加藤シゲアキのレビュー一覧

  • 傘をもたない蟻たちは

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    7つの作品からなる短編集。
    人物の心情を的確に表現していて、とても読みやすかった。
    男女の関係(1部男男)が描かれていることが多く、生々しい描写も多々含まれる。
    仕事熱心で1列に並んでいる蟻が、雨が降ったらバラバラになるだろうという思いでこのタイトルにしたというような後書きがあったが、挫折から立ち上がる様を描きたかったのかな…?

    実際に現実で有り得そうなジャンルから、絶対ありえないようなジャンルまで、様々な短篇で構成されているが、「イガヌの雨」が1番好き。
    近い将来、現実で有り得そうな話だったから。というより、もしかしたらもう起きているかもしれない。おじいちゃんがイガヌを嫌う理由がわかるよう

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    2023年05月14日
  • できることならスティードで

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    ネタバレ

    旅と読書と、歩いていく道。

    憧れの地への旅、たどってきた地への思い、人生の師の言葉。記されたその時の気持ちは、芸能人と作家の二足の草鞋を履く著者の等身大の像を描いている。生前に知ることがなかった祖父や芸能界に導いた社長に思いを馳せる章が印象的。

    旅は空間を超え、読書は時間を超える。コロナ禍で移動を控えていたけれど、また旅に出られるようになった。読書だけでなく、旅に出よう。自分の感受性を磨くために。

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    2023年05月11日
  • できることならスティードで

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    まず読みながら思ったのは、芸能人っていうのはやっぱり雲の上の存在なんだな、ってこと。
    フレンドリーで庶民派に見せてるような人でも(加藤氏がそうだというわけではない)上流階級の人なんだなぁ、って。
    でもその生活の余裕から生み出されたもので私は楽しませてもらっているのだから、文句や愚痴を言う気は全くない。ただ、そりゃそうだよな、という気持ちなだけ。
    電車賃200円を節約して2駅歩いて移動した日に読んだこの本は、なんかしみた。
    スリランカに行ってみたくなった。
    とても読みやすいエッセイだった。

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    2023年04月29日
  • 1と0と加藤シゲアキ

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    競作「渋谷と○○」が気になって読みました。恩田陸さん、最果タヒさん、深緑野分さんなど豪華なメンバーが書く渋谷の物語が非常に面白かったです。特に羽田圭介さんの話が心に残りました。

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    2023年03月05日
  • チュベローズで待ってる AGE32(新潮文庫)

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    後編のAGE32は、近未来 SF要素を詰め込みつつAGE22で明かされなかった謎を解明していくミステリーに仕上がっている。誰一人として登場人物に共感できないことが、歪んだ世界の不穏さをより際立たせていたように感じた。終盤の真相解明ターンは驚きばかりでページをめくる手が止まらなかったが、最後は綺麗にまとまり過ぎていたように思う。打ちのめされるくらいの感傷的な余韻に浸らせてほしかった。

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    2023年02月19日
  • 行きたくない

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    後半の4作品が私は面白かった。

    住野よるさんの作品は嫌な気持ちになることなく、読みやすいし、独特の世界観で好きだったな。

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    2023年02月04日
  • 行きたくない

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    行きたくない
    そんな誰しも抱える感情。  

    タイトルを見て、取り憑かれたかのように購入。

    学校、会社と、行きたくない気持ちは色んな場所に存在する。
    私は会社。

    6名の作家さんが描く、「行きたくない」お話。

    個人的に、「ピンポンツリースポンジ」が好きだった。ロボットが色んな事をやってくれる世界の話。
    その中で、突然にロボットが「行きたくない」って言い出す話。

    あー、いつか現実でもこうしてロボット頼りの世界になるかもしれないな。なんて思いつつ、心が無いはずのロボットに「行きたくない」という感情が生まれる。

    そうだよなぁ〜あるよなぁ…と。

    はぁ〜、サボってみたいな。

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    2023年01月28日
  • 行きたくない

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    ネタバレ

    今どきで自己啓発本みたいなタイトル『行きたくない』。カトシゲと住野よるさん目当てで購入したが、カトシゲさんの「ポケット」はちょっとよく分からなかったぞw住野さんの「コンピレーション」はSF(少し不思議)な感じがして面白かった。一番は渡辺優「ピンポンツリースポンジ」。ロボットも人間と同じ。小島陽太郎「シャイセ」の女二人の関係も嫌いじゃない。

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    2023年01月14日
  • 閃光スクランブル

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    巧と亜希子、二人の視点でストーリーが進んでいきます。

    ゴシップカメラマンの手口とか、アイドルの裏側とか、リアルというか生々しく感じたのは加藤さんが書かれているからなのか。
    可愛く綺麗な仕事に見えるアイドルの闇は、痛々しくて読んでいてつらくなりました。

    亡くした人の面影にとらわれている巧と、自分が作り出した幻影に脅かされる亜希子。
    二人の弱さというのか闇が、お互いを引き合ったのかもしれない。

    タイトルの意味がわかったとき、二人が出会えたことが運命に思えました。

    ラストというか、ラストのひとつ手前?で、なんとも嫌な気持ちが。
    人ってそんなもんなのかもしれませんが、なんか哀しくなりました。

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    2023年01月09日
  • 1と0と加藤シゲアキ

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    エッセイもあるけど、競作やインタビュー記事がほとんど。又吉の話とか面白かったが、インタビュー記事がとにかく読みづらい、拡大して欲しかった笑。あと加藤くん太ったなぁ〜恰幅が良くなった!

