あらすじ
ぬいぐるみに本音を吐露する少女、気軽に付き合う相手を変える青年、生真面目な大学教員、何かありそうな料理人…。大学や和食屋を舞台に、一つの場面を異なる視点からたどっていくうちに交錯していく登場人物たち。そして物語の中心人物がわかったとき、さらなるシンフォニーが奏でられる――。あなたにとって「愛する」ということは何ですか?
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Posted by ブクログ
自分にとっての愛とはなんなのか、
改めて考えても難しいなぁと思った。
伏線が回収されていくような
すべてが繋がった!って驚きました
サスペンス?な内容が好きなこともあって
最後の方は一気に読み込んじゃいました!
面白かったです!加藤シゲアキ先生は
こんなこと考えてるんだ!?
って不思議な気持ちになりました!
Posted by ブクログ
ご贔屓作家さんです(笑)
読み始めは短編集です。
登場人物の関係図が章の始めに描いてあり、
メインとなる人物の名前が太字になっています。
お話しによってメインになる人物が違うのですが
全部の人間関係が繋がっております。
こういう短編集好き!!
でもシゲは短編より長編が好きだなー!
とか思いながら読み進めると、
中心となる人物が浮かび上がってきて、
最後の章は相関図の名前が全部太字になります。
全員がメイン!?
わくわくはMAXですよね(笑)
最後の最後で一気に事件が起こり(笑)
全てが解決していきます。爽快。
前半は短編集で登場人物それぞれの人生を楽しみ、
最後でミステリー?を楽しむ。
短編集と言っていいのか、長編と言っていいのか。
不思議な感覚でした。
Posted by ブクログ
恋や愛という感情が、別の相手との関係性の変化によって意識される、というのが面白い。枝のように広がっていく扉の関係図が、球突きみたいにごろごろ変化していくのが良い。
Posted by ブクログ
愛とはなんだろう。
それを考えさせられる小説でした。
色んな人達がどこかで出会い関わる。
愛が何かは私にも分かりません。
きっと何時になっても分からないだろう。
最後の章ではミステリー仕立てになっており、そこに言葉には出さないけど愛の要素が詰まっているような気がしました。
加藤シゲアキの小説はアイドルの書いた小説ではないことを思い知らされました。
Posted by ブクログ
ちょっと感想が一言では言いにくい。本、読んだなあ!という感覚が残る。明快なエンタメ小説を読んだ時とは違うおもしろさ。
登場人物は不器用な人たち。不器用で懸命で、人間ってこういう感じなのかも、という気持ちになる。
「愛はわかりにくく、見えにくく、気づきにくい。だからわたしたちは足りないと思って、追い求めてしまうんだろう。」という文がある。愛は意外と身近にあると、言いたかったんだろうか。
最後はハッピーエンドという程ではないが、ほんのり明るい予感を感じた。登場人物達は、前より少し愛を感じる日常を、また懸命に歩んでいくのかなと思った。
Posted by ブクログ
人の繋がり、愛、感情
複雑なこの世界
それをひとつの大きく長い繋がりで表現している作品
一人一人の小さな優しさ、心の暖かさが、
少しづつつながっていく
Posted by ブクログ
シゲ推しの妹から借りました。
表紙がオシャレで魅力的です。
深いような、伏線があるようなないような、
エモくて想像させられて私は好きでした!
アイドルでイケメンで頭良くて
こんな本をかけるのは才能すぎて同じ人間とは思えない!
Posted by ブクログ
リズムがちょっと不思議な本.
退屈と言えば退屈,ゆったりといえばゆったり,気になるといえば気になる,面白いといえば面白い,ただ悪くは絶対にない.
ちょっと不思議な感じで進んでいく先は愛の話.
ちゃんと考えるとよく分からなくなる,昔からある普遍的なミステリー.
答えなんかないけれど,『感覚』がゆっくりと染み込んでくるよう.
