加藤シゲアキのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
デビュー作。私の中では、小説家:加藤シゲアキ!
なかなか凝った複雑なプロットと、エネルギーに満ちていた。
文庫化に際し、わかりやすい文章に改稿した(あとがきより) そうだが、会話の主を時々確かめたり、遠回しな描写がちょっとキザ(笑)
著者自身も『片肘を張っていた』と回顧されていた。
【以下、ネタバレ】
幼馴染のごっち、りばちゃん、サリー。芸能界で変わってしまった色。元の色彩は飲み込まれ戻らない。
どうしても、三浦春馬を重ねてしまった(T-T)
りばちゃんは、ごっちを演じることで彼の内部に近づけた。でも飲み込まれず大貴として戻ってきたと信じたい! -
Posted by ブクログ
ネタバレデザインが素晴らしく、クレジットを見たらやはり祖父江さん(コズフィッシュ)だった。著者の行動力は素晴らしいし、又吉さんとの対談にあった、読んでいることが好きだからと小説を書くことを断り続けていた又吉さんを引っ張りだした編集者さんの話がよかった。あなたが読んでいるのは、小説家がキャリアを重ねて出来上がったもので、又吉さんもいつかそうなるための一歩を踏み出しませんか、と。加藤さんも二宮和也さんの話をテレビで聞いて、自ら事務所の社長に読んで欲しいと訴えた。それを本好きのスタッフが少しなおしたうえで、社長はKADOKAWAの社長に渡す。自分には小説として価値あるものかわからないから、と。
ただ燻って