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    2022年11月04日
  • チュベローズで待ってる AGE32(新潮文庫)

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    前編?のほうがよかったかも。
    なんか、オチが衝撃的すぎた。

    あと少し不快感がある表現が多かったかな
    気持ち悪くなるような。

    1が結構面白かったから、☆3で。

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    2022年10月12日
  • チュベローズで待ってる AGE32(新潮文庫)

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    前作AGE22の10年後の話。
    前作は面白いけど、
    ありきたりな話だなと思ったけど、
    今回は予想外な展開で、
    なるほど〜そういうことだったのか〜と納得。

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    2022年09月25日
  • 閃光スクランブル

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    描写が繊細でそれでいて疾走感があるのでのめり込むように読みました。この細かな描写にも関わらず終わりに近づく頃に明らかになる巧の秘密にハッとして2回目読むことを決めました。


    私は作者ではないですがアイドルのファンです。
    アイドルの内面の部分やファンの在り方などズキズキくるものがありました。
    フィクションだとは分かっていますが、作者の持つ背景が100%影響していないわけではないと思いますので。

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    2022年02月27日
  • 行きたくない

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    ネタバレ

    ネタバレあり。
    いろんなものの「行きたくない」お話。
    「ロボ」のお話では、自分も「ロボ」のいる世界で過ごしてみたい。と思ったが、よくよく考えると今の世の中も様々なものが人間以外のものに制御されてそうなりつつあるのでは?近い未来、起こり得ることかも。
    「佳緒」のお話は、ちょっと心に来るものがあった。自分と夫だけで完結できる世界を自分も望んだときがあったので、その居心地の良さから出て行きたくない、でも人生先に進む必要があり、そこから出て行く必要がある、という気持ちを思い出した。

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    2021年11月21日
  • 閃光スクランブル

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    徳永英明おやびんが絶賛していたので読んでみた。
    よく言えば、今の若者向けの日本映画みたいなお話だった。
    とにかくいろんな既出の小説や映画の要素が盛りだくさん。
    既視感がありすぎて内容はすぐに忘れそうだ。
    でも、ヘタに名前だけの芸能人作家とは違う味があったので、今後に期待したい。

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    2021年11月13日
  • 行きたくない

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    ネタバレ

    どれも薄ぼんやりした世界。人やロボットが「行きたくない」をにじみ出す。ふとした言葉で、行動で、心の中で。
    あぁこの人、行きたくないんだなあ、と気がつくとつい笑みがこぼれていた。そんな日もあるし、それでもいいんだと思えた。

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    2021年10月22日
  • 傘をもたない蟻たちは

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    染色の舞台配信見て気になって読んだ。舞台とは違ってまた気持ち悪かった。全体的にすごい生々しい。ジャニーズらしくない本だった。

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    2021年08月22日
  • 行きたくない

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    印象に残ったのは住野さん。

    SFみのある話はあんまり好きじゃないけど
    なんともいえない世界観。
    でも暗くないところがよかった。

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    2021年08月14日
  • 行きたくない

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    ネタバレ




    それぞれの感想をすこし....

    *加藤シゲアキさん
    シゲアキさんらしく、のめり込みやすく、読みやすい短編。
    これで小説1本書いて欲しい、メキシコに行ったあとの条介の話も読みたいと思った。

    *阿川せんりさん
    タイトルの わたしの嫌いなセカイ をまさに感じてしまった。
    短篇の終わる頃には千春にイライラしかしなかった。
    先生も含め、人の気持ちを考えられない人しか出てこなくて理解しがたかった。
    結愛ちゃんがむしろ先生の言う同類(?)なんじゃないかな。その言い方も嫌だけど......
    ほかの阿川せんりさんの小説を読んで、私にとっての阿川せんりさんの本はどうなのか.....を知りたい。

    *渡辺

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    2021年05月06日
  • 行きたくない

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    加藤シゲアキ、奥田亜希子、住野よる(以上すべて敬称略)目当てで手に取ったのですが、奥田さんがグッときた。年齢設定がマッチしてるからかな。子供が欲しいと思わない、生みたいと思わないのは異常なのか。わたしも割と妙齢ですがすごく欲しいと一度も思ったことありません。子供が欲しいからどうしような本サイトはたくさんあるのに、子供が欲しいと思うには、子供が欲しくなる方法なんてどこにもないよねー。っていう繊細なラインをなぞってきて、おおおって思った。やっぱり奥田さん好き。

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    2020年12月07日