ゲーテのレビュー一覧

  • 若きウェルテルの悩み

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    ネタバレ

    「まるで自分の心の中をのぞくような気がする」
    自身と他者との様々な相違を受けて自信を持って、あるいは、それを見失い、行きつ戻りつということの繰り返しに明け暮れるのが、すなわち人生なのだと、僕自身それなりの年齢になった今だからこそ気づくことができたわけで、そこは“若き”ウェルテル、彼の思い、悩みについて、こんな僕ですら身に覚えがあるというか、さらにいえば身につまされるというか。物語を通して、僕と彼らとの比較において、僕は僕自身を知るわけだ。それで納得できるかどうか、もしくは納得してしまってよいものなのかどうか、まったくわからないけれど、僕はそれ以外の方法を、たぶん知らない。知らない、わからない、

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    2024年10月28日
  • 若きウェルテルの悩み

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    メンヘラの日記を読まされた挙句、最後に自殺すると言うもうなんか今の時代でガチで起きたらニュースになるんでは?な感じ、でも小説だから笑って済むけど。(モデルがいるのがちょっと怖い)
    最初は読むのこれ?つまんないと思ってたら、ウェルテルがいきなりわたしとは合わない恋愛観日記始めて、それがもうなんかよくわからないけど、今で言う裏垢を覗いてる感覚でおもしろくて。
    実はお互いに気持ちがあるとかもうわたしには完全に理解ができないし、挙げ句の果てには銃撃自殺してそのあとのことも事細かーく書いてあるのが、ゾッとするけどわたしにはいい刺激、、、笑





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    2024年10月28日
  • ゲーテ詩集

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    先日読んだヘッセの書簡集で何度もゲーテに触れられており、思えば彼の詩を読んだことはなく、手に取った。一つの一つの単語が磨き抜かれているというよりは、割合に平易な言葉で(訳で読んでいるため正確なところは測りにくいが)、歌うように伸びやかな作品が多いと感じた。

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    2024年09月23日
  • ファウスト 1

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    知識を得たいがために悪魔に魂を売ったとあらすじがあるが、そんな表現本文の中にあったか?

    ファウストがこの世に飽きて、より刺激を求めて悪魔に魂を売ったと私は解釈してる。

    悪魔ってやっぱり怖い。

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    2024年09月14日
  • イタリア紀行(下)

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     下巻では、1787年6月から1788年4月にかけての第二次ローマ滞在が報告される。

     絵画修業に励むとともに、引き続き古代遺跡の探訪や美術鑑賞、植物観察を精力的に行うゲーテだった。
     そしてまた、様々な見聞の経験からインスピレーションを得て、中断していた作品、『イフィゲーニエ』『エグモント』『タッソ―』といった作品を完成させることができたし、”美しいミラノ娘”と呼ばれる女性との純愛と言うべきロマンスが、彩りを添える。

     また、かなりの分量を費やしローマのカーニバルの様子が詳細に描かれるのだが、臨場感ある描写で、あたかも自分も現場でその様子を見ているかのような感覚を抱かせるゲーテの筆は流石

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    2024年07月25日
  • イタリア紀行(上)

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     長年の憧れの地イタリアに旅立ったゲーテの、1786年9月から1788年4月にローマを去るまでの2年弱の紀行の記録。出発したとき彼は37歳だった。

     上巻での行程は、おおむね次のようなものだった。
     カールスバートから秘かに出立し、ブレンナー峠を越えてイタリア入り。ヴェローナからヴィチェンツァ、パードヴァを経てヴェネツィアに2週間強滞在。フェラーラからボローニャ、フィレンツェ、ペルージャ、アッシジ、テル二とほとんど素通りし、ローマに10月末に着、そしてここに4か月ほど滞在する。そこからナポリへ行き、1か月ほど滞在。さらに船でシチリアに渡り40日ほどかけて島内を一周する。そしてまた船でナポリに

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    2024年07月25日
  • ファウスト 悲劇第一部

