、インプットかつアウトプットすることで、
    そういう...続きを読む
  • ファウスト(二)
    『ファウスト 第二部』は「つめこみすぎ」という感想になる。特に「古典的ヴァルプルギスの夜(第2幕)」が長すぎて、「ギリシャ神話のキャラクター」が数多く登場し、主人公ファウストまで消えてしまう場面が続く。

    ただ、ゲーテは「ファウスト伝説」を研究し、それをアレンジして再現している。

    1.ファウストの...続きを読む
  • ファウスト(二)
    当時の教養をもってすれば,いろいろなネタがわかるのかな.
    宗教や神話や民話について大量の知識が必要.
    ストーリーに関する部分はほんの少し.
  • ファウスト 1
    厭世哲学者の苦悩を非常に共感しながら読んだ。これは人生の意味に悩んだものなら一度は深刻に対峙する苦悩であろう。引き込まれて読み進めると、第一部はあっという間に終わってしまう。無論、善と生との合間に引き裂かれるこの部のラストは十分な読み応えのあるものだし、豊かな指摘表現はゲーテと訳者の面目躍如である。...続きを読む