【感想・ネタバレ】ピンクとグレーのレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月25日

正直前半誰が誰だか入ってこないくらいだらだら読んでてつまんないかもーとか思ってたけど、半分くらい読んだとこであれ面白くねとなった
最後に行くにつれて面白さが加速する
表情歪むような展開で心が苦しくなったけど前半の100倍くらいのスピードで読み終わった
前半も無くてはならないパートだから最初から最後ま...続きを読むで無駄がないとも言える

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Posted by ブクログ 2024年03月26日

ラストが心残る良い終わり方でした。どこかよくあるストーリーとは感じましたが、主人公とごっちの心情が骨太に感じて、どんどん読みたくなる本でした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年01月05日

『世界はときどき一時停止をしてくれる。
でも芸能界は違う。再生か、停止か、それしかない。
だからやるしかない。そうだろう。姉ちゃん。』

前から読んでみたかった加藤さんの小説。
『なれのはて』を読む前に、持っていた本作を読んだ。

———あらすじ———

大阪から横浜へ越してきた小学生の大貴は、マン...続きを読むションで同い年の真吾と出会う。性格は全く違う2人だったが惹かれあい、親友に。やがて高校生になった2人は、雑誌の読者モデルをきっかけに芸能活動をスタート。 同居も始めるが、真吾だけがスターダムを駆け上がっていくことで2人の仲は決裂してしまい……。

絶望的に素晴らしいこの世界の真ん中に、僕は君と共にある。
“ステージ”に魅入られた青年たちを描く、作家活動の原点となる青春小説。

———感想———

素晴らしい。続きが気になりすぎて、一晩で読み切ってしまった。

主人公・りばちゃん(大貴)と、俳優として成功したごっち(真吾)、二人の幼なじみの関係性を描いてゆく作品かと思って読み進めたら、途中で起きた事件によって物語がギュンと曲がっていった。そこから釘付け。

特に最後の撮影シーンが良かった。

俳優って役に入りすぎたら、あんなふうに、演じている対象が自分の中にぐわっと入り込んでくるものなのだろうか。演技が苦手な僕にはわからないけれど、ごっち(真吾)の一人称で書かれる独白はかなり迫力があったし、一人称の小説で、あんなふうに主人公以外の気持ちを表現するのは見たことのない手法だった。緻密な構成で、デビュー作と思えない完成度。

色の話も良かった。
吸収された色は見えない。だから、目に見えている色はそれ自身が嫌った色。めちゃくちゃ面白い考え方。バナナは黄色が嫌いだから黄色い。

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Posted by ブクログ 2023年07月30日

想定外の展開に驚いた。ごっちとりばちゃんが芸能界に入ったことにより関係が崩れていってしまうのがなんだか悲しい。実際に芸能界を経験している加藤シゲアキさんだからこそかけた作品なのではないかと思った。

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Posted by ブクログ 2023年04月26日

本を読んでいると、その世界に入り込んでしまい…まるで目の前で起こっているかのように見えることがある。この本もそうだった。

描写は綺麗なのに、ずっとグレーが続いて、衝撃の展開とともに燻んでいた世界に色があったことを知る。

ひとは扉が閉ざされていった時、その扉はまだ開くかもしれないのに確かめる勇気を...続きを読む持てず、目の前しか見えなくなって、戻るという選択肢も当然無く、ふと窓から飛び降りてしまうのかもしれない…などと思った。
何かひとつ違えば、2人は生きて共演を果たせていただろうか?

