加藤シゲアキのレビュー一覧

  • ミアキス・シンフォニー

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    愛が知りたくて起こした行動は愛は生まれるが自分の周りをまわるばかりで一向に自分のもとにはやってこない、他人からも理解されない。
    愛を求めれば求めるほどに愛はどんどん遠ざかっていくようだ。
    忠は、まりなは、愛未は、私なのかもしれない。

    連作短編集で章が進むごとに登場人物がどんどん増えていくのに途中でこの人誰だっけとならないのがすごい。
    キャラクターの輪郭がはっきりしていて書き分けがしっかりなされているのだと分かる。
    初めて著者の本を読んだが紛うことなき作家なのだと突き付けられた。

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    2025年06月23日
  • ピンクとグレー

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    アイドルが作った小説ってどんな?って感じで読んだら、普通に小説だし、普通に面白かった。デビュー作でこんな文章を描ける加藤シゲアキさんの才能にビックリでした!

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    2025年06月21日
  • ミアキス・シンフォニー

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    私の好きなタイプのど真ん中(*^_^*)
    しかも表紙から背表紙から裏表紙まで絵もめっちゃツボ
    このお話の感じ、好きが過ぎます。

    ピンクとグレーを初めて読んだとき、え?これをNEWSの
    加藤くんが書いたの?と思ったけど、もうそういうことじゃないんだなー

    次はどの作品を読もうかな。楽しみ~

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    2025年06月20日
  • ミアキス・シンフォニー

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    私が求めてた本!って気がしなくもない。
    愛を具体的に知りたいって本当に共感しかない。
    “思ったことと逆のことをする”
    なんか深いような浅いような。笑
    直感とは逆にする。迷ったらやってみよう。

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    2025年06月14日
  • なれのはて

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    芸能人の作品ということで今まで読んでこなかったが、直木賞候補とのことでついに手を出してみた。完成度の高い骨太のエンタメで、かなり面白かった。タイトルだけあまりしっくりこない気がする

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    2025年06月03日
  • オルタネート(新潮文庫)

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    純粋に読んでて楽しい、早く文章を頭に入れたいと思える作品だった。
    題材がマッチングアプリなだけあり、全体的に若者の解像度が高く、現代的な登場人物が多い。だからこそ、彼らの悩みや葛藤を素直に受け止めることができた。
    加藤シゲアキの本は初めてだったが、単語の差し込みが綺麗で文のリズムが良いな、と個人的に羨ましい才を感じた

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    2025年05月28日
  • オルタネート(新潮文庫)

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    高校生限定のSNS「オルタネート」。読み終える前はもう少し「やばい」感じかと思いきゃ…そんなこともなく。蓉パート、尚志パート、凪津パート…それそれぞれが混じり合うかというさほどでもなく…ちょっと感じが辻村深月さんの「この夏の星を見る」のような進み方。メインは料理人の父との確執、料理との向き合い方、恋愛と友情…ってことで蓉。

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    2025年05月27日
  • なれのはて

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    カトウシゲアキさんの作品を初読み。
    久々にじっくり本を読んだ感覚になりました(笑)途中時代や登場人物を整理したくなりましたが、後半一気に読みきってしまいました。
    おもしろかったです

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    2025年05月25日
  • オルタネート(新潮文庫)

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    高校生限定のSNS「オルタネート」。思ったほどSNS中心の話ではなく、青春小説の王道のように感じました。
    料理コンテスト「ワンポーション」の話と、それぞれの視点が交差する文化祭当日の展開が面白かった。

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    2025年04月12日
  • オルタネート(新潮文庫)

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    高校生限定のSNSアプリ「オルタネート」を中心に、3人の高校生がそれぞれの悩みや葛藤を乗り越えながら成長していく物語だ。オルタネートは恋人を探すためのマッチングアプリだが、恋愛だけでなく、友情や将来への不安、家族との関係といった若者特有の問題が交錯する場となっている。
    印象的だったのは、主人公の一人・蓉が進路に悩みながらも、自分を支えてくれる人との出会いを通じて未来への希望を見出していくシーンだ。また、SNS上のつながりが現実の人間関係にも影響を与える描写もリアルであり、現代の若者たちが抱える孤独や葛藤が鮮明に描かれている。
    オルタネートの存在は、人と人を繋ぐ一方で、誤解やすれ違いをも生む場と

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    2025年02月05日
  • チュベローズで待ってる AGE32(新潮文庫)

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    ネタバレ

    AGE22の伏線がAGE32でどんどん回収されていき、読む手が止まらなかった!
    怒涛の展開でジェットコースター・ミステリーと言う言葉に納得
    登場人物の違和感のある描写(イヤホン、会話の独特の間)がここに繋がるのかと驚いた!