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    ネタバレ

    高潔にして世界の真理を追い求めた末、自分のちっぽけさに絶望した主人公ファウストが、悪魔メフィストフェレスに魂を売って人間的快楽を知るといった内容だった。設定としては結構面白かったが、内容が面白いかと言われれば個人的にはそうでもなかった。
    所々に出てくるポエムはちょっとよくわからなかった。また、登場人物たちの何気ない発言は含蓄に富んでいるが、少々唐突で無理やりであり、著者がこの作品を通じて自分の人生哲学、思想を詰め込もうとしているように感じた。
    ただ、この手の古典的名作の良さというのは、そのつまらなさの故に、読後に現代の流行りの小説を読むといつもの数倍面白く感じることができるといったところにある

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    2024年04月30日
  • 若きウェルテルの悩み

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    ゲーテならではの風景や心情の表現が良かった。もうすでに相手がいる人に恋してしまっても、その人のことを思って離れるのが正解だし、それが一番の優しさであり愛だよなーと思った

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    2024年03月23日
  • ファウスト(二)

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    入院中に自宅の本棚から供給してもらったが、読んだ記憶もなくなっている。購入したのはもう20年以上前だ。第一部に続いて読んだ。
    第二幕と第三幕はギリシャ神話の知識がないとほとんど意味が理解できないのではないだろうか、なんとかめげずに頑張ったが、我が身にとって内容が頭に入るとか理解できるできないという次元にないことが分かっただけか…。
    第五幕になると言葉としての意味は理解できるが、最後にファウストの魂がなぜ救われるのかがまた理解できない。それになぜ死の直前でファウストの身体が盲目にされたのかもわからない。ファウスト晩年の行いに基づいて天使が魂を救済する、一方、死の直前に「憂い」によって盲目にされる

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    2024年02月18日
  • ファウスト(一)

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    入院中に自宅の本棚から供給してもらったが、読んだ記憶もなくなっている。購入したのはもう20年以上前だ。
    さて、早速読んでみて衝撃、すべて台詞仕立て。当たり前か、戯曲なんだから。それにしても言葉を目で追いつつ意味がわからないなんとも悩ましい状況に…。それでもめげずに読み進めるしかない。次第にファウストが人間の強い欲傲慢さ、そして良心の弱さを併せ持つ人間の代表として描かれていると認識してきた。これが正しいかわからないが、良い副読本が欲しいところだ。
    第二部もこの調子で読み進めようと思う。

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    2024年02月17日
  • ファウスト 悲劇第一部

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    ネタバレ

    こんなに好き勝手やって、最終的に救済されるのは納得いかない
    信仰心があればもっと理解できるのかもしれない

    グレートヒェンに関しては悲劇っていうかもはやファウストの罪でしょ
    親殺させて兄殺して行方をくらませてる場合か?捕まってから助けに行くのはあまりにも遅いのでは?

    一部と二部だとまだ一部の方がおもしろい
    二部はキリスト教知識に加えてギリシャ神話とか歴史に詳しくなくて読むのが大変だった

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    2023年10月15日
  • ファウスト(二)

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    ネタバレ

    何と言うか、自分には合わなかった、という感じ。人間は生きている限り迷うものだ、とか、誘惑に惑わぬ者など居るだろうか、という投げかけは成る程と思うのだが、肝心のファウストの行状が酷すぎて納得感が無い。いくら研究漬けの人生をやり直したいからと言って、少女をだまして姦通し、サバトに参加してた挙げ句に死者に懸想して、最後にやった事が海の埋め立てとは。行動こそが善、というテーゼだとしても、最後に神に救って貰えるくらいに善いこと、あるいは英雄的なことを成したようには見えないのだが…。時代背景も有るのかも知れないが、ゲーテはこの生き方を美しいと本当に考えたのかと疑ってしまう。
    これだったら、自分の罪を自覚し

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    2023年07月07日
  • 若きウェルテルの悩み

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    ネタバレ

    この本で見られる形の失恋は確かに誰しも経験したことがあるかもしれませんね。
    しかし最後の解説でこの本がブームになったことで自殺者が増えてしまったと知ったとき恐ろしい本だなと思いました。
    元気じゃないと読んではいけない本です。

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    2023年05月22日
  • 若きウェルテルの悩み