Posted by ブクログ
愛とは何か?哲学、社会学、心理学、ひっくるめても説明できない。それぞれの愛があって、人には納得できなくても、それは愛なんだろう。
人間関係が紐解かれていく、最後はちょっと怖いけど、愛を見つけたような。
Posted by ブクログ
愛が知りたくて起こした行動は愛は生まれるが自分の周りをまわるばかりで一向に自分のもとにはやってこない、他人からも理解されない。
愛を求めれば求めるほどに愛はどんどん遠ざかっていくようだ。
忠は、まりなは、愛未は、私なのかもしれない。
連作短編集で章が進むごとに登場人物がどんどん増えていくのに途中でこの人誰だっけとならないのがすごい。
キャラクターの輪郭がはっきりしていて書き分けがしっかりなされているのだと分かる。
初めて著者の本を読んだが紛うことなき作家なのだと突き付けられた。
Posted by ブクログ
私の好きなタイプのど真ん中(*^_^*)
しかも表紙から背表紙から裏表紙まで絵もめっちゃツボ
このお話の感じ、好きが過ぎます。
ピンクとグレーを初めて読んだとき、え?これをNEWSの
加藤くんが書いたの?と思ったけど、もうそういうことじゃないんだなー
次はどの作品を読もうかな。楽しみ~
Posted by ブクログ
私が求めてた本!って気がしなくもない。
愛を具体的に知りたいって本当に共感しかない。
“思ったことと逆のことをする”
なんか深いような浅いような。笑
直感とは逆にする。迷ったらやってみよう。
Posted by ブクログ
プロローグ的な0章から始まり6章まで続く物語は、1話完結でありながらすべてつながっている。各章の扉には登場人物の相関図が描かれており、複数の主人公が同じ場面をそれぞれの一人称で語っていく。さらにその人物が……と説明するのがなかなか難しい構成だが、可読性は高いので読み進めるのに困ることはなかった。
タイトルのミアキスとは犬や猫の祖先である動物だ。全体を通して浮かび上がってくるのは、同じように1つの祖先から分岐した人間がいかにわかりあえないかという謎だ。おもしろかった。
Posted by ブクログ
シゲオタ
ってな事で、加藤シゲアキの『ミアキス・シンフォニー』
白い壁
わたしのともだち
断れない案件
シンボル
誰かの景色
砂の城
愛のようなもの
のシンクロ短編集。
今までのシゲアキくんの作風とはちょっと違って、前半は誰の本を読んでるのかなって❓感じじゃったけど、中盤から登場人物達の関係が繋がって来て面白くなって終盤にはホラーな感じもあったりと中々面白かったかな
シゲアキくんの本は人の内面を優しく炙り出すと言うのか、じんわりと人々の感情を伝えてくれて、こんな考えの人も居るんじゃなぁと未経験な経験値を上げてくれるような感覚になります。
色んな人が居て多種多様で、生きやすい様な生きにくい時代になったなぁとしみじみ
2025年26冊目
Posted by ブクログ
読み始めは、ぬいぐるみと話すとか
自傷するとか、メンヘラの話なら
だるいなぁと思い…
途中、話がいまいちわからんなり…
初めて短編集と気づいたバカな私
登場人物がつながってるから
短編っぽく感じず勘違いしたわ
なーんとなく読み続け
まりながいなくなったあたりから
急に面白くなった
諦めずに読んで良かった
この本を読んで
朝顔や紫陽花を飲んでみよか?
と思う人がいませんように
(私は少し興味もったので)
NEWSのシゲが,こんなに
ちゃんとした作家になるなんてね…
一番好きなのは
「ピンクとグレー」だよ
Posted by ブクログ
合う合わないでいったら、残念ながら合わなかった。
拙いとか面白くないとかではなく、むしろ構成は楽しかったし、最後まで飽きずに読めた。
ただ、なんというか、響かなかった、乗れなかっただけ。
文章って、ただ文字を拾う、言葉を追うのではなくて、メロディとかリズムなんだなって、あらためて感じた。
Webドラマとかにしたら、ちょうどよいのではないかな。
読後に、NEWSのメンバーの人だって知った。
なるほど、後出しだけど、妙に納得。
Posted by ブクログ
NEWSの人なの??全然わからんで借りました
哲学的な文学的な不思議な感じ。独特の世界観と文学感。村上春樹さんっぽい?
愛とはなにか人との繋がりってなにか安心感てなにか、生きていくってなにか。
なんだかたくさんの問いが散りばめられた話でした
最後の話はストレートで分かりやすかった。愛のカタチってなんなんだろうね。監禁して束縛して。。。。そこまでしても愛して欲しい。分からんでもないかな
Posted by ブクログ
ずっと加藤シゲアキさんが書く小説を読みたくて「愛」がテーマになってて、しかも限定のカバーがもらえる感じだったから購入した。
「愛」って形ないものだから正解も不正解ない。
目に見えないから、気付きにくいから、足りないと思うから、満たされていると実感できるまで追い求めてしまう。本当はもう満たされているのに。
「愛」は人に対する優しさで、愛おしさで、自己犠牲を払ってでも相手を助けたいと思えることだと、どこかで思っていたから、刺さるシーンがあった。
でも読んでたら、そもそも、自己犠牲っていう言葉を「自己」が使うのは違う気もしてきて。
じゃあ私にとっての「愛」ってなんだろうって思った。私が愛るす人達を思い浮かべて思考した。私にとっての愛は、相手の言葉や行動や心を信じられることだなって。
だって愛は心で、心はきっと自分と人との間にあるものだから。見えないからこそ信じることができると思うから。犠牲とか、情とかじゃない。相手に対する自分の心の話。
好きとは違って伝えて成り立つものではなく、そこに存在としてあって、それをそのものを信じることができる人や物や事を「愛」だなってそう思った。
人からの愛を受け取るとか、感じるっていうのはその人のことを信じることができている証拠なのかもなとか思ったり。
いやー深い話だった。
シゲの他の本も読みたくなった!
Posted by ブクログ
最初はまりなを、破天荒で不思議系女子かなと思ったけど、まさかの監禁もの?!
