加藤シゲアキのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ奥行きのある大作で、これがあの『オルタネート』と同じ作者の作品だと思うと、加藤さんの振り幅に驚いた。
戦時中のこと、石油産業のことが読みやすくわかりやすく書いてあり、特に8月15日前日に秋田であった空襲ののとを君衣さんの物語として知ることができだことがありがたかった。「あと一日早く戦争が終わっていれば」、これが君衣さんの物語を通りてわたしのなかに深く刻まれた。
今を戦前にしないために必要なのはこういう物語だと心から思う。
そして結末の輝さんと道生さんが再会できるシーンに加藤さんの優しさを感じた。
このあと、守谷さんは幼い頃自分を森で助けてくれたのが道生さんだと気がつくのかな。
-
Posted by ブクログ
いやはや……NEWSの加藤シゲアキくん。
デビュー作の「ピンクとグレー」は衝撃的だった…そして「なれのはて」では圧倒的な世界観。
ものすごい創造力と独特な表現力だと感心してたんだけど…なんというか、こんなジャンル?雰囲気?の違う作品も書けるのね…いやーすごい…
就活に失敗した光太はホストにスカウトされる。
ホストに抵抗はあったか父親を幼い頃になくし、身体の弱い母と年の離れた妹を養わないといけない…その為にはお金が必要。意を決してホストになることに…お酒が強い以外はホストとしての資質はゼロ。
そんな光太を指名に来た美津子。
彼女は彼を最終面接で落とした張本人だった。
罪滅ぼしのつもりで光太の -
Posted by ブクログ
ネタバレちょっと感想が一言では言いにくい。本、読んだなあ!という感覚が残る。明快なエンタメ小説を読んだ時とは違うおもしろさ。
登場人物は不器用な人たち。不器用で懸命で、人間ってこういう感じなのかも、という気持ちになる。
「愛はわかりにくく、見えにくく、気づきにくい。だからわたしたちは足りないと思って、追い求めてしまうんだろう。」という文がある。愛は意外と身近にあると、言いたかったんだろうか。
最後はハッピーエンドという程ではないが、ほんのり明るい予感を感じた。登場人物達は、前より少し愛を感じる日常を、また懸命に歩んでいくのかなと思った。
-
Posted by ブクログ
主人公はテレビ局員・守谷京斗(もりや きょうと)。ある事件をきっかけに報道局からイベント事業部へ異動となります。そこで出会った**吾妻李久美(あづま りくみ)**が、祖母から譲り受けた作者不明の不思議な一枚の絵を使って「たった一枚の展覧会」を企画したいと持ちかけます。しかし、その絵には裏に「ISAMU INOMATA」という署名しかなく、その正体はまったく不明でした
ウィキペディア
読書メーター
。
守谷と李久美は絵の作者探しを始めるうち、秋田のある一族へたどり着きます。とくに注目されるのは、石油で財を成した猪俣家の一族です。現当主がその絵を異常なほど高額で買い取ろうとするのには、なにか深い事