加藤シゲアキのレビュー一覧

  • チュベローズで待ってる AGE22(新潮文庫)

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    いやはや……NEWSの加藤シゲアキくん。
    デビュー作の「ピンクとグレー」は衝撃的だった…そして「なれのはて」では圧倒的な世界観。
    ものすごい創造力と独特な表現力だと感心してたんだけど…なんというか、こんなジャンル?雰囲気?の違う作品も書けるのね…いやーすごい…


    就活に失敗した光太はホストにスカウトされる。
    ホストに抵抗はあったか父親を幼い頃になくし、身体の弱い母と年の離れた妹を養わないといけない…その為にはお金が必要。意を決してホストになることに…お酒が強い以外はホストとしての資質はゼロ。
    そんな光太を指名に来た美津子。
    彼女は彼を最終面接で落とした張本人だった。
    罪滅ぼしのつもりで光太の

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    2025年09月21日
  • ミアキス・シンフォニー

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    ネタバレ

    ちょっと感想が一言では言いにくい。本、読んだなあ!という感覚が残る。明快なエンタメ小説を読んだ時とは違うおもしろさ。
    登場人物は不器用な人たち。不器用で懸命で、人間ってこういう感じなのかも、という気持ちになる。

    「愛はわかりにくく、見えにくく、気づきにくい。だからわたしたちは足りないと思って、追い求めてしまうんだろう。」という文がある。愛は意外と身近にあると、言いたかったんだろうか。
    最後はハッピーエンドという程ではないが、ほんのり明るい予感を感じた。登場人物達は、前より少し愛を感じる日常を、また懸命に歩んでいくのかなと思った。

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    2025年09月20日
  • なれのはて

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    読後の優しくスッキリする感じが良かったです。闇の部分をもう少し深くすると光の部分がより映えたのではと思いました。

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    2025年09月13日
  • Burn.-バーン-

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    ネタバレ

    読んでいる最中、人が沢山死ぬなぁと思っていた。
    どうやら家族をテーマにしているようだったので、家族ならば生まれて死ぬまでを描くのは当然か。

    加藤シゲアキさんの本を読むのはこれで七冊目になるが、どれも面白い。
    あまりテレビを見ないから芸能界にも詳しくないし、興味もあまりないので芸能が絡んでくるとどうにも難しく感じてしまうが、それを感じさせないくらいに読みやすさもあるし、ちゃんと本を読んだと満足感もある。
    小説家一本ではなくアイドルとの兼業で一冊を書き上げているのが凄いな。

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    2025年09月07日
  • なれのはて

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    ある一枚の絵を調べていく内に明かされる、ある一族の業。
    一つのドラマや映画を見たような読後感で、
    加藤シゲアキさんを初めて読んだのですが、
    筆力のすごさに圧倒されました。

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    2025年09月04日
  • なれのはて

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    ネタバレ

    過去と現在が交錯し繋がっていく展開が大好きなので、面白くて一気に読み切った。ちょうど8月14日の少し前に読み終わったのだけど、戦争で狂わされた人生を目の当たりにして、こんなこと2度と繰り返してはいけないと思った。
    緻密に構築された物語の中で最後までわからなかったのが、傑が焼死した場面。道生はすっと彼を抱きしめた、という描写から殺意は感じられない。彼は何を思って火のついた両手で抱きしめたんだろうということが、ずっと気になっている。

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    2025年08月30日
  • チュベローズで待ってる AGE22(新潮文庫)

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    読みやすかった。感情が手に取るように理解できた。
    あんなに身体を重ねて一緒の時間を過ごしたのに、相手のこと 全然何も知らんかってんなって、
    でもさ、逆に 全然知らん相手やからこそ 一緒にいて心地よかったんかなぁ

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    2025年08月15日
  • ミアキス・シンフォニー

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    人の繋がり、愛、感情
    複雑なこの世界

    それをひとつの大きく長い繋がりで表現している作品

    一人一人の小さな優しさ、心の暖かさが、
    少しづつつながっていく

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    2025年08月14日
  • ミアキス・シンフォニー

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    シゲ推しの妹から借りました。
    表紙がオシャレで魅力的です。

    深いような、伏線があるようなないような、
    エモくて想像させられて私は好きでした!

    アイドルでイケメンで頭良くて
    こんな本をかけるのは才能すぎて同じ人間とは思えない!

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    2025年08月13日
  • なれのはて

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    アイドル 作者がアイドルという理由で手にとらなかったのですが、文芸誌GOATに出ていたり、テレビ番組に出ている加藤シゲアキさんの振る舞いなどが気になり手に取りました。
    想像を遥かに上回る小説で最後まで存分に楽しませてもらいました。ただ、感情が揺さぶられる部分は少なく、最後まで冷静に読めました。

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    2025年12月03日
  • 行きたくない

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    住野よるさんが参加されてたので購入。

    行きたくないをテーマに6人の作家さんがそれぞれのストーリーを載せてて、色んなジャンルで楽しかった。

    住野よるさんの作品はすーっと世界に入っていてあっという間に読んでいた。
    安定から全く知らない場所へ行くっていうのってかなりの勇気いりますよね。
    わたしもきっと安定を取るかもです。

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    2025年08月10日
  • なれのはて

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    2023年の直木賞候補作
    相続された一枚の絵を起点に、そこに関わる人々の焼死や画家の失踪といった複数の事件が絡み合う、ミステリー作品となっていました

