加藤シゲアキのレビュー一覧

  • なれのはて
    前半おもしろくて,直木賞惜しかったんじゃない?と思いながら読み進めたけど,最後まで読むと期待ほどじゃなくて,なるほど,と思った。面白くなくはなかったので,今後に期待。
  • チュベローズで待ってる AGE32(新潮文庫)
    タイトルが少し異なっているがAGE22の後編。
    万が一知らずに読むと楽しめない。
    前編では現代だったが、後編では近未来になり、主人公もゲーム業界で活躍するスターに。
    前編で解き明かされなかった真相が次々と明るみになるのだが、結末はやや急展開。
    自分の選択が本当に自分の意思なのか、というテーマは面白か...続きを読む
  • チュベローズで待ってる AGE22(新潮文庫)
    就職活動に失敗した流れでたまたま入ったホストの世界。ホストと就職浪人の二足のわらじを履くなかで、そのどちらにおいても色々な出来事が発生し、また、絡んでいく。主人公がすんなりとホストに馴染んだりとややご都合主義に感じられるが、ストーリーはテンポよくとても読みやすい。一部の謎は完結しなかったが、これは後...続きを読む
  • オルタネート(新潮文庫)
    本屋さんに並んでいて、表紙が綺麗なのと帯に書かれていたことが気になって購入しました。現在高校生ですが、登場人物の気持ちに共感できる所が多かったです。オルタネートがもしあるなら絶対使ってると思います。みんな一生懸命なのが眩しかったです。言葉の表現がさわやかでした。
  • なれのはて
    秋田を舞台にした戦争前後のミステリー。

    現代のジャーナリスト視点がメインで、当時の人物の話が合間に挿入され事実補完がされる構成で、骨太の作品に仕上がっていました。
    そのスケールや、背景の詳細さは本格派ミステリー作家でも脱帽なくらいの下調べがあるのではないでしょうか。
    人間の業の深さによる悲劇に身震...続きを読む
  • なれのはて
    テレビ局に勤める守谷は、とある事情で報道局からイベント事業部に左遷された。腐る守谷の指導役に立候補した吾妻は、祖母の遺品だという1枚の絵を見せる。まったく無名の画家の、たった1枚の絵の展覧会を開くため、2人は調査を開始するが……。
    つかみはオッケー、マハさんばりの美術絡みのミステリーかと期待して読み...続きを読む
  • なれのはて
    守谷は報道からイベント事業部へ異動
    同僚の吾妻の
    イサム·イノマタ たった1枚の展覧会を企画
    守谷と我妻は企画をとおすために
    猪俣勇の事を調べると
    兄の傑が焼死
    勇も行方不明になっていることを知る
    次々と分かってくる事実

    戦争、東日本大震災、コロナ、自閉症
    苦しい時代を生きる登場人物達
    闇の中にも...続きを読む
  • なれのはて
    読み応えあり過ぎて時間が掛かってしまった。現代の主人公たちが一枚の絵の作者を辿り過去を調べるたびに どんどん登場人物が増えていき、クライマックスの描写は迫力があった。過去は凄惨で読んでて辛かったけど、最後には救いがあり気持ちが楽になって読み終えた。
  • 傘をもたない蟻たちは
    9つの短編
    1つ目が好みでなかったようで全く頭に入ってこず、読むのやめようかと思ったけど読んで良かった!3つ目以降が全部良い。途中サイコな話は真梨幸子さんの嫌な女性を思わせる書きっぷりで小気味良いゾワゾワ感だった。最後の1つはもっと膨らませて1小説書き起こせるくらいに感じた。
  • 傘をもたない蟻たちは
    「染色」★★★
    「Undress」★★
    「恋愛小説〈仮〉」★★
    「イガヌの雨」★★★★
    「インターセプト」★★
    「おれさまのいうとおり」★★★
    「にべもなく、よるべもなく」★★★
  • なれのはて
    正直言って、なめてました。
    直木賞ノミネートも、しょせん話題づくりなじゃないの?と。
    実際に読んでみると、とてもとても、アイドルが片手間に書けるような代物ではなかった。
    かなりの取材・リサーチをしたのだろうとうかがわせます。
    東野圭吾や塩野武士の愛読者の鑑賞に堪えうるミステリーでした。
  • Burn.-バーン-
    よくある感動シーンを寄越さず、当たり前のようにそっといなくなってることとか、信念を貫くためなのか譲れないものがあって突然今の大事な人がいるだろって人を残して死んでいくとか、気取ったところがない構成だった。
    文章の節々に出てくる言葉には作者の知性を感じた。
    読みやすいって感覚は間違いないんだなと、最後...続きを読む
  • ピンクとグレー
    ごっちが自殺するまでが長い。退屈。そこまでおおよそ半分。そこから後はスムーズ。チュベローズのような滑らかさ。
    芸能界に埋もれて、そこで生き抜くしかない、やらないはない、歪まない自分と歪ませた自分、憧れた世界と平凡だった世界への憧れ、どちらの世界にも捨てられないもの、どっちつかずは出来なくてすごくもが...続きを読む
  • オルタネート(新潮文庫)
    率直に、面白かった!!!
    高校生が抱く、言語化できない繊細な無力感や焦燥感を見事に表現し、それを乗り越えていく若く柔軟な強さを描いている。美しく爽快!

    後半の文化祭での、音楽を織り交ぜた畳み掛けのシーンは、場面の転換がおもしろく軽快で、躍動感のある映画のラストスパートを観ているような感覚になりまし...続きを読む
  • ピンクとグレー
    前半は読みにくさを感じたけど
    後半のどんでん返しで
    どっち目線で描かれてるのか、
    どっちともとれるような展開や描写がワクワクして素敵だった
    映画は中島裕翔 目当てで観たけど、
    原作と違いすぎててあんまり…
    裕翔くんのイケメンが発揮されてただけだったのでちょっと残念
  • 閃光スクランブル
    加藤シゲアキさんの本の中で初めて読んだ

    外野はみんな好き勝手言うよね
    出てくる登場人物みんな仄暗い部分とキラキラしてるところを合わせもってるから魅力的でサクサク読めた

    やっぱりアイドルの心理描写とかは
    実体験に基づいてたりするのかな
    最後のシーン苦しくてでも息をしようともがいていた
    2人がやっと...続きを読む
  • ピンクとグレー
    デビュー作。私の中では、小説家:加藤シゲアキ!

    なかなか凝った複雑なプロットと、エネルギーに満ちていた。
    文庫化に際し、わかりやすい文章に改稿した(あとがきより) そうだが、会話の主を時々確かめたり、遠回しな描写がちょっとキザ(笑)
    著者自身も『片肘を張っていた』と回顧されていた。

    【以下、ネ...続きを読む
  • オルタネート(新潮文庫)
    凪津がボッティチェリの『ヴィーナス誕生』を思い浮かべた『ミトコンドリア・イブ』の話、おもしろかった

    「コンパニオンプランツ」という概念、考え方、、これ出てきたときとてもぐっときた。これがこの小説のの核心だって思いました
    “お互い自分らしく咲いてるけど、助け合って共生してる”


    文庫作者あとがきで...続きを読む
  • 閃光スクランブル
    『ピンクとグレー』の好きさと比較すると、ちょっとこじつけがクサイ気がしてのめり込むことはできなかった。

    けれど、次も読みたいよ。
  • チュベローズで待ってる AGE22(新潮文庫)
    ストーリー的には盛り上がりに欠ける気がしたけれど、続きが気になる作品でした。
    読みやすく映像が浮かんできて、ドラマになっても面白そう。
    引き続き完結編読みます。