光吉さくらのレビュー一覧
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ネタバレII部の時点でそうだったけど、SF以外の要素も考えられてるのがすごい
暗黒森林理論の是非についてもちゃんと議論してたり、様々な状況によって政治や宗教の変遷もちゃんと描写してる。
自分は宗教に対して無関心(強い言葉を使うと、馬鹿馬鹿しい)と思ってたけど、
「地球が助かったのは奇跡=神がいるとしか考えられない→ 信仰しよう!祈りが足りない!」みたいになるのは少し理解できたし、単に自分の教養が足りない(歴史的背景があるからこその宗教)んだな、と気付かされた。
もちろんSF要素も、四次元や他の全宇宙文明を出してくることで、三体文明をちっぽけに見せてしまう圧倒的スケール。理解できてない部分が大半だけど -
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Netflixドラマにもなった「三体」の劉慈欣先生の短篇集。
「時間移民」「思索者」「夢の海」「歓喜の歌」「ミクロの果て」「宇宙収縮」「朝に道を聞かば」「共存できない二つの祝日」「全帯域電波妨害」「天使時代」「運命」「鏡」「フィールズ・オブ・ゴールド」の13作品を収録。
SF×哲学の「時間移民」「共存できない二つの祝日」「朝に道を聞かば」
SF×戦争の「全帯域電波妨害」「天使時代」
SF×科学の「宇宙収縮」「思索者」「ミクロの果て」
三体を感じる「夢の海」「歓喜の歌」
・・・などなどSFといってもいろんなタイプの作品があり、1つ1つの作品で違った世界観に一気に引き込んでくれるものばかりで、ど -
購入済み
頑張って読む価値はある
これほどの世界観を作者1人の頭の中で作り上げたというのが尋常ではない。
自分はNetflixの映像作品から入ったけどやっぱり原作は読まなきゃダメだなと感じた。 -
Posted by ブクログ
留学生が観た京都はどんなふうに映ってみえるのか、京都は一見さんお断りや天皇がおられた都なので他者を受け入れるのか疑問だった。
関西でもやはり大阪と違い気難しいが著者の親友や出会い、そして惹きつける何かをもっているのか円満な人間関係、友人に恵まれている。そしてなにより否定的な言葉がないし、振り回されているんでは??と思う事も好奇心で一緒に楽しんでいるし、気づいたのが深く関わっていない、無関心に近い、そんな人間関係だから近づいても離れても乱されることない客観的に見れる文章なのかな??
苦労話がないのであえて書いてないのか、本当にないのか、沈む事なく読み進めていけた。 -
Posted by ブクログ
【印象に残った話】
・ファーウェイの成長の原動力は顧客第一主義、現場主義だ
・顧客第一主義を浸透させるため、下記の事例のような恥を動機付けの材料として人を動かしている
・トップが新年のメッセージに顧客企業のクレームを展開
・研究者を体育館に集め不良品の基盤を展示
・現場主義を浸透させるため、下記の事例のような権限を現場に与え、動機付けしている
・本社マネージャーより現場マネージャーの報酬を高く設定
・現場の若手でも、顧客の要望に起因する内容であれば幹部にいつでも電話一本で交渉することができる
【考えたこと】
・恥やプライドを刺激するやり方は、優秀でプライドの高い社員の多い企業では有効
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Posted by ブクログ
敢えて言わせてもらうなら、残念ながら日本では、世界が注目する程の『ハリーポッターシリーズ』並の人気は出ないだろうと推測する。誠に遺憾ながら。それは決して作品が面白くないということを意味しない。
僭越ながら、自分はこれまで『幼年期の終り』『星を継ぐもの』『銀河帝国の興亡 1』は読んできた。なので本作は今までのSFの流れを正当に汲んでいて、その中でも大作だなと思えた。しかしながら、SFを読み慣れないとなかなか読むの難しいんじゃないかと思う。少なくとも、本を普段から読み慣れない友人に最初に薦められる一冊ではない。かといって、科学的な、物理の天文の力学の素養は全く無いので、全ての記述を全て理解できな -
Posted by ブクログ
ネタバレ『三体』の前日譚という触れ込みであったけれど、実際には丁儀という物理学者が共通して出ているという程度で、話の繋がりはほとんどない。
が、そんなことはどうでもよくて、『三体』に比べて圧倒的に若書きで詰め込み過ぎなのが気になってしょうがなかった。
出だしは面白かったんよ。
14歳の誕生日に、目の前で両親が球電によって灰にされた陳は人一倍死を怖れながら、球電に魅せられ、物理学徒となる。
最初は気象を学んでいたが、自分が知りたいことは物理を学ばなければ分かり得ないと気づき、ひたすら球電についての研究を一人で行っていた。
ところが軍属の美女・林雲と出会ったところから、急速に物語は加速していく。
究極 -
Posted by ブクログ
渋谷に香港を模した店がオープンし、その店の内装を手がけたのがこの本を原作とする映画の美術スタッフというニュースから興味を持ったのだが、イマイチだった。劇画的な小説なのだが話が浅い。香港語からの翻訳のせいなのかもしれないが、言語や登場人物の思考のロジックも意味不明。購入したので最後まで読んだが、次回作を読む気はない。
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追記①
香港のデモ運動を描いたカレン・チャンの本を読み始めた。英国から中国に香港が返還され、時を経て強まる中国共産党の支配に対する市民の抵抗運動が激化するのは2014年。
対して、この本が描く香港は返還前の九龍城砦。英国の体制下というシェルターに包まれていた時代の物語