劉慈欣のレビュー一覧

  • 火守

    Posted by ブクログ

     SFでもファンタジーでもない。『三体』シリーズで知られる劉慈欣の唯一の「童話」。童話と言っても、(日本では?)子ども向けではないだろう。それなりに漢字を使って書かれており、特に難しいと思われる漢字以外にはルビは振られていない。

     世界の果ての島に住む火守の老人のもとへ、サシャが訪れる。少女ヒオリの病を治すためだ。世界に生きるすべての人は、空にその人だけの星があるという。サシャは天に上り、ヒオリの星の輝きを取り戻すのだ。

     なにか切ない気持ちにさせる物語だ。やはり子ども向けではない。

    0
    2025年04月29日
  • 三体2 黒暗森林 上

    Posted by ブクログ

    Ⅱは面白い、出てくる案は、あまりにも壮大ではあり、想像を絶する。印象として、Ⅰよりとっつきやすく、のめり込む。Ⅰで挫折するのはもったいない、Ⅱから読んでも良いのでは、とさえ感じる。Ⅰで挫折した方には、ぜひ読んで欲しいと感じた。

    0
    2025年04月28日
  • 三体0【ゼロ】 球状閃電

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    やっぱしスケール、規模感よな

    扱う内容がどれも自身の生活の範疇を超えすぎていて、ニヤけてしまう。
    最強の武器とは?球電とは?

    そんなスケールを扱いつつ、叙情的でいちこましい描写が並び、そちら側でない人間の心にも寄り添ってくれたりしてにっこり。

    男と女の関係性に関しては今作もほぼノータッチ、一方通行な恋慕があるだけ。まあこの作品はそれでいいんですよ。男女の関係はここに求めていないから。

    シュレディンガーの猫やシェイクスピアを引用した人間存在が描かれているのは興味深いし、様々な武器を紹介するところは驚きとともに恐怖でもある。液体地雷とかね。

    SFが強みだけどサイエンスフィクションの先端に

    0
    2025年04月12日
  • 火守

    Posted by ブクログ

    不思議な本だった。
    西村ツチカさんの絵とともに。
    本の中に入っていくというより、本のページがぶわっと自分の方までひろがって、本の世界が拡張して、現実の世界との境目が海辺のようにゆらゆらしている、不思議な本だった。

    0
    2025年03月14日
  • 流浪地球

    Posted by ブクログ

    『三体」の作者劉慈欣氏の短編集。読み応えありました。
    「山」という作品が私は一番好きです。続いて「呑食者」「呪い5・0」も好きだなぁ。
    思考の枠を外してくれるようなお話が好きな人はぜひ一読を。

    0
    2025年02月20日
  • 白亜紀往事

    Posted by ブクログ

    老神介護の短編を読んだ後に読みました。短編のときと大きく異なるのは文明の勃興期がより詳しく描写されていること。人類の大航海時代よろしく蟻文明にも恐竜の体内を探索する時代があったとかいう発想も面白い。第一次竜蟻戦争の顛末も面白く、短編に書かれていない部分は楽しく読むことかできたけれど、後編以降はすべからく短編と同じです。

    0
    2025年02月02日
  • 流浪地球

    Posted by ブクログ

    面白い。ロマンを追い求める作品が多かった。特に山なんかは知的生命体が知的生命体である所以として知的好奇心を華々しく描いており、なかなかに胸に来るものかある。また、中国太陽は農村出身の窓ガラス清掃員があろうことか宇宙空間にまで行くという壮大なストーリーであり、夢を忘れないことの大切さを教えてくれる。おおむねこのような評価ができる良い作品軍。呪い5.0は微妙。

    0
    2025年01月31日
  • 円 劉慈欣短篇集

    Posted by ブクログ

    爽やかな読後感のものもあるが、後味の悪い終わり方のもののほうが多い印象。

    個人的には「詩雲」「栄光と夢」が好み。

    0
    2025年01月18日
  • 老神介護

    Posted by ブクログ

    流浪地球と同時発売だった短編集
    流浪地球より気が重くなる話が多め
    私の好みは流浪地球の方かな
    地球大砲のエピローグは良かった

    0
    2025年01月15日
  • 白亜紀往事

    Posted by ブクログ

    三体が好きなので同じ作者の本も読んでみたいと思い、こちらを読んでみた。発想は面白く、展開もなるほどという感じだったが、明確な主人公がいるような話というよりは、もしこうならこうなるだろうの連続で情景を俯瞰し続ける感じの進行なので、三体ほどのめり込むような感覚はなかった。話の長さ的にも大変コンパクトな寓話という印象。

    0
    2025年01月14日
  • 流浪地球

    Posted by ブクログ

    稀代のハードSF作家の短編集。呪い5.0が断トツに良かった。筒井康隆っぽいシニカルとドタバタあり、阿部和重っぽい視点のミクロにもマクロにも動ける機動力があり、めちゃくちゃ好きだった。他のも普通に作者の作者たる部分が出ててよかった。

    0
    2024年11月10日
  • 円 劉慈欣短篇集

    Posted by ブクログ

    三体が面白かったので、劉慈欣さんの他の作品も読んでみたいと思いこの本を手に取りました。
    収録されている作品はどれも短く読みやすかったです。

    収録された作品はどれも面白かったですが、鯨歌、円円のシャボン玉が特にお気に入りです。
    鯨歌はオチが面白くて印象に残りました。
    円円のシャボン玉は、すごく優しくて幻想的な作品だと感じました。

