加藤シゲアキのレビュー一覧

  • チュベローズで待ってる AGE32(新潮文庫)
    ❇︎

    チュベローズで待ってる age32

    あれから約10年、当たり前に手の中にあった
    ものは指の隙間からこぼれ落ちて無くなり、
    実績とキャリアが光太の足元を固めていた。

    想像外の展開と思いがけない結末。

    age22と32を続けて読めてよかったです。


  • チュベローズで待ってる AGE22(新潮文庫)
    ドラマチックでテンポがいい風に見える気もするが、唐突にぶった切られるストーリー展開に宙ぶらりん感が積み重なって行く不安定さが程よいスパイスになって何となく勘違いしちゃってるだけの様な気もする。
    AIDAの面接試験も色々有り得んわぁ。この会社は一体どういう人材を求めているんだろう。反社のニオイしかしな...続きを読む
  • チュベローズで待ってる AGE22(新潮文庫)
    わりと一気読みした。前編後編らしく、はやく後編が読みたいところ。光太(こうた)が、弱そうに見えて、でも自分が大事に思う部分ではしっかり芯を持って強く生きるところが、よかったー。

    一見軽々しいが、なぜか品と華があった。全てが細やかにまとまっていて、軟派な雰囲気ではあるけれど、…一線を画していた。
  • チュベローズで待ってる AGE32(新潮文庫)
    ◇◆━━━━━━━━━━━━
    1.あらすじ 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    前編からおよそ10年後の世界。
    主人公の光太は就職したAIDAに勤め続け、成功を収めるとともに確固たる地位を築いていた。
    前編に登場した人物たちと、会社を窮地に立ち向かっていくなかで、美津子の自殺の謎も解き明かされていく。

    ...続きを読む
  • チュベローズで待ってる AGE22(新潮文庫)
    一読してはっきりと汲み取れなかった気がして、またちょこちょこと読んでしまった。
    現実世界だけど異世界みたいで、それが夜の世界との狭間みたいに感じられておもしろい。ホストの冷淡な世界に染まる一方で、家族と過ごす温かいシーンもあって、就活浪人の光太はホストの光也という存在と共存していく。そのどちらにもな...続きを読む
  • チュベローズで待ってる AGE22(新潮文庫)
    ◇◆━━━━━━━━━━━
    1.あらすじ 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    父は亡くなっており、母はうつ病を患う中での就職活動は全滅。そんな失望の中でホストの雫に声をかけられ、夜の世界に入り込んでいく光太。
    ホストとして生活していく光太と、その周りの人物の約一年間のお話です。


    ◇◆━━━━━━━━━...続きを読む
  • チュベローズで待ってる AGE22(新潮文庫)
    再読。
    水谷のパパと呼ばせてホストクラブのオーナーとして狡猾に君臨しているところがいかにもありそうで恐い。
  • ピンクとグレー
    以前オルタネートを読んだということもあり、前々から気になっていた加藤シゲアキさんの処女作も読んでみました。
    オルタネートの時にも感じましたが、初めは少しとっつき難く物語に入りづらかったのですが、後半の勢いのある展開はとても読みやすく、テンポ感が気持ちよかったです。
    恋愛とも友情とも違う、けれど重みの...続きを読む
  • 閃光スクランブル
    描写が繊細でそれでいて疾走感があるのでのめり込むように読みました。この細かな描写にも関わらず終わりに近づく頃に明らかになる巧の秘密にハッとして2回目読むことを決めました。


    私は作者ではないですがアイドルのファンです。
    アイドルの内面の部分やファンの在り方などズキズキくるものがありました。
    フィク...続きを読む
  • 行きたくない
    ネタバレあり。
    いろんなものの「行きたくない」お話。
    「ロボ」のお話では、自分も「ロボ」のいる世界で過ごしてみたい。と思ったが、よくよく考えると今の世の中も様々なものが人間以外のものに制御されてそうなりつつあるのでは?近い未来、起こり得ることかも。
    「佳緒」のお話は、ちょっと心に来るものがあった。自...続きを読む
  • 閃光スクランブル
    徳永英明おやびんが絶賛していたので読んでみた。
    よく言えば、今の若者向けの日本映画みたいなお話だった。
    とにかくいろんな既出の小説や映画の要素が盛りだくさん。
    既視感がありすぎて内容はすぐに忘れそうだ。
    でも、ヘタに名前だけの芸能人作家とは違う味があったので、今後に期待したい。
  • 行きたくない
    どれも薄ぼんやりした世界。人やロボットが「行きたくない」をにじみ出す。ふとした言葉で、行動で、心の中で。
    あぁこの人、行きたくないんだなあ、と気がつくとつい笑みがこぼれていた。そんな日もあるし、それでもいいんだと思えた。
  • 傘をもたない蟻たちは
    染色の舞台配信見て気になって読んだ。舞台とは違ってまた気持ち悪かった。全体的にすごい生々しい。ジャニーズらしくない本だった。
  • 行きたくない
    印象に残ったのは住野さん。

    SFみのある話はあんまり好きじゃないけど
    なんともいえない世界観。
    でも暗くないところがよかった。
  • 行きたくない



    それぞれの感想をすこし....

    *加藤シゲアキさん
    シゲアキさんらしく、のめり込みやすく、読みやすい短編。
    これで小説1本書いて欲しい、メキシコに行ったあとの条介の話も読みたいと思った。

    *阿川せんりさん
    タイトルの わたしの嫌いなセカイ をまさに感じてしまった。
    短篇の終わる頃には千春に...続きを読む
  • 傘をもたない蟻たちは
    喜びは有限。悲しみは無限。ただ出来事として受け入れる。〜にべつもなく、よるべつもなく より。
    短編とは思わせないほど濃い小説ばかり。染色は色彩が目に浮かぶほと美しい。加藤シゲアキ、おそるべし。
  • 傘をもたない蟻たちは
    いろんなジャンルの短編集です。Undress がおもしろかったです。イガヌの雨は奇妙でちょっと気味悪かったです。
  • 行きたくない
    加藤シゲアキ、奥田亜希子、住野よる(以上すべて敬称略)目当てで手に取ったのですが、奥田さんがグッときた。年齢設定がマッチしてるからかな。子供が欲しいと思わない、生みたいと思わないのは異常なのか。わたしも割と妙齢ですがすごく欲しいと一度も思ったことありません。子供が欲しいからどうしような本サイトはたく...続きを読む
  • 行きたくない
    個人的に良かったのは『シャイセ』と『終末のアクアリウム』と『ピンポンツリースポンジ』
    特にシャイセがとても良かった。

    『ポケット』と『コンピレーション』は良くも悪くもミュージックビデオ見てるみたいな話だなと思った。描写や言葉選びは美しいけどもそれだけという感じ

    『あなたの好きな/わたしの嫌いな世...続きを読む
  • 行きたくない
    加藤シゲアキ 阿川せんり 渡辺優
    小嶋陽太郎 奥田亜希子 住野よる
    6人の作家さんが手がける
    それぞれの『行きたくない』短編集です。

    渡辺優の『ピンポンツリースポンジ』は
    1人に1台所有するAIロボットが
    朝、突然「行きたくない」とエラー表示を起こす
    という不思議なお話。
    ちょっと近未来的な、
    ...続きを読む