加藤シゲアキのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
シゲオタ
ってな事で、加藤シゲアキの『ミアキス・シンフォニー』
白い壁
わたしのともだち
断れない案件
シンボル
誰かの景色
砂の城
愛のようなもの
のシンクロ短編集。
今までのシゲアキくんの作風とはちょっと違って、前半は誰の本を読んでるのかなって❓感じじゃったけど、中盤から登場人物達の関係が繋がって来て面白くなって終盤にはホラーな感じもあったりと中々面白かったかな
シゲアキくんの本は人の内面を優しく炙り出すと言うのか、じんわりと人々の感情を伝えてくれて、こんな考えの人も居るんじゃなぁと未経験な経験値を上げてくれるような感覚になります。
色んな人が居て多種多様で、生きやすい様な生き -
Posted by ブクログ
ネタバレいや〜、もうお腹いっぱいになるほど
いろいろなトピックが詰め込まれた一冊。
「あえのがたり」を手にして以来、この作者の本を読んでみたい、そして読むならこの作品だなと思っていた。
正直言うと、ちょっと詰め込みすぎでは?とも思う。
一枚の絵から始まる物語の中に
殺人事件、戦争、戦災孤児、油田、発達障害、妖怪、禁断の地、地消地産、マスコミ、果てはパンデミックまで。(他にももっとある)
それに加えて多めの登場人物、
過去と現在が行き来し、間にトリビア的なものまで挟まれて。。
クライマックスにたどり着くまでの道のりがものすごく長く感じられた。
きっと書きたいこと、伝えたいことがたくさんあったんだろう -
Posted by ブクログ
22/32の文庫前後合わせて
大変申し訳無いがこの著者の作品自体が初読
完全読まず嫌いのスタンスだった
が、このチュベローズだけはどうも書評を見かける度にひょっとして僕好みの本なのでは
とずっと気にしていた
そして今回ついに読み終えた
始まりの情景描写地点で
あぁ、やっぱりこういう感じか、とガックリ
背伸びをしたような表現、しかもそれが展開の役に立っているわけでもなく
と思って読んでいると、ホストの世界に入る辺りから「さすがアイドル」と言わざるをえない
見事な人間関係の積み重ねの見せ方に夢中になった
始まりだけ異質過ぎないか…?ああいう表現あそこだけでした。会話に比重置いたあたりからは本当 -
Posted by ブクログ
ずっと加藤シゲアキさんが書く小説を読みたくて「愛」がテーマになってて、しかも限定のカバーがもらえる感じだったから購入した。
「愛」って形ないものだから正解も不正解ない。
目に見えないから、気付きにくいから、足りないと思うから、満たされていると実感できるまで追い求めてしまう。本当はもう満たされているのに。
「愛」は人に対する優しさで、愛おしさで、自己犠牲を払ってでも相手を助けたいと思えることだと、どこかで思っていたから、刺さるシーンがあった。
でも読んでたら、そもそも、自己犠牲っていう言葉を「自己」が使うのは違う気もしてきて。
じゃあ私にとっての「愛」ってなんだろうって思った。私が愛るす人 -
Posted by ブクログ
ネタバレ各章の前に、その章にでてくる重要人物の系譜?人物相関図?みたいなものが書かれている。
人物覚えられない私にはありがてぇ!って感じ立つわだたけど、コレが表題の「ミアキス」につながるのかー。
ミアキスとは、犬とか猫とかの動物が進化する前にさかのぼっていくと、一種の個体種になるらしく、その動物の名前らしい。
話が進むごとにこの相関図はどんどん増えていく。
友だちの彼氏の兄弟、とかそんな人も自分に遠からずかかわってくるもんだ。
ぬいぐるみと話す女子大生あやと、同じ大学であるきっかけで知り合ったまりあ。
まりあが紹介した、劇の脚本をかく彰人。
まりあの彼氏で大学教員の忠。
忠の弟で女の子をとっかえ -
Posted by ブクログ
加藤氏の作品、読むのは3作目だが、その中でもちょっと読みにくい作品であった。人と人がゆるやかにつながる系は好きなのだが、全編を貫く空気感や人物たちの感覚的な行動があまり得意ではないのかも。いろいろあった物語も終盤、おだやかに終わっていくのかな〜と思いきや、コロナ禍が到来。という作品は、最近読んだ三浦しをんさんの「ゆびさきに魔法」もそうだった。もちろん読み手もコロナに各々思うところがあろうが、すっかり落ち着いた今、わざわざそのようなラストを持ってくるのがちょっと。うまくいってても試練が忍び寄ってるよ、と示唆することの意味は何だろう?と思ってしまった。