    作品の幅が広くて飽きずに楽しめたので、劉慈欣さんの他の作品も読んでみたいと思います。

    0
    2024年10月06日
  • 白亜紀往事

    Posted by ブクログ

    蟻と恐竜の2種類の文明が織りなす栄枯盛衰を、現代では通説になっている恐竜滅亡の過程に上手く繋がるように描かれていたのが良かった。最後の蟻たちの会話が、何千年後の私たち人類に繋がると思うと胸が少し熱くなったりもした。短編だけど読み応えもあってかなりよかった!三体読んでほしいけど、いきなりヘビーすぎかも…って時に、劉慈欣作品の入口としても勧めやすいかも。

    0
    2024年09月29日
  • 白亜紀往事

    Posted by ブクログ

    白亜紀時代、蟻と恐竜が互いには協力し合って文明を築いていたら...
    そんな訳あるか!と言うビックリ設定だけどそこがSFの良い所。想像するだけで楽しい。そして恐竜のように大きすぎず蟻のように小さすぎず、大きな脳みそを持ち手先が器用な我々人類は凄い生き物なんだなと改めて思う。戦争は文明を滅ぼすということも。

    0
    2024年09月29日
  • 老神介護

    Posted by ブクログ

    『流浪地球』に続けて読んだ劉慈欣の短編集。
    『流浪地球』も面白かったが、個人的にはこちらの『老神介護』の短編集のほうが好みだった。
    表題作の『老神介護』、その続編とも言える『扶養人類』は全然違った作風で後者はノワール風な雰囲気なのも良かった。
    そして白亜紀の蟻と恐竜の共存と争いを描いた『白亜紀往時』も面白い。劉慈欣は恐竜や蟻を描いた作品がいくつかあるのだが、突飛さも含めて面白い。
    蟻に知能があるというと『フェイズⅣ 戦慄昆虫パニック』なんかを思い出す。ある事件から突然変異した蟻たちに知能があることがわかるが、なすすべもなく次第に侵略されていくというパニックホラー映画だ。バカバカしさもあるが、何

    0
    2024年09月23日
  • 円 劉慈欣短篇集

    Posted by ブクログ

    話題の「三体」が読みたく、この作家の本は初読みでもあり、三体の長さを考えると・・・。
    まずは、こっちの短編からと思った。

    SFですが、宇宙戦艦もでてきません、異星人がちょこっと、でもいいですね。静かな感動があります。
    特に好きなのが「郷村教師」「栄光と夢」。
    「栄光と夢」はドラマ化してほしい、全世界に作家のメッセージを伝えたらいいと思う。

    肝心の「三体」の作中エピソードである「円」、これもおもしろかった。「三体」を読むのがとても楽しみになった。

    0
    2024年09月21日
  • 流浪地球

    Posted by ブクログ

    こちらが想定する遥か上の物語が展開することと、そのスケールのデカさに驚く。
    そもそも表題作からして笑っちゃうくらいのスケールだ。
    地球がヤバいから地球から脱出しよう! ではなくて、地球ごと移動させちゃえなのだ。
    正直バカバカしいとも思える。だが、そこはさすが劉慈欣だ。こちらをねじ伏せる筆力で乗せられてしまう。
    どれも面白く読んだが、個人的には『呑食者』『中国太陽』『山』が気に入った。

    0
    2024年09月20日
  • 円 劉慈欣短篇集

    Posted by ブクログ

    円ほど身近なようで不可解な現象はない。

    “円周率”で検索すれば、興味深いエピソードが山ほど出てくるにも関わらず、もう一つ言っていることがわからない。

    「円」は『三体』で日本でも一躍有名となった劉慈欣のSF短編集。
    収録されている『円円のシャボン玉』は、以前SFマガジンで目にした。

    巻末の訳者あとがきにあるように「些細な日常から壮大な世界への飛躍こそSF」の地を行く短編が、多彩な展開でまとめられている。

    やっぱりすごい人でした。

    0
    2024年08月13日
  • 円 劉慈欣短篇集

    Posted by ブクログ

    「郷村教師」は泣けた。
    「メッセンジャー」は詩的な情景が浮かんで好きだった。
    登場人物の人生や考えと、スケールの大きな時間や宇宙の話が混じり合うところが良い。

    0
    2024年06月08日
  • 老神介護

    Posted by ブクログ

    『流浪地球』の姉妹短編集。いわゆるバカバカしいSFは同じでも、こちらの方が人間味がある作品。読み応えがあって、シーン一つひとつを見逃さないように、読み終えるのに時間がかかった。

    この作者の文章は、ほんとに映画を観てるような気にさせられる。訳がよいのもあるのだろうし、この『老神介護』なんかはまさにそうなのだけど、儒教の影響を受け、ある意味窮屈な社会に生きる東アジア文化圏の人間として、キャラクターの行動原理や感情が抵抗なく入ってくるのも大きい気がする。

    気に入ったのは『彼女の眼を連れて』 感傷的な話ってやっぱり好きだな。

    0
    2024年05月18日