劉慈欣のレビュー一覧

  • 火守

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    不思議な本だった。
    西村ツチカさんの絵とともに。
    本の中に入っていくというより、本のページがぶわっと自分の方までひろがって、本の世界が拡張して、現実の世界との境目が海辺のようにゆらゆらしている、不思議な本だった。

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    2025年03月14日
  • 流浪地球

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    『三体」の作者劉慈欣氏の短編集。読み応えありました。
    「山」という作品が私は一番好きです。続いて「呑食者」「呪い5・0」も好きだなぁ。
    思考の枠を外してくれるようなお話が好きな人はぜひ一読を。

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    2025年02月20日
  • 白亜紀往事

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    老神介護の短編を読んだ後に読みました。短編のときと大きく異なるのは文明の勃興期がより詳しく描写されていること。人類の大航海時代よろしく蟻文明にも恐竜の体内を探索する時代があったとかいう発想も面白い。第一次竜蟻戦争の顛末も面白く、短編に書かれていない部分は楽しく読むことかできたけれど、後編以降はすべからく短編と同じです。

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    2025年02月02日
  • 流浪地球

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    面白い。ロマンを追い求める作品が多かった。特に山なんかは知的生命体が知的生命体である所以として知的好奇心を華々しく描いており、なかなかに胸に来るものかある。また、中国太陽は農村出身の窓ガラス清掃員があろうことか宇宙空間にまで行くという壮大なストーリーであり、夢を忘れないことの大切さを教えてくれる。おおむねこのような評価ができる良い作品軍。呪い5.0は微妙。

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    2025年01月31日
  • 円 劉慈欣短篇集

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    爽やかな読後感のものもあるが、後味の悪い終わり方のもののほうが多い印象。

    個人的には「詩雲」「栄光と夢」が好み。

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    2025年01月18日
  • 老神介護

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    流浪地球と同時発売だった短編集
    流浪地球より気が重くなる話が多め
    私の好みは流浪地球の方かな
    地球大砲のエピローグは良かった

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    2025年01月15日
  • 白亜紀往事

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    三体が好きなので同じ作者の本も読んでみたいと思い、こちらを読んでみた。発想は面白く、展開もなるほどという感じだったが、明確な主人公がいるような話というよりは、もしこうならこうなるだろうの連続で情景を俯瞰し続ける感じの進行なので、三体ほどのめり込むような感覚はなかった。話の長さ的にも大変コンパクトな寓話という印象。

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    2025年01月14日
  • 流浪地球

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    稀代のハードSF作家の短編集。呪い5.0が断トツに良かった。筒井康隆っぽいシニカルとドタバタあり、阿部和重っぽい視点のミクロにもマクロにも動ける機動力があり、めちゃくちゃ好きだった。他のも普通に作者の作者たる部分が出ててよかった。

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    2024年11月10日
  • 円 劉慈欣短篇集

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    三体が面白かったので、劉慈欣さんの他の作品も読んでみたいと思いこの本を手に取りました。
    収録されている作品はどれも短く読みやすかったです。

    収録された作品はどれも面白かったですが、鯨歌、円円のシャボン玉が特にお気に入りです。
    鯨歌はオチが面白くて印象に残りました。
    円円のシャボン玉は、すごく優しくて幻想的な作品だと感じました。

    作品の幅が広くて飽きずに楽しめたので、劉慈欣さんの他の作品も読んでみたいと思います。

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    2024年10月06日
  • 白亜紀往事

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    蟻と恐竜の2種類の文明が織りなす栄枯盛衰を、現代では通説になっている恐竜滅亡の過程に上手く繋がるように描かれていたのが良かった。最後の蟻たちの会話が、何千年後の私たち人類に繋がると思うと胸が少し熱くなったりもした。短編だけど読み応えもあってかなりよかった!三体読んでほしいけど、いきなりヘビーすぎかも…って時に、劉慈欣作品の入口としても勧めやすいかも。

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    2024年09月29日
  • 白亜紀往事

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    白亜紀時代、蟻と恐竜が互いには協力し合って文明を築いていたら...
    そんな訳あるか!と言うビックリ設定だけどそこがSFの良い所。想像するだけで楽しい。そして恐竜のように大きすぎず蟻のように小さすぎず、大きな脳みそを持ち手先が器用な我々人類は凄い生き物なんだなと改めて思う。戦争は文明を滅ぼすということも。

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    2024年09月29日
  • 老神介護

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    『流浪地球』に続けて読んだ劉慈欣の短編集。
    『流浪地球』も面白かったが、個人的にはこちらの『老神介護』の短編集のほうが好みだった。
    表題作の『老神介護』、その続編とも言える『扶養人類』は全然違った作風で後者はノワール風な雰囲気なのも良かった。
    そして白亜紀の蟻と恐竜の共存と争いを描いた『白亜紀往時』も面白い。劉慈欣は恐竜や蟻を描いた作品がいくつかあるのだが、突飛さも含めて面白い。
    蟻に知能があるというと『フェイズⅣ 戦慄昆虫パニック』なんかを思い出す。ある事件から突然変異した蟻たちに知能があることがわかるが、なすすべもなく次第に侵略されていくというパニックホラー映画だ。バカバカしさもあるが、何

