劉慈欣のレビュー一覧

  • 白亜紀往事

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    アリの集団知性と恐竜の圧倒的な個体能力。本来交わるはずのない二つの種が、互いの長所を補い合い、短所をカバーしながら「文明」を築き上げていくプロセスが、あまりにも緻密で説得力に満ちていました。
    それぞれの生物学的特徴が、単なる設定に留まらず、物語を複雑化させ、やがて壮大な歴史のうねりへと昇華していく筆致は圧巻です。自然界の理(ことわり)とSF的な想像力が最高の形で融合した、まさに「素晴らしい」の一言に尽きる読書体験でした。

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    2025年12月09日
  • 三体3 死神永生 上

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    非常に面白かったですが、下巻もあるためあえて星4にします。
    今回の主人公がルオジーからチェンシンになりましたが非常に魅力的な登場人物でした。物語の前半の賢いアイデアの数々から後半では人類の代表のような形になるくらいの出世でしたが、変わらず彼女らしい選択の心情の数々で良かったです。
    これからこの物語がどう終幕するのか楽しみで仕方がないです。

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    2025年12月07日
  • 三体2 黒暗森林 上

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    ようやく物語が動き出した感がします。ただところどころ描写が冗長に感じる部分もありました。後々意味を持ってくるのだろうとは思いつつ我慢しながら読んでいます。全巻一気に読まないと話が分からなくなりますね。
    3冊目に期待しています。

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    2025年12月06日
  • 三体2 黒暗森林 上

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    前作同様難しくて理解しづらい部分もありますが、最高に面白いです。主要人物の後半のまくり方が最高に気持ちいいですね。
    SFを読んだことが三体以外ほとんどないので毎回このスケールの大きさに圧倒されてしまいますが、それでいて非常に細かくて良い描写ばかりで楽しいです。下巻も楽しみです。

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    2025年11月24日
  • 三体3 死神永生 上

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    ネタバレ

    前回で綺麗に終わったと思いきや絶望に突き落とされ地球があそこまでになるとは思いもしなかった!これからどうなるのか最後展開が全然読めない。下巻でどうなるのか楽しみです。

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    2025年11月17日
  • 円 劉慈欣短篇集

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    短編集だが、SFとして申し分のない作品となっていました。私は詩雲が好みの作品でした。
     三体を読んだ人には読んでほしいですが、やはり短編集なので物足りなさが残ります

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    2025年11月01日
  • 三体3 死神永生 上

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    ・星の贈り物は素敵すぎる。脈なしな人も一途な気持ちには弱いのだなと思った。
    ・ルオジーの家庭が崩壊していてとても悲しかった。ルオジーのような家庭を気づくことが夢だったのに。。

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    2025年10月31日
  • 三体2 黒暗森林 上

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    ・面壁計画が単純なのに斬新だなと思った。智子最強。
    ・ダーシーがかなり丸くなっていた。あいかわらずのシゴデキ。



    ・主人公が変わってショックだった。頭はいいのだろうが、本当に好きな女性などいない主体性のない準プレイボーイのようなイメージ。

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    2025年10月30日
  • 三体0【ゼロ】 球状閃電

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    ネタバレ

    『三体』の前日譚という触れ込みであったけれど、実際には丁儀という物理学者が共通して出ているという程度で、話の繋がりはほとんどない。
    が、そんなことはどうでもよくて、『三体』に比べて圧倒的に若書きで詰め込み過ぎなのが気になってしょうがなかった。

    出だしは面白かったんよ。
    14歳の誕生日に、目の前で両親が球電によって灰にされた陳は人一倍死を怖れながら、球電に魅せられ、物理学徒となる。
    最初は気象を学んでいたが、自分が知りたいことは物理を学ばなければ分かり得ないと気づき、ひたすら球電についての研究を一人で行っていた。

    ところが軍属の美女・林雲と出会ったところから、急速に物語は加速していく。
    究極

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    2025年10月03日
  • 三体3 死神永生 上

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    SF要素が一気に強くなってて面白い。

    三体危機の判明後に面壁計画と並行して計画されていた階梯計画の話と、暗黒森林攻撃を抑止した後の世界が主に描かれている。

    三体人に〇〇の〇〇を送るというぶっとんだ計画がどんな結末を招くのか?
    三体文明と地球文明は仲良く共存できるのか?
    宇宙には更に高度な文明があるのか?
    といった話にワクワクさせられる!