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Posted by ブクログ 2023年01月31日

芸能界はとてもキラキラ輝いているように見えて、実はとても過酷で成功してると見せかけて追い詰められていて自殺を選択してしまう人もいるんだと心苦しくなった。
友達同士で芸能界に入って、仕事の格差が出てしまい仲違いになってしまって辛いなと思った。

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Posted by ブクログ 2022年12月26日

久しぶりに心を掴まれて揺さぶった作品に出会えた。

前半のりばちゃんの堕落した様や時間の長さに対して、中盤の大きな出来事から最後までのスピード感が素晴らしかった。
ページを繰る指が止まらなかった。
最終的にピンクやグレーになっていくところが鮮やか。

本当に良い作品に出会えた。
この作品に出会ったき...続きを読むっかけは作者の経歴だし、そうであることの覚悟がある作者だったのはとてもかっこいい。
この本が話題になっていた時に読もうとしたけど機会を逃して、今読めたことも私の中で大きいことだと思う。
加藤シゲアキの他の作品も読んでいきたい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月24日

芸能界の、妖しさを纏った光に呑み込まれた彼ら。転げ堕ちていく事は選べず、自分をある意味で「伝説」として人々の記憶の中に留めようとした、主人公ふたり。

なんで選んだのがそんな最期だったのか、その思いをトレースしていった追体験の表現が凄すぎて、加藤さんのこの作品に対する本気が伺えた。

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Posted by ブクログ 2024年04月22日

(旧)ジャニーズ好きのわたしとして、なんで読んでなかったんだー!って後悔するくらい、魅力的な作品。
シゲちゃんの彫刻的な美しい顔から、この文が書かれていると思うと更にすごいなぁーと…語彙力ないけど感じた…

時折出てくる倒置法的な文の構成で、ん?と読み返すことはあったけど、すらすら読めたし、ごっちと...続きを読むの再開の後の急展開はショックでしばらく時間が止まった感じがした…ハッピーエンドに向かうのかと思ったのに…
後半、りばちゃんを通しての、ごっち目線も斬新な構成だったし、答え合わせじゃないけど、お互いの心情がわかり、どんどん話に引き込まれる。

他のも読んでみたい。
んでNEWSのライブも行きたい!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月14日

前半の幼少期~高校くらいまでが長く、読むのにだいぶ時間がかかってしまった。だが、そこの部分がしっかり描かれているからこそ、主人公に対する解像度が高くなりどんどん物語にのめり込んだ。率直に面白かった。
舞台に魅せられたごっちのお姉さんも、ごっちも、主人公も、後を追うように自ら命を絶つところにゾワッとし...続きを読むた。(主人公が命を絶ったという直接的な描写はないけれど、最後の数ページで主人公の死を感じた。)

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Posted by ブクログ 2024年03月25日

全体的に読みやすい。

アイドルとして生きていた彼だからこそ書ける物語だった。そこには彼自身のパトスがあった。

後半は正直驚いた。時系列崩し系文章構成によって騙されていたので、本筋の誘導に上手く乗ることが出来た。

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Posted by ブクログ 2024年03月25日

261ページ
1238円
12月9日〜12月13日

りばちゃんこと河田大貴は、越してきた団地で、ごっちこと鈴木真吾と出会った。二人は小中高大学と共に過ごす。高校生の時に出会った芸能界の仕事で成功していくごっちと、バーターでしか仕事がもらえないりばちゃん。二人の心の距離は次第に離れ、20歳で決別。2...続きを読む5歳の同窓会で再会する。再会した翌日、自らの命を断ったごっち。そのごっちの人生を綴った一冊。

ジャニーズの加藤シゲアキが書いた本ということで、どうしても先入観があった。芸能人が書いた本だから売れたのではないかという。でもそうでなかった。言葉の使い方や、情景描写などがわかりやすく、章立てもうまくてとても読みやすかった。最後、ごっちが死んで、その後、りばちゃんがごっちの人生を演じることになり、この本の仕掛けがわかり、感心する。

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Posted by ブクログ 2024年03月11日

加藤シゲアキさんのデビュー作。これまで芸能人の著書は何となく食指が動かず読まず嫌いをしていたのですが、思った以上に鬼気迫る良作だったと思います。
文章表現も巧みで、何度も読み返したい文や心に引っかかる言葉が多くありました。

