加藤シゲアキのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
7つの作品からなる短編集。
人物の心情を的確に表現していて、とても読みやすかった。
男女の関係(1部男男)が描かれていることが多く、生々しい描写も多々含まれる。
仕事熱心で1列に並んでいる蟻が、雨が降ったらバラバラになるだろうという思いでこのタイトルにしたというような後書きがあったが、挫折から立ち上がる様を描きたかったのかな…?
実際に現実で有り得そうなジャンルから、絶対ありえないようなジャンルまで、様々な短篇で構成されているが、「イガヌの雨」が1番好き。
近い将来、現実で有り得そうな話だったから。というより、もしかしたらもう起きているかもしれない。おじいちゃんがイガヌを嫌う理由がわかるよう -
Posted by ブクログ
行きたくない
そんな誰しも抱える感情。
タイトルを見て、取り憑かれたかのように購入。
学校、会社と、行きたくない気持ちは色んな場所に存在する。
私は会社。
6名の作家さんが描く、「行きたくない」お話。
個人的に、「ピンポンツリースポンジ」が好きだった。ロボットが色んな事をやってくれる世界の話。
その中で、突然にロボットが「行きたくない」って言い出す話。
あー、いつか現実でもこうしてロボット頼りの世界になるかもしれないな。なんて思いつつ、心が無いはずのロボットに「行きたくない」という感情が生まれる。
そうだよなぁ〜あるよなぁ…と。
はぁ〜、サボってみたいな。 -
Posted by ブクログ
巧と亜希子、二人の視点でストーリーが進んでいきます。
ゴシップカメラマンの手口とか、アイドルの裏側とか、リアルというか生々しく感じたのは加藤さんが書かれているからなのか。
可愛く綺麗な仕事に見えるアイドルの闇は、痛々しくて読んでいてつらくなりました。
亡くした人の面影にとらわれている巧と、自分が作り出した幻影に脅かされる亜希子。
二人の弱さというのか闇が、お互いを引き合ったのかもしれない。
タイトルの意味がわかったとき、二人が出会えたことが運命に思えました。
ラストというか、ラストのひとつ手前?で、なんとも嫌な気持ちが。
人ってそんなもんなのかもしれませんが、なんか哀しくなりました。