    それにしてもなぜ四次元についてこんなに解像度高く描けるのか、、凄い。

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    2025年09月22日
  • 三体0【ゼロ】 球状閃電

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    ネタバレ

    これは三体シリーズに位置付けていいのか?
    本国では三体とは銘打っていないらしい。
    それを抜きにしてなかなか面白かった。

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    2025年09月05日
  • 三体3 死神永生 上

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    行きつ戻りつして読んだ。すとんすとんと話も「時代」も進む。あと場面も。作中でも言われてるけど、「三体」という世界への印象が二転三転する。集中しないと読めなかったから時間もかかったけど、「三体」というタイトル考えると、下巻はどうなっていくんだろうか。。

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    2025年08月17日
  • 三体0【ゼロ】 球状閃電

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    本作のメインテーマである球電と三体本編との繋がりを探しながら読み進めていたが、ラストで三体本編の内容に入り込みすぎないような形で繋がりを示されて上手いなぁと感じた。
    ディン・イーのバックグラウンド、球電の有する神秘性や可能性も三体本編と通ずるところがあり、まさに前日譚として完成度の高い作品だった。

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    2025年08月13日
  • 三体0【ゼロ】 球状閃電

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    流石に三体の本編よりもスケールダウンにはなったが、それでも斬新な発想で「物理おもしろいな」と思わせるSFだった。
    量子効果についてはちょっと飛躍がすぎて、写真がいつのまにか変化するとか一部納得感に欠けるのと、戦争フェーズがさらっと始まりさらっと終わったり、あと美女いらない笑 みたいな細かいところが残念感があった。が、十分に楽しめたエンタメ小説だった。

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    2025年08月11日
  • 三体0【ゼロ】 球状閃電

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    三体の前日譚。登場人物の心情の機微や会話のやり取りが、ややAIの様で感じで違和感を感じたものの、球電というテーマ自体は奥深く壮大であり面白かったのと、三体を読んだ時によく分からなかった所がクリアになったりという箇所もあり、三体をもう一度読みたくなった。

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    2025年08月06日
  • 三体0【ゼロ】 球状閃電

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    マクロ世界もワクワクするな

    三体シリーズの流れで、途中までは「丁儀が出てくるキャラもの」として読んでいた部分もあったけれど、最初から独立のSF小説の気持ちで読めば良かったと少し後悔。
    それにしても、観察者効果で地球外文明の存在を匂わせる流れは期待したとおりでニヤニヤしてしまった。

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    2025年06月13日
  • 白亜紀往事

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    ★3.7
    遥か白亜紀に、未来の孤独が滲んでいた。
    恐竜とアリによる、文明発展の寓話的パロディ。
    未来でも過去でもない、「今」の私たちがどう映るのか。


    本書は、発明や哲学を司る”恐竜”と技術と組織を担う”アリ”が、小さな協力を経て巨大な文明共存を描く。そしてやがて「宗教」や「政治的・資源的対立」に突入し、文明は戦争へと向かっていく。

    まさに人類史の縮図とも言える構図で、「蒸気・情報・核」といった技術史にも言及しつつ、最後は核のような大量破壊兵器まで登場する。
    終盤は“Dr. Strangelove”を思わせる冷戦風の仕掛けをユーモアと風刺の色彩で魅せる。

    蒸気→情報→核というように、古

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    2025年06月10日
  • 老神介護

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    劉慈欣が紡ぐ物語には、想像を超えるスケールと、壮大な設定を物語の終わりまで力強く貫き通す筆力があり、その圧倒的な構想力にはただ驚嘆するばかりだ。

    中国SFがこれほどまでにスケールの大きな作品を生み出す背景については、単に中国人が壮大な妄想を好むからという説明だけでは不十分だという興味深い指摘がある。政府や国家体制への直接的な批判が許されにくい中国の環境下では、現実世界の崩壊やそれに対応できない政治の姿をリアルに描くことは難しい。結果として、作家たちは現実から一歩引いた視点を取り、自然と物語の舞台を地球規模、さらには宇宙規模へと広げるようになるという。この見方には深く頷かされるものがあった。

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    2025年05月27日
  • 火守

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    作者が電車の中で書き上げた本らしい
    そんな中で書かれたとは思えないくらい、静かなそして力強い内容だった
    挿絵も素晴らしく引き込まれた
    主人公のサシャがヒオリの元に帰らず火守との約束を守り、太陽を上げる仕事をやり遂げた
    凪の中で漂っている時の気持ちが何となく読み取れそうだった
    薄い本ではあるが内容は濃いと思った

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    2025年05月31日
  • 三体0【ゼロ】 球状閃電

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    ネタバレ

    やはり面白かった。『三体』三部作のスピンアウト作品、と位置付けされているが、先にこちらを読んでから、三部作を読む順番の方が良い気がする。
    というのは、本作品では、球電の謎が解き明かされていくに従って、量子状態やマクロ電子など取っ付きにくい言葉で説明される超(?)自然現象が、あたかも我々のいる世界で起きているかのようにすっとイメージを抱けるのではないかと思ったから。
    ある程度の現代物理学の基礎知識があった方が楽しめるシリーズだと思うので、三部作の壮大×100倍位のスケールで、いきなり馴染のない言葉を追っかけるよりも、まず我々の世界と地続きにある本作品の世界で馴化しておくと、より楽しめるのではない

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    2025年05月16日