光吉さくらのレビュー一覧
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ネタバレスケールの大きさに驚く!まさか太陽系が二次元に崩落して紙ペラになってしまうなんて誰が想像できるだろう?なぜこんなストーリーが思いつけるのか。作者の桁違いの想像力に敬意を表したい。
特に好きなのは、童話に隠されたヒントを解読する場面と、プラネットブルーに着陸できず途方もない時間が経ってしまうシーンだ。全ての生き物たちと時の流れで隔たれてしまう切なさと言ったら....これがSFの醍醐味だと思う。
ただ、程心のキャラクターは好きになれなかった。愛の象徴だとしても、一辺倒すぎるというか、人間らしい奥行きを感じられない。ウェイドの研究に迷いなく終止符を打つあたりはウェイドの言う通りもう少し考えるべきだっ -
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ネタバレ四次元世界との絡みをもっと膨らませるのかと思ったらファンタジーな話に。まあ、広大な宇宙からしたら人類とは...となるとそうなるかという感じ。広さもそうだが何万年何億年と言う時間軸を人は想像できない (by ドーキンス) 難しい世界...。
原著は2008年出版(元は2006年頃連載?)の小説。量子もつれで超高速通信?智子(ソフォン)の11次元構造→2次元展開?冬眠(SF定番ですね)?水滴は強い力(相互作用?)で全部結合してるの?推進力は?突っ込みどころは多々あると思われるが、気にしてはいけない。それっぽい物理用語 (10次元宇宙は超ひも理論からかね?) とSF用語が散りばめられているだけでわ -
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ネタバレ超新星紀元を読んだ。これは劉慈欣の最初の長編ということで内容が初々しい感じがした。
だいぶ多くの劉慈欣の作品を読んできたので、その1つとして楽しむことが出来た。
この本の内容としては、大人が一度に死滅して、子どもたちが中心の世界になるとどのような社会になるのかを思考実験するという本だった。
最初の大人たちが子どもたちの将来のためにいろいろなことを教えて準備していくパートは、文化祭の準備のように一つ一つ課題を進めていくという点で、ワクワクして面白かった。
また、この準備がそのまま子どもたちのためにはならないという点が、作者の皮肉が効いていて良かったと思う。
中盤以降は子どもたちの -
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Posted by ブクログ
超新星爆発により、14歳以上の大人が死滅してしまう世界のお話。
『gone』とか、『百年法』の最後らへんのようで、好きな設定でした。
大人たちに残された時間は10ヶ月。その間に自分たちの知識と技術を子どもたちに継承して、今まで通り生活できるようにしなければ。という大学習時代。そして、大人たちとの別れ、最初の混乱までは理解できる。でも、そこから後の展開がまったく分からん感じでした。ひたすらなぜそうなるの繰り返し。私が大人だからなのか。
とりあえず、大人は子どもに純真さを見るけど、子どもたちはそれよりももっとずっと残酷な生き物であるということはなんとなく共感できました。