【感想・ネタバレ】ピンクとグレーのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

正直前半誰が誰だか入ってこないくらいだらだら読んでてつまんないかもーとか思ってたけど、半分くらい読んだとこであれ面白くねとなった
最後に行くにつれて面白さが加速する
表情歪むような展開で心が苦しくなったけど前半の100倍くらいのスピードで読み終わった
前半も無くてはならないパートだから最初から最後まで無駄がないとも言える

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2024年04月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『世界はときどき一時停止をしてくれる。
でも芸能界は違う。再生か、停止か、それしかない。
だからやるしかない。そうだろう。姉ちゃん。』

前から読んでみたかった加藤さんの小説。
『なれのはて』を読む前に、持っていた本作を読んだ。

———あらすじ———

大阪から横浜へ越してきた小学生の大貴は、マンションで同い年の真吾と出会う。性格は全く違う2人だったが惹かれあい、親友に。やがて高校生になった2人は、雑誌の読者モデルをきっかけに芸能活動をスタート。 同居も始めるが、真吾だけがスターダムを駆け上がっていくことで2人の仲は決裂してしまい……。

絶望的に素晴らしいこの世界の真ん中に、僕は君と共にある。
“ステージ”に魅入られた青年たちを描く、作家活動の原点となる青春小説。

———感想———

素晴らしい。続きが気になりすぎて、一晩で読み切ってしまった。

主人公・りばちゃん(大貴)と、俳優として成功したごっち(真吾)、二人の幼なじみの関係性を描いてゆく作品かと思って読み進めたら、途中で起きた事件によって物語がギュンと曲がっていった。そこから釘付け。

特に最後の撮影シーンが良かった。

俳優って役に入りすぎたら、あんなふうに、演じている対象が自分の中にぐわっと入り込んでくるものなのだろうか。演技が苦手な僕にはわからないけれど、ごっち(真吾)の一人称で書かれる独白はかなり迫力があったし、一人称の小説で、あんなふうに主人公以外の気持ちを表現するのは見たことのない手法だった。緻密な構成で、デビュー作と思えない完成度。

色の話も良かった。
吸収された色は見えない。だから、目に見えている色はそれ自身が嫌った色。めちゃくちゃ面白い考え方。バナナは黄色が嫌いだから黄色い。

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2024年01月05日

Posted by ブクログ

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芸能界の、妖しさを纏った光に呑み込まれた彼ら。転げ堕ちていく事は選べず、自分をある意味で「伝説」として人々の記憶の中に留めようとした、主人公ふたり。

なんで選んだのがそんな最期だったのか、その思いをトレースしていった追体験の表現が凄すぎて、加藤さんのこの作品に対する本気が伺えた。

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2024年04月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前半の幼少期~高校くらいまでが長く、読むのにだいぶ時間がかかってしまった。だが、そこの部分がしっかり描かれているからこそ、主人公に対する解像度が高くなりどんどん物語にのめり込んだ。率直に面白かった。
舞台に魅せられたごっちのお姉さんも、ごっちも、主人公も、後を追うように自ら命を絶つところにゾワッとした。(主人公が命を絶ったという直接的な描写はないけれど、最後の数ページで主人公の死を感じた。)

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2024年04月14日

Posted by ブクログ

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ごっちが自殺するまでが長い。退屈。そこまでおおよそ半分。そこから後はスムーズ。チュベローズのような滑らかさ。
芸能界に埋もれて、そこで生き抜くしかない、やらないはない、歪まない自分と歪ませた自分、憧れた世界と平凡だった世界への憧れ、どちらの世界にも捨てられないもの、どっちつかずは出来なくてすごくもがき苦しんでる様が芸能界にいる彼だからこそ描けた世界観なのかなと思った。

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2024年03月31日

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