加藤シゲアキのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレふたりがお互いを本当に想いあっていて、大好きだったことが伝わってきた。
とても瑞々しくすっきりしていながら、
どこか脆さや淡い陰りも感じられる文章がいい。
りばちゃんの中のごっちは、高校時代で止まっている。芸能界に染まる前の、鈴木真吾のままだ。だからこそ、彼女は今の彼を受け入れきれず、もちろんそこには嫉妬もある。
けれど、誰よりも彼のことを知っているからこそ、今の彼を見て、「こんな歌詞で、本当に満足しているのだろうか」と思ってしまう。香凛と付き合っているのも、彼女を愛しているからではなく、自分を守るためなのではないか。そんなふうに、今の彼の中に、昔の彼を重ねて見ている。
ごっちは、姉が -
Posted by ブクログ
「いきたくない」
そう思っちゃダメなのかな。
自分は不出来なのかな。
そんな気持ちがなんだか浄化された1冊。
ピンポンツリースポンジ。ロボットと心。対極にあるものだと思ってたけど、実は違うのかも。ロボットが抱く気持ち。ほんとはあるのかも、と思うと、不思議な感覚となんだか心があったかくなる感じがした。
シャイセ。日常の少しずつのストレスは、まわりの人が包んでくれる感覚で緩和されてて、その感覚がなくなった瞬間、耐えられなくなる感じ。すごーく沁みる。「いきたくない」って当然だよ、のシャイセの言葉に救われた。
週末のアクアリウム。普通と普通じゃないの、境目。平常心と狂気の境目。人って、絶妙なバラ -
Posted by ブクログ
ネタバレ高校生限定SNSアプリ「オルタネート」を使う高校生たちの物語、だけどあくまでもオルタネートはツールであり主役は高校生たち。青春小説。
コンテストに邁進する子、高校をドロップアウトした後に自分の道を見つける子、基本的にみんな心が真っ直ぐで読みやすい。(故に直木賞を逃したのかもしれない、とも思ったりする。)
でも個人的に加藤さんは青春を書いたら右に出る人がいないんじゃないかと思う。登場人物の関西弁が不自然じゃないのもポイントが高い。
あと、人のアップの表紙は個人的に苦手なんですけど(読んでる最中にも頭に表紙のイメージが鮮やかに浮かんでしまうので…)この表紙はすごく惹かれました。本作の瑞々しさ -
Posted by ブクログ
ネタバレあなたにとっての愛とは。
ぬいぐるみと話す少女の周りでおこる愛と友情とミステリー かと思っていたが、
全く違っていた。
全てが「まりな」と繋がっている
登場人物がまりなと会うことで愛とは?と問いかけられているような、強さ?傲慢さ?
もっと、まりなに愛とは何か戦って(論破)して欲しかったが、、きっとそういうことを描きたい訳じゃないだろうな、、と。それなら、シンフォニーじゃなく交奏曲になるか と、一人で突っ込む。
目線は違うがブレない登場人物の困り事(愛とは)は読んでいて面白かった。
出だしの白い壁、、あぁ最後ここと繋がっていたのか、、とすでに最初のページを忘れていて、終わった自分に、、悔しい -
Posted by ブクログ
作品紹介・あらすじ
誰に何を言われようと行きたくない場所もあれば、なんとなく気持ちがのらない朝だってある。
ふとしたきっかけでサボってしまうかもしれないし、人生を変えるような決意で回れ右をすることもあるかもしれない。
ひとはいつでも「行きたくない」気持ちを抱えている。
僕たちのそんな所在なさをそっと掬い上げる、刹那のきらめきを切り取った物語。
*****
6人の著者による、「行きたくない」をテーマにした短篇集。「とりあえず気楽に暇つぶし程度に読めそうだな」と手にとったのだけれど、そんな安易な気持ちはいい意味で裏切られた。
●加藤シゲアキ「ポケット」
アイドル・グループ「NEWS」のメ