佐藤雫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
以前読んだ「わたしの名店」の中で作者の文章が目に留まり、早速デビュー作を読んでみた次第。
源氏というよりは北条家の話かな。
歴史小説嫌いではないですが、読んでから没入するまでに結構時間がかかるタイプなので、一か月近く読破にかかってしまった。
三代将軍、源実朝が言の葉の力を使い世の中を変えていこうという話で、和歌が随所に出てきます。
私はあまり和歌を嗜まないので、そこがわかっていればもっと面白さが増したはず!
ここは自分の反省。
歴史小説ではありますが、派手な合戦はほぼないです。
残り1/3くらいでやっと読むのに乗ってきたので、苦手意識が出ちゃったのかなぁと。
内容は面白いので、おすすめはできますが、自分の知識のキャパシティが無かったので、そこが残念。
もう一冊チャレンジする予定。 -
Posted by ブクログ
実在の店について語られているから、ガイドブックにもなっています。
書き手28名の中には物書きが本職の人もそうではない人も。中にはちょっと鼻につくなぁって感じであまり好きになれない人もいるけれど、総じて楽しい。
余談ですが、数日前に『仮面ライダーゼッツ』でイカつ過ぎるミムラを見たばかりだったので、書き手の中に彼女の名前を見つけたときには笑ってしまった。ごめんなさい。
私は大の酒好きゆえ、ついお酒の章に目が行きつつも、酒だけじゃアカン、美味しいものも食べたい。ほかの章との合わせ技で存分に楽しませてもらいました。
コロナ下でアルコールの提供禁止になったとき、ノンアルコールの一人呑みじゃやっぱり酔えんのよと思いながらも、おかげで読書が捗ったことを思い出します。 -
Posted by ブクログ
『私は、百年後に生きる人にとってのネジであるば、それでいい』
最近再評価されてきたものの、ずっと悪者扱いされてきた小栗上野介忠順の半生を描く。
幕末のヒーローと言われた人たちも小栗の視点を通せば国を混乱させ瓦解させ、列強国に付け入る大きな穴を開けた愚か者ばかり。
国を借金まみれにし、武家にも商家にも苦しい思いをさせ、生糸農家の売上も取り上げ、一方で莫大な費用をかけて製鉄所建設に拘り、日本に不利益な関税条約を結び…数え上げれば次々と出てくる小栗の悪名。
だがそこには彼が必死に列強と交渉し、内紛を抑えようと抗い、旗本として将軍家を命がけで守ろうとした闘いの結果だった。
『我々がこの先なすべきことは、対等な交渉をできるだけの、言葉の力を持つことだ』
『交渉はたとえ不備に終わっても挽回ができる。戦は、武力に訴えて負ければ取り返しがつかない』
幕府が倒れても、国を倒すわけにはいかないと、その後を見据えて行った事業が次々と失敗するのが辛かった。
勝海舟の言う通り、小栗の悲しいところは最後まで徳川の幕臣であろうとしたこと、そして慶喜が、小栗が命を懸けるに相応しい将軍ではなかったこと。
悔しい。
彼のように優秀な官僚は幕府側にもたくさんいたはずで、それがこのような形で失われたのは悔しい。
でも結局幕末のヒーローと呼ばれた人たちも多くは暗殺されたり内戦で命を散らしたりとこちらも切ない。
ただ現代になって小栗の考え方ややろうとした政策がクローズアップされたのは嬉しい。
また何かとぶつかっていた勝も最後は慶喜の名誉回復に努めたし、何か思うところがあったのか。
小栗の死後が描かれなかったのが残念。
その後の家族を調べたら、利八がおおいに関わっていたようで、彼の人柄と人情に感じ入った。
再来年の大河ドラマも楽しみ。 -
Posted by ブクログ
【三浦しをん、西加奈子、中江有里、美村里江、宇垣美里、清水由美、山田ルイ53世、塩谷舞、稲垣えみ子、道尾秀介、ジェーン・スー、岡崎琢磨、バービー、朝井リョウ、瀬尾まいこ、佐藤雫、清水ミチコ、あさのますみ、畠中恵、はるな檸檬、小川糸、久住昌之、川内有緒、澤村伊智、朱野帰子、最相葉月、藤岡陽子、森見登美彦】
という顔ぶれの方々が、それぞれ"自身が名店だと思うお店"を紹介している一冊。その店はもちろん実在する店。(現在、閉店してる可能性はある)
いやー、なんか人が好きなお店っていいやんね。好きって必ずしも「ここのこれが絶品!」っていうだけじゃなくって、別に特別美味しくなくても好きってこともあると思うし、そういう好きになったエピソードも沢山書かれてあって「なんかええなぁー」ってなったし「俺ならどこの何を紹介するかなー?」とか考えながら読んでた。
ただ、残念…と言ったらちょっと言葉が重いかもしれないけど、どうしてもみなさんお住まいの関係で東京のお店が多かったように思うから大阪の店もあったらなーとは思った。だって実際行ってみたいやん。
だから、各都道府県版のわたしの名店を出版するってどう?いや、そうしたら北海道とか広すぎて行けない店多数になっちゃうから、各市町村のわたしの名店を出しましょ! -
Posted by ブクログ
幕末にあって、幕府がどんな状態でも最後まで徳川家を支えることを信念として生きるザ・旗本、小栗忠順の生涯、といえば、ハッピーエンドで終わらないことはなんとなく見えてるわけですが、この主人公、清廉潔白なだけでなく、目上に対しても思ったことを恐れず口に出して行動するという潔さがあり、また偉ぶったところもなく、なんとも好感が持てる。
勘定奉行に複数回就任し、大鉈を振るい難題を解決していくが、その分各方面(幕府内にも維新派にも)から恨みを買うことになる小栗。それもこれも徳川そして日本のためと思い奔走するわけだけど、大政奉還後の流れを見れば、果たしてザ・旗本な生き方はそれでよかったのか?と疑問を感じさせる面もあるところが、幕末ものの読んでて辛いというか、救いどころがないところ。
蛇足:維新側だって、ろくなもんじゃないし、誰がヒーローになっても、ほんまかいなとなってしまう。