    今まで加藤さんの作品を2作読んでいます
    今回の作品での著者の飛躍ぶりに驚きました
    よく調べて、よく資料を読み込み、真摯な姿勢で
    ただのフィクションにはとどまらない、実在の記憶を辿るような確かさがありました

    物語は、秋田に根ざす一族の歴史を軸にした“地方の大河”的な骨格を持ち、その中で各人物が複雑に絡み合う群像劇として展開します
    アクリル絵の具の製造販売という事業にまで焦点を当てている点は、地方史と産業史と
    小説の幅を広げます

    ただ、本作では

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    2025年08月05日
  • なれのはて

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    一枚の絵の著作権を巡り、作者を調べていくうちに明らかになっていく家族の過去。戦前戦後を通して秋田に起こった戦争の爪痕。それは油田があったからだった。
     油田が引き起こした狂気の確執。そして、最終章に向かって一気に解決するかに見える。
     しかし、物語が終わった所から、一人の画家の生き様がどうなっていくのかを考えざるを得ない。
    場面展開で読みにくい部分もあったが、繋がっていくと、一気に読み込んでしまう。その筆力に感動せざるを得ない。

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    2025年08月03日
  • ピンクとグレー

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    ネタバレ

    加藤シゲアキが書いたという理由で手に取った。どんなもんなのか読んでみたかっただけだった。面白かった。でもモヤモヤが残った。後半にショックを受けてからは流れが早くてすぐに読み終えてしまった。説得力があった。幼い頃から芸能界、しかもジャニーズであった人が書いたもの。芸能界ってそんな感じなんだなって。なんであの人は自分で死を選ぶのかなって思っていたけど、理由はこういうことも一つにあるのかなと思えた。姉のことも最後のりばちゃんが演じていた映画もわからない。よくわからないまま終わった。スッキリ!ハッピーエンド!ではなくモヤモヤ終わったけど、楽しめた。

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    2025年07月30日
  • なれのはて

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    やっと読み終わった。
    初め、アイドルが書いた小説という視点から
    読んでいたのだが、なかなかどうして、
    本当に失礼だがそう思えない程の内容の濃さ、
    圧巻だった。

    「ISAMU INOMATA」とサインのある一枚の
    不思議な絵の謎を追いながら、秋田で石油で財を成した一族、猪俣家とその関係者たちの複雑な関係を軸に現在と過去が交錯しながら話は進んでいく。
    決して明るい話ではないが惹き込まれ、
    終盤、タイトルの「なれのはて」とは、そのような
    意味だったのかと気付かされる。

    恥ずかしながら、秋田に油田があることも知らなかったし、日本最後の空襲が秋田の土岐地区で、製油所の破壊を目的とした大規模な空襲があ

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    2025年07月14日
  • なれのはて

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    全体を通して、とても丁寧に取材、研究をしめ練られま作品だと思った。
    2足のわらじを履いた作家さんは他にも沢山いると思うが、彼もその1人、アイドルという仕事の傍ら、この昨日を書き上げた。アイドル作家とは言いたくない、作家加藤シゲアキ。
    過去と現在を上手く組み合わせ、展開していく物語。なれのはて、というタイトルの意味、謎の絵に隠された意味、とてもドキドキ、ワクワクして読みすすめることが出来た。

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    2025年07月08日
  • ミアキス・シンフォニー

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    リズムがちょっと不思議な本.
    退屈と言えば退屈,ゆったりといえばゆったり,気になるといえば気になる,面白いといえば面白い,ただ悪くは絶対にない.

    ちょっと不思議な感じで進んでいく先は愛の話.
    ちゃんと考えるとよく分からなくなる,昔からある普遍的なミステリー.
    答えなんかないけれど,『感覚』がゆっくりと染み込んでくるよう.

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    2025年07月02日
  • なれのはて

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    ネタバレ

    シゲくんすごい!直木賞ノミネート作なので期待してましたが、思っていた以上に面白いミステリでした。
    1枚の絵の謎を追って現代と過去が交錯しますが、猪俣家の歴史がなかなか壮絶。猪俣家の過去パートと、それを調べる守谷の現代パートのバランスが巧妙でした。
    時間を置いてまた読み直したいです。

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    2025年06月26日
  • なれのはて

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    本書は、アイドルが書いた割には評価が高い、と言うたぐいのものではありません。
    むしろ多忙の中、よくこれだけのものを書ききったな、と驚愕しました。
    スケールが大きく、秋田の戦時中の歴史や美術品の著作権のこと、自閉症のことなんかまでものすごくよく調べてあって、それがリアリティにつながり、どっぷり物語の中に入っていけました。重い話ですがラストは爽やかな気持ちになれたところもよかったです。

    とても面白かったのだけど、ちょっとだけ。
    登場人物が多く関係性も複雑、また、現代と過去を行き来する構成の為、わかりづらくて慣れるまで迷子になりそうになりました。
    この登場人物の多さが重厚感なんかにもつながるのだけ

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    2025年06月24日
  • ミアキス・シンフォニー

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    愛とは何か?哲学、社会学、心理学、ひっくるめても説明できない。それぞれの愛があって、人には納得できなくても、それは愛なんだろう。
    人間関係が紐解かれていく、最後はちょっと怖いけど、愛を見つけたような。

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    2025年06月24日