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    ネタバレ

    美しい自然の描写や村の人々の生活がのどかでよかった
    人の婚約者に惚れてここまで悲劇の人間ぶることある?ってなるくらい仰々しい表現で恋の喜びと苦しみと破滅が書かれてて凡人には共感できる感情の動き幅じゃなくておもしろい
    恋愛に、というよりも、恋愛についての自分の思考に振り回されて自滅していく様子が秀抜
    タイトルに採用されるのも納得の悩み具合だと思う

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    2023年05月15日
  • ファウスト(二)

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    読んだ本 ファウスト(二) ゲーテ 20230416

     本読んだ後に、ネットであらすじを探すのは初めてですね。
     この第二幕(二巻)は、ゲーテの死後に発表されたものらしく、一般的なファウストなるものは、第一幕(一巻)のことらしいです(間違えてたらご免)。
     第二幕は、よりストーリー外の描写が長く、ギリシャの神様や戦争中の皇帝(こっちはストーリー内か)が長々と描かれていて、その中で物語と言えるのは極々簡単なもので、それが埋もれて見失ってしまうって感じです。
     手塚治虫も漫画化している名作ってことですが、確かに悪魔のメフィストーフェレス、人造人間(魂?)のホムンクルスとか、創造力は素晴らしいもの

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    2023年04月16日
  • ファウスト(一)

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    読んだ本 ファウスト(一) ゲーテ 20230412
     戯曲なんで、読みづらくはないです。だけど、わかりづらい。本当に重要な出来事が埋もれていて、うっかり読み飛ばしちゃいます。最後のマルガレーテの悲劇なんて、いつそうなったかわからなくて、80ページほど捜索しましたよ。悲劇の悲劇たる理由が埋もれちゃうなんて。それでも、あらすじとしては全く古さはないですね。
     それにしても、昔の人ってこれを舞台で観て、娯楽ととらえていたんですかね。昔の方が知的水準が高かったってことなんでしょうか。

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    2023年04月12日
  • 若きウェルテルの悩み

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    ネタバレ

    ウェルテルはロッテに恋するが、彼女には婚約者がいる。それでも構わぬと友人として交際を始め、彼女を崇拝し、やがては自分が婚約者/夫たり得たらと空想し、それが叶わぬと知り悩み、絶望して、ついには自殺する。
    本書はウェルテルが友人に送った書簡の体裁を取っている。そのため読者が知れるのはあくまでウェルテルの内面だけだ。彼がいくら心の底からロッテに惚れ、愛の言葉を紡ごうとも、当の本人には伝わらない。自分たちは相思相愛だと主張するが、ロッテに確認する術は無い。あまりに一方的だ。
    ロッテに対して執着同然の恋心を抱いたウェルテルの破滅は、彼女への“呪い”になってしまったと自分は解釈する。「自分が彼を追い詰

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    2023年01月29日
  • ゲーテ格言集

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    最近ショーペンハウアーの本を読み、ゲーテの引用が多くあることに気がついた。調べてみるとショーペンハウアーはゲーテとの出会いに「生涯で最も幸福だった出来事」の一つとして数えているらしい。
    相当親しい友好関係を築いていたのだろう、数多く引用があったことから考えが似ているのだろうと思い読んでみた。

    この本はゲーテの思想を手軽に知れる本。深く知りたい方には物足りないが初心者にはお勧めだ。
    内容は各テーマごとに短い文や詩が記されており、短い文ながら的を得たものが多くある。中には理解し難いものもあるが、そういったものは気にせず読み飛ばして良いと思う。
    難解なものは後にもう一度読み返した時理解できれば良い

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    2022年03月29日
  • ファウスト 悲劇第一部

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    知的好奇の執着から悪魔メフィストフェレスと命をかけて契約し霊力を持って突き止めようとする。訳者の解説が嬉しい。2022.3.5

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    2022年03月05日
  • ファウスト 1

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    特段面白い!ってとこはあんまないけど、緩く面白さがずっと続く。噛めば噛むほど味が出る感じ。
    まぁ古いし外国のだし読むのは大変。ある程度読み進めれば慣れてくるけど。
    読み終わった時の達成感が凄い。

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    2022年01月03日