加藤シゲアキのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
加藤氏の作品、読むのは3作目だが、その中でもちょっと読みにくい作品であった。人と人がゆるやかにつながる系は好きなのだが、全編を貫く空気感や人物たちの感覚的な行動があまり得意ではないのかも。いろいろあった物語も終盤、おだやかに終わっていくのかな〜と思いきや、コロナ禍が到来。という作品は、最近読んだ三浦しをんさんの「ゆびさきに魔法」もそうだった。もちろん読み手もコロナに各々思うところがあろうが、すっかり落ち着いた今、わざわざそのようなラストを持ってくるのがちょっと。うまくいってても試練が忍び寄ってるよ、と示唆することの意味は何だろう?と思ってしまった。
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Posted by ブクログ
リアルな愛の物語。
高尚でなおかつ深い内容に、
何度か読まないと私には理解が難しそうだ…
愛って実際キレイじゃない。
歪で真っ白じゃなくて、でもなんでこんなに愛おしくて苦しいのかな…
本作に出てくる人物たちは、みんなどこか歪だ。
ぬいぐるみにしか本心を話せない女学生や、
お金はあるのに愛に飢えて女性関係が乱れた男性、
師匠を刺してしまった料理人、
「愛」をずっと探し求める女学生…
本当に色んな、少し自分に似ているかも…と感じる要素をもつ人も出てくる。
特に印象的な人物はまりな。彼女は「愛」とは何か探し続けるのだが、なかなか見つけることができない…
しかし最後に彼女なりに完全ではないかもしれ -
Posted by ブクログ
ネタバレこれで二作目なんてすごいなぁと思った。
序盤は設定の重たさもあって読み進むの大変だったけれど、中盤事態が動き出すと巧も亜希子も吹っ切れた分軽やかに世界が駆けはじめてとても好もしい雰囲気に変わった。
中盤を鮮やかにするために序盤の重たさは絶対必要なんだけど、それでもしんどかったなぁ。
終盤のコンサートで披露された歌の歌詞に込められた亜希子の想いが二人の逃避行を追憶する形になっていたのもとにかくよい。
最後巧は色を取り戻したとも取り戻していないとも取れる感じに描かれていたけれど(多分取り戻せてない気がする)、もう一度二人の運命が重なるところ見たかったなぁと思う。
あとこれは蛇足だし希望込み