加藤シゲアキのレビュー一覧
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ネタバレどうしても行きたくないときだって、ある。を綴った6人の作家さんの物語。
内容紹介:誰に何を言われようと行きたくない場所もあれば、なんとなく気持ちがのらない朝だってある。 ふとしたきっかけでサボってしまうかもしれないし、人生を変えるような決意で回れ右をすることもあるかもしれない。 ひとはいつでも「行きたくない」気持ちを抱えている。 僕たちのそんな所在なさをそっと掬い上げる、刹那のきらめきを切り取った物語。
こちらの著書を購入したきっかけは、作家の一人の住野よるさんの作品が載っててそれで読んでみたいと思って購入したんですが、読んで見るとどの話も良かったです。特に心に残ったのが
阿川せんりさん・・・好き・嫌いどっち? 「あなたの好きな/わたしの嫌いなセカイ」
渡辺優さん・・・エラー?ロボットだって... 「ピンポンツリースポンジ」
小嶋陽太郎さん・・・人は見た目では。なんとなくホッ 「シャイセ」
住野よるさん・・・住野さんの空気が。幸せって... 「コンピレーション」
ほんとどれも良かったですが、やっぱり短くても住野さんワールドが一番良かった(^^) -
Posted by ブクログ
ある事件から失意のどん底にある守谷は異動先の同僚と共に謎の絵画について調べ始める。徐々に明かされていく展開と、猪俣一族に関わる人々の想いや強い執念に心掴まれた。なぜ猪俣一族はあのような道を辿ることになったのかが明かされる終盤、登場人物たちの気持ちに寄り添いすぎて抜け出せなくなっていた。
解説に辻村深月さんを起用し、辻村さんの仰る覚悟というものにフォーカスすると加藤シゲアキさんの執念や、多大なる苦労の末に出来上がった作品であろうことが分かる。
守谷たちの駆け抜けた日々が一つの大きな結末を迎えた時、同時に読者である自分もその場にいるような錯覚を覚えた。
戦後80年を超え、年々語り継ぐ人が少なくなる中で、このような作品を通して史実を知り、当時の人々の考え方を知ることは、現代を生きる私たちにとって意味深いものだと感じる。
夏のうだるような暑い日に時間をしっかり取って読みたい傑作長編。 -
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ネタバレふたりがお互いを本当に想いあっていて、大好きだったことが伝わってきた。
とても瑞々しくすっきりしていながら、
どこか脆さや淡い陰りも感じられる文章がいい。
りばちゃんの中のごっちは、高校時代で止まっている。芸能界に染まる前の、鈴木真吾のままだ。だからこそ、彼女は今の彼を受け入れきれず、もちろんそこには嫉妬もある。
けれど、誰よりも彼のことを知っているからこそ、今の彼を見て、「こんな歌詞で、本当に満足しているのだろうか」と思ってしまう。香凛と付き合っているのも、彼女を愛しているからではなく、自分を守るためなのではないか。そんなふうに、今の彼の中に、昔の彼を重ねて見ている。
ごっちは、姉が死んでしまってから、目に見えないところで確実に何かが壊れ、何かを失ってしまったのだと思う。そして、失ったものを埋めるように、姉の面影を追い続けている。そのために、芸能界にすがりつく。
りばちゃんのことは大好きだけど、彼を見ているのがいたたまれない。自分自身が変わってしまったことにも、もう昔には戻れないことにも、彼は気づいている。それでも、りばちゃんと石川を失ったあとに、自分に残されたものは何もなく、芸能界にしがみつくしかなかった。
そして、芸能界で成功し、華やかな生活を手に入れたとしても、それで本当に満たされているわけではないことを、彼自身が痛いほどわかっている。きらびやかな表面を飾れば飾るほど、その奥にある空虚さが際立っていく。彼にとって芸能界での成功は、失ったものを取り戻すためのものだったはずなのに、いつしか、それによって失ってしまったものに耐えるためのものになってしまったのだと思う。
りばちゃんがわかっていなかったのは、ごっちが白木蓮吾になってから、自分は彼の中から完全に排除されたのだと思っていたこと。
ごっちは、りばちゃんを自分の中から排除しきることなど、到底できなかった。大好きだから。
だからこそ、それを見えないところへ押し込めて、白木蓮吾として生きるしかなかった。 -
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「いきたくない」
そう思っちゃダメなのかな。
自分は不出来なのかな。
そんな気持ちがなんだか浄化された1冊。
ピンポンツリースポンジ。ロボットと心。対極にあるものだと思ってたけど、実は違うのかも。ロボットが抱く気持ち。ほんとはあるのかも、と思うと、不思議な感覚となんだか心があったかくなる感じがした。
シャイセ。日常の少しずつのストレスは、まわりの人が包んでくれる感覚で緩和されてて、その感覚がなくなった瞬間、耐えられなくなる感じ。すごーく沁みる。「いきたくない」って当然だよ、のシャイセの言葉に救われた。
週末のアクアリウム。普通と普通じゃないの、境目。平常心と狂気の境目。人って、絶妙なバランスで立ってる。足元がグラグラする感じの怖さを感じました。 -
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ネタバレ高校生限定SNSアプリ「オルタネート」を使う高校生たちの物語、だけどあくまでもオルタネートはツールであり主役は高校生たち。青春小説。
コンテストに邁進する子、高校をドロップアウトした後に自分の道を見つける子、基本的にみんな心が真っ直ぐで読みやすい。(故に直木賞を逃したのかもしれない、とも思ったりする。)
でも個人的に加藤さんは青春を書いたら右に出る人がいないんじゃないかと思う。登場人物の関西弁が不自然じゃないのもポイントが高い。
あと、人のアップの表紙は個人的に苦手なんですけど(読んでる最中にも頭に表紙のイメージが鮮やかに浮かんでしまうので…)この表紙はすごく惹かれました。本作の瑞々しさをパーフェクトに描けてるんじゃないかな。 -
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ネタバレあなたにとっての愛とは。
ぬいぐるみと話す少女の周りでおこる愛と友情とミステリー かと思っていたが、
全く違っていた。
全てが「まりな」と繋がっている
登場人物がまりなと会うことで愛とは?と問いかけられているような、強さ?傲慢さ?
もっと、まりなに愛とは何か戦って(論破)して欲しかったが、、きっとそういうことを描きたい訳じゃないだろうな、、と。それなら、シンフォニーじゃなく交奏曲になるか と、一人で突っ込む。
目線は違うがブレない登場人物の困り事(愛とは)は読んでいて面白かった。
出だしの白い壁、、あぁ最後ここと繋がっていたのか、、とすでに最初のページを忘れていて、終わった自分に、、悔しいさを感じた
優しい人が書いたんだろうなと思う。