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    2024年09月23日
  • 円 劉慈欣短篇集

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    話題の「三体」が読みたく、この作家の本は初読みでもあり、三体の長さを考えると・・・。
    まずは、こっちの短編からと思った。

    SFですが、宇宙戦艦もでてきません、異星人がちょこっと、でもいいですね。静かな感動があります。
    特に好きなのが「郷村教師」「栄光と夢」。
    「栄光と夢」はドラマ化してほしい、全世界に作家のメッセージを伝えたらいいと思う。

    肝心の「三体」の作中エピソードである「円」、これもおもしろかった。「三体」を読むのがとても楽しみになった。

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    2024年09月21日
  • 流浪地球

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    こちらが想定する遥か上の物語が展開することと、そのスケールのデカさに驚く。
    そもそも表題作からして笑っちゃうくらいのスケールだ。
    地球がヤバいから地球から脱出しよう! ではなくて、地球ごと移動させちゃえなのだ。
    正直バカバカしいとも思える。だが、そこはさすが劉慈欣だ。こちらをねじ伏せる筆力で乗せられてしまう。
    どれも面白く読んだが、個人的には『呑食者』『中国太陽』『山』が気に入った。

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    2024年09月20日
  • 円 劉慈欣短篇集

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    円ほど身近なようで不可解な現象はない。

    “円周率”で検索すれば、興味深いエピソードが山ほど出てくるにも関わらず、もう一つ言っていることがわからない。

    「円」は『三体』で日本でも一躍有名となった劉慈欣のSF短編集。
    収録されている『円円のシャボン玉』は、以前SFマガジンで目にした。

    巻末の訳者あとがきにあるように「些細な日常から壮大な世界への飛躍こそSF」の地を行く短編が、多彩な展開でまとめられている。

    やっぱりすごい人でした。

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    2024年08月13日
  • 円 劉慈欣短篇集

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    「郷村教師」は泣けた。
    「メッセンジャー」は詩的な情景が浮かんで好きだった。
    登場人物の人生や考えと、スケールの大きな時間や宇宙の話が混じり合うところが良い。

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    2024年06月08日
  • 老神介護

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    『流浪地球』の姉妹短編集。いわゆるバカバカしいSFは同じでも、こちらの方が人間味がある作品。読み応えがあって、シーン一つひとつを見逃さないように、読み終えるのに時間がかかった。

    この作者の文章は、ほんとに映画を観てるような気にさせられる。訳がよいのもあるのだろうし、この『老神介護』なんかはまさにそうなのだけど、儒教の影響を受け、ある意味窮屈な社会に生きる東アジア文化圏の人間として、キャラクターの行動原理や感情が抵抗なく入ってくるのも大きい気がする。

    気に入ったのは『彼女の眼を連れて』 感傷的な話ってやっぱり好きだな。

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    2024年05月18日
  • 流浪地球

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    ネタバレ

    『三体』を読んだ後だったこともあって、劉氏のSF仕掛けのスケールに自分の感覚が慣れてしまっていたかも。それでも、やはり作品世界への引き込まれ感が凄い。編まれている短編(中編)の一本一本が充実していて、きちんと読ませる作品。次も読まなきゃ。

    タイトル作品の『流浪地球』。地球エンジンっていう発想も凄いんだけど、エンジンの作動状況とか、次々に起こる悲惨な超災害とか、映像が頭に浮かんでくるような描写が上手い。じっくり読みたくなる。

    『呑食者』 冷静な大佐(元帥)。沖田艦長を思い出したよ。

    『山』まだ見ぬ未踏の地への想い(欲望)は普遍なのか。安全を選ぶのは本能だが、より危険な方へベクトルを向ける本

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    2024年04月16日
  • 流浪地球

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    ネタバレ

    おもしろいなあ。短編集ですが、どの話もギッチリと世界観とキャラクターが練られていて、ちゃんとSFなのに分かりやすくて読みやすい。

    ■流浪地球
    地球にエンジンをつけて太陽に飲み込まれる前に太陽系外に脱出しようというお話。50ページくらいのお話にこれだけ壮大な世界観を盛り込めることがスゴイ。何世代にも亘る永い時間軸の物語。

    ■ミクロ起源
    流浪地球の続き?と思うようなお話。遥かな時間の後に地球に帰還した飛行士が見た地球は、一見壊滅しているように見えたが、実はミクロ化した省エネ文明が栄えていた。物理スケールは小さいけど、お話のスケールは大きい。

    ■呑食者
    惑星を食べてペッと吐き出す「呑食者」にと

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    2024年03月23日
  • 円 劉慈欣短篇集

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     今、中国SFが面白い。
     三体を代表する劉慈欣の短編集。

     時代遅れの炭鉱から、新たなエネルギー源を得ようと実証実験を開始するもそれは地獄の業火の始まりだった(地火)

     ボスニアヘルツェゴビナへの空爆に対し、地球上のある一点でアクションを行い、天候を操ることで阻止しようとする科学者がいたのだが(カオスの蝶)

     秦の始皇帝は、数学者に「円周率を二年後に一万桁、五年後に十万桁まで求めよ」と命令した。
     この難題に対し、数学者は三百万人の兵力を求めた。その方法とは(円)

     全13編。

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    2024年03月10日