題材も、長く芸能界に身を置いている彼だからこそ説得力が増すように思います。...続きを読む
『ドキュメンタリー番組は勝手に「白木蓮吾の悲しみ」をでっち上げて、巧く編集し、視聴者はそれで彼の苦しみをわかったように思う。いくら僕が真実を語ろうと、僕の言葉はいいように素材として扱われる。結局意図しない形でそれらが使われるのは散々だった。それでも視聴者や彼のファンが彼について知りたいなら、僕は語るのではなく、書くべきなのかも知れない。』
演技も歌もバラエティも出来る加藤さんが、作家という道を志したのは、こういう思いが少なからずあったのだろうなと考えてしまいました。

読んでいる最中、ごっちについてを書かれすぎて、彼の魅力が半減しているように感じてしまったのですが、最後まで読んで納得しました。これはふたりの親友の物語である以上に、ふたりがひとつになる物語だったのですね。吉田拓郎の流星の如く、幼い頃にりばちゃんがごっちに対して感じた焦がれるような思いが成就したんだなと、神妙な気持ちになりました。

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Posted by ブクログ 2024年02月15日

著者だからこそ描ける、芸能界の華やかさと危うさ。本当に特殊な世界なんだなぁ、と感じた。
二人のすれ違いの描写が大変繊細に描かれており、かつ最後のシーンは衝撃を受けました。

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Posted by ブクログ 2024年01月29日

おもしろくて引き込まれてしまった!
芸能界で生き延びる作者だからこそ描ける世界観
足跡は振り返ると消えていて後戻りできない
ラストに二人が見た映像が私にも見えた気がした

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Posted by ブクログ 2024年01月18日

正直あんまり期待してなかったけど、だいぶ面白かった。
前半はなんか文章的にも稚拙な雰囲気はあったし、寒い表現も気にはなったけど、構成とか雰囲気とか、引っ張り方とかはすごいもんだ。一気に読み切れた。
次の作品もぜひ読んでみたい。

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Posted by ブクログ 2023年09月24日

心の描写が丁寧で、よかった。秀でているのはつらいけど、秀でているようにさせられてしまう、つくられてしまうこともあるのが芸能の世界なのかなとも感じさせられた。
繊細で優しいと、頭が飛び抜けてしまうと生きにくくなってしまうのか…。映画や小説が、なぐさめになってくれますように。そして、周りの人が助けになっ...続きを読むてくれますように。

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Posted by ブクログ 2023年06月04日

終盤の衝撃的な展開に夢中になって読んだ。
親友が取った選択、その真相を辿っていく主人公。心理描写にリアリティがあり、切なくなった。

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Posted by ブクログ 2023年01月14日

著者はジャニーズという情報先行で手に取りましたが、ぐいぐい引き込まれて一気に読みました。青春時代の万能感と表裏一体の儚さに、昔の自分を思い出さされて、読みながら胸がヒリつくところもありました。よかったです。他の作品も読みたいです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月31日

ごっちが自殺するまでが長い。退屈。そこまでおおよそ半分。そこから後はスムーズ。チュベローズのような滑らかさ。
芸能界に埋もれて、そこで生き抜くしかない、やらないはない、歪まない自分と歪ませた自分、憧れた世界と平凡だった世界への憧れ、どちらの世界にも捨てられないもの、どっちつかずは出来なくてすごくもが...続きを読むき苦しんでる様が芸能界にいる彼だからこそ描けた世界観なのかなと思った。

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Posted by ブクログ 2024年03月28日

前半は読みにくさを感じたけど
後半のどんでん返しで
どっち目線で描かれてるのか、
どっちともとれるような展開や描写がワクワクして素敵だった
映画は中島裕翔 目当てで観たけど、
原作と違いすぎててあんまり…
裕翔くんのイケメンが発揮されてただけだったのでちょっと残念

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Posted by ブクログ 2024年03月02日

デビュー作。私の中では、小説家:加藤シゲアキ!