愛について考えるのはもうお腹いっぱい。それが愛でも愛でなくてももうなんでも良くなる。
自分の行動が確かに人との繋がりを作っていくんだなと人物相関図を見ながら、愛とは違うことを考えてみたり。
Posted by ブクログ
各章の前に、その章にでてくる重要人物の系譜?人物相関図?みたいなものが書かれている。
人物覚えられない私にはありがてぇ!って感じ立つわだたけど、コレが表題の「ミアキス」につながるのかー。
ミアキスとは、犬とか猫とかの動物が進化する前にさかのぼっていくと、一種の個体種になるらしく、その動物の名前らしい。
話が進むごとにこの相関図はどんどん増えていく。
友だちの彼氏の兄弟、とかそんな人も自分に遠からずかかわってくるもんだ。
ぬいぐるみと話す女子大生あやと、同じ大学であるきっかけで知り合ったまりあ。
まりあが紹介した、劇の脚本をかく彰人。
まりあの彼氏で大学教員の忠。
忠の弟で女の子をとっかえひっかえの涼太。
涼太の元恋人だった優と、今彼の弁護士青木。
彰人の叔母で女優の波定テツ子の愛人だった料理人の里見。
里見のところで昔働いていて,少年院上がりでいまは東京で店をかまえる橋本は、里見に刃を向けて切り、そのまま逃げたことをずっと悔やんでる。
その橋本の弟子の岩井。
まりあの母の玉美と離婚した父の達彦。
それぞれの視点でそれぞれの話が進むけどやっぱ影響はしあってるんだよね。
そして最後にまりあがいう
「愛ってなに?」
面白かったです。
どうまとまりつけるんだろーとおもったけど、結局系譜をつくっていきたかったのかなと。
ソレで納得。
ミアキスをぐぐってみてみたら、カワウソ?みたいな動物だった。
コレが最初?!って信じられないかんじだったわー、
Posted by ブクログ
なれのはてが面白かったので2冊目。なれのはてとは違うテイストで、こちらも面白かった。
一人称がころころ変わるので色んな視点で物語が進む。
ミアキスはキーワードなんだろうけど、この話のどこに掛かってるのかいまいちよくわからず。各章の表紙の絵と関係してるのかな?とか考えたけどわからず。
シンボルが1番面白かった。
売る
Posted by ブクログ
加藤氏の作品、読むのは3作目だが、その中でもちょっと読みにくい作品であった。人と人がゆるやかにつながる系は好きなのだが、全編を貫く空気感や人物たちの感覚的な行動があまり得意ではないのかも。いろいろあった物語も終盤、おだやかに終わっていくのかな〜と思いきや、コロナ禍が到来。という作品は、最近読んだ三浦しをんさんの「ゆびさきに魔法」もそうだった。もちろん読み手もコロナに各々思うところがあろうが、すっかり落ち着いた今、わざわざそのようなラストを持ってくるのがちょっと。うまくいってても試練が忍び寄ってるよ、と示唆することの意味は何だろう?と思ってしまった。
Posted by ブクログ
リアルな愛の物語。
高尚でなおかつ深い内容に、
何度か読まないと私には理解が難しそうだ…
愛って実際キレイじゃない。
歪で真っ白じゃなくて、でもなんでこんなに愛おしくて苦しいのかな…
本作に出てくる人物たちは、みんなどこか歪だ。
ぬいぐるみにしか本心を話せない女学生や、
お金はあるのに愛に飢えて女性関係が乱れた男性、
師匠を刺してしまった料理人、
「愛」をずっと探し求める女学生…
本当に色んな、少し自分に似ているかも…と感じる要素をもつ人も出てくる。
特に印象的な人物はまりな。彼女は「愛」とは何か探し続けるのだが、なかなか見つけることができない…
しかし最後に彼女なりに完全ではないかもしれないけどが「愛」のかたちを導き出す。その姿が、描写がとてつもなく美しくて、途中苦しかったが最後まで読んで良かったと心から思った…
「愛」について知りたい人、
人々繋がりを感じたい人にぜひ読んでほしい作品。
辛くても加藤シゲアキさんの話は、最後に読者を救ってくれるから、裏切らないから読んでほしい。
Posted by ブクログ
読みやすくはあったけど、まあまあかな…。加藤シゲアキさんの本、なんだかんだでもう4冊くらいは読んでいるが、読んできた中では一番ビミョウだったかもしれない。不思議な感じのする作品。
Posted by ブクログ
人間相関図と共に広がる連作短編です。
登場人物各々の個性が強くて、皆が主人公?それをきちんと書き分けている、作者の力量がすごいです。
そろりそろりと、いつの間にか核心に近付いていく雰囲気が好きです。
Posted by ブクログ
愛とは何かをずっと考えさせられる作品だった。ヒグチユウコさんの装画が作品とピッタリ合っていて素敵だなと思った。各章ごとに相関図があって、これがなかったら、ちょっと苦戦したかも。フロムの「愛するということ」も、もう1度ちゃんと読んでみようと思う。
Posted by ブクログ
連作短編集だけど、ひとつのストーリーとしても読み応えがあった。「愛とは何か」については難しかった。それでも読み進めるうちに物語の深みにはまっていくような面白さを感じた。