    ラストは自殺の真相は分かったけど何ともいえないものだった…悲しいような切ないような…少し私には難しい感情だった
    もっと生きていれば幸せな未来が待っていたのではと思わずにはいられないな、私は

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    2025年01月26日
  • オルタネート(新潮文庫)

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    シンプルに面白い。
    青春のあのなんとも言えない香りを、現代社会の雰囲気を加味して膨らませる素晴らしさ。

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    2025年01月19日
  • ピンクとグレー

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    最近気になっている加藤シゲアキさん。
    デビュー作を手に取った。

    幼なじみの大貴と真吾。2人はスカウトされたことがきっかけで芸能界に足を踏み入れる。しかし、真吾だけが売れていき、2人の間には溝ができる。

    現在と過去が交互に語られる。
    子ども時代や青春時代の無邪気な描写もあるのに、終始不穏さが漂っていた。

    売れた真吾の気持ちも、売れなかった大貴の気持ちも共感できるが故に、2人の間に溝ができていくのは切なかった。
    芸能界についての描写はリアリティがあり、芸能活動をされている加藤シゲアキさんだからこその作品だなぁと感じた。

    そして、中盤のあるシーンからの衝撃のラスト。
    途中で出てきた、あるエピ

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    2024年10月31日
  • ピンクとグレー

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    作者の職業が芸能関係であるだけあって、細かい心理描写がなんだかリアルで面白かった。
    映画も見たことあったが、地の文がある点で小説の方が良いと感じた。

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    2024年10月27日
  • チュベローズで待ってる AGE32(新潮文庫)

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    AGE22では単なる人間ドラマかと思っていたのだけれど、AGE32では思わぬ展開に面白く読み進めました。
    最初のうちは男目線というか主人公も含め乱暴で激しい感じで描かれていて全く共感できなかったけれど、美津子の過去や心情が明らかになり納得できて、なるほど…となりました。ラストがよかった。

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    2024年10月19日
  • オルタネート(新潮文庫)

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    青春……まさに青春群像劇だった。十代のきらきらをうつす……というよりも、ひりつく焦燥を描き出す感じの。どこかで経験したことのあるような感情も見え隠れする。年代が同じ加藤氏と感覚が近いからなのか、それすらも演出の一つだったのか。
    「オルタネート」というSNSについて、冒頭では当たり前のように登場人物に「フロウ」「コネクト」と専門用語を言わせるなど、「技術を知らない我々」に疎外感をあたえる場面があったが、主人公3人のうちの1人、凪津がオルタネートを信奉していることから詳細な説明を独白してくれたことでストンと世界観が腑に落ちていった。外野から一気に内側に引っ張られる。突飛なキャラクター名などに引っ掛

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    2024年10月05日
  • ピンクとグレー

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    第十章までは退屈だなーーとか思ってしまってたけど、再会してからはどんどん物語進んで面白かった

    綺麗、だけど暗くて、上手く言えないけど良かった

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    2024年10月02日
  • チュベローズで待ってる AGE22(新潮文庫)

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    面白くてイッキ読みでした! 主人公である光太の、若さと甘さと勢いを感じる文章がとても読みやすかったです。 ノワールエンタメ、というには所々甘さを感じずにはいられない(そのくらい光太の根本が優しい) あと、『ホスト』のイメージがイメージどおりすぎかな。時折入る詩的表現も22歳の光太にはぴったりでしたが、これが32歳になったときどんな風に変わるのか…次巻も読むのが楽しみです。

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    2024年09月14日
  • 閃光スクランブル

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    映像がまざまざと浮かぶようだった まるでこのまま映画にできるかのように 
    削ぎ落とされた描写も、本人たちの目には入らないって解釈なら逆に理解できる
    アイドルが書くからこその説得力と暴力性 自分のキャリアを武器にした作品だと思った

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    2024年09月12日
  • オルタネート(新潮文庫)

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    ネタバレ

    同じ高校生だからこそ共感できるところが多々あり、勢いよく読み進められて物語も楽しめた。
    登場人物たちの成長が凄く感じられてここから得られた価値観もいくつかあった。
    その中でも「私は私を育てる」という言葉は響いた。
    ここからは自分に当てはめての解釈になる。環境も重要ではあり自分だけの力ではどうしようも出来ないという場合もあるかもしれないが、そこだけに文句ばかり言っていても結局なにも変わることは無い。成長を求めるにせよ状況を打破するにせよ一番大事なのは自分自身が変わる事だと思う。小さなことでも行動に移していきそれを続けることは周りにも影響を与えると思う。
    変わっていこうと考えさせられた作品でした。

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    2024年09月10日