なかなか凝った複雑なプロットと、エネルギーに満ちていた。
文庫化に際し、わかりやすい文章に改稿した(あとがきより) そうだが、会話の主を時々確かめたり、遠回しな描写がちょっとキザ(笑)
著者自身も『片肘を張っていた』と回顧されていた。

【以下、ネ...続きを読むタバレ】



幼馴染のごっち、りばちゃん、サリー。芸能界で変わってしまった色。元の色彩は飲み込まれ戻らない。
どうしても、三浦春馬を重ねてしまった(T-T)
りばちゃんは、ごっちを演じることで彼の内部に近づけた。でも飲み込まれず大貴として戻ってきたと信じたい!

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Posted by ブクログ 2024年01月16日

熱量がすごい。
もう最後の方は、ごっちなのかりばちゃんなのか、
演技なのかリアルなのか、境界がわからなくなった。
作者も対談で言っていたが、芸能界の描写がとても丁寧で細かい。フィクションではあるけど、自分の知らない世界が少し垣間見えた気がして、面白く読めた。

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Posted by ブクログ 2024年01月01日

2人の友情が芸能界という華やかで黒い世界で、どうやって変わってお互いのことを想っていくのかが描かれて、展開も驚いた。

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Posted by ブクログ 2023年10月09日

小学校からの幼馴染みであり親友の大貴と真吾の青春を、芸能界を舞台に描く作品。著者は現役アイドルだがその先入観をも無くす語彙の豊富さと文章の美しさ、構成のセンスの良さは心に染みるものがありとても惹かれます。素人から芸能界のプロへと変貌していく親友の姿を身近で感じながら、過去と現在の狭間で揺れる主人公の...続きを読む切なさに胸が苦しくなります。後半の展開には驚かされましたが、主人公大貴と親友真吾のなんとも言えない愛と絆の深さに涙しました。

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Posted by ブクログ 2023年08月20日

芸能界という特殊な世界での成功「売れる」「売れている」「売れてから」をいかにも内部の視点から立場に応じて湧いてくる感情が表現されている。終盤の展開が「作家さん、力尽きたのかしら」と感じてしまったところが残念で星3つ。
特に自殺に至るあたりやその後が残念。映像化ありきの作品か。あゝ、残念。

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Posted by ブクログ 2023年08月11日

主人公の「りばちゃん」と親友(と断定して良いものか、という感じ)の「ごっち」の2人の成長、お互いへの友情、信頼、嫉妬、憧れ…が入り交じる物語。

作者の熱量は感じられるが、どう吐き出したら、どう伝えたらいいかまだ手探りな部分があると感じました。というか、単純に視点の切り替わりが分かりにくく読みにくい...続きを読む気がしました。章で分かれてるとかならもう少しスっと読めた気がして惜しい。

りばちゃんはごっちの死で歩み始めるわけだけど、そんな他人のふんどしで…と思ってしまった。主人公・りばちゃんの心情描写に入り込めずにいたので、後半の展開ではちょっと興醒め。。

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Posted by ブクログ 2023年05月03日

序盤、前半は正直引き込まれることもなく淡々と読んでいた。ところが、中盤から後半にかけては一気に物語の世界に入り込みあっという間に読み終えてしまった。
彼の想いが身体に入る時、二人の友情は永遠になる。

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Posted by ブクログ 2023年04月11日

大貴(大)と真吾(蓮吾)の友情のお話。

一人称はどちらも「僕」で統一されているので、蓮吾を演じる大が、蓮吾に溶け合っていくような不思議な感覚を覚えた。
最後の最後、大はやはり…

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Posted by ブクログ 2022年05月19日

以前オルタネートを読んだということもあり、前々から気になっていた加藤シゲアキさんの処女作も読んでみました。
オルタネートの時にも感じましたが、初めは少しとっつき難く物語に入りづらかったのですが、後半の勢いのある展開はとても読みやすく、テンポ感が気持ちよかったです。
恋愛とも友情とも違う、けれど重みの...続きを読むある愛情が、二人の間には確かに在ったのだと感じました。
特に終わり方は個人的にとても良かったです。(人によっては後味が悪いかもしれませんが…)

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