加藤シゲアキのレビュー一覧

  • チュベローズで待ってる AGE32(新潮文庫)
    他の方のレビューで、加藤シゲアキ作品でこれが一番好きかも知れないを見て手に取ってみたけど、納得。分厚さはあるけど、一気に読み終えられる展開の速さ、読みやすさでした。
  • オルタネート(新潮文庫)
    加藤シゲアキさんの作品。ピンクとグレーが話題になった時も手に取る機会がなくてこちらが初読み。青春ストーリーがとっても瑞々しくて、そして眩しかったです....!

    オルタネートっていう新しいアプリを軸に数名の登場人物がそれぞれ青春に翻弄されながら、悩み、立ち上がり、強くなっていく姿が描かれています。...続きを読む
  • オルタネート(新潮文庫)
    高校生専用SNSを軸にした青春群像物語

    以下、公式の作品紹介
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    わたしは、わたしを育てる――。
    文壇からの高い評価、読者から熱烈な支持。その両者を獲得した新世代の青春小説、待望の文庫化!

    吉川英治文学新人賞受賞・高校生直木賞受賞・『ダ・ヴィンチ』BOO...続きを読む
  • オルタネート(新潮文庫)
    高校生専用SNSアプリ「オルタネート」に関わって織りなす3人の若者の話。高校生の熱さ、淡さ、切なさが感じられる青春物語。人物の描き方が上手く、ドラマのような展開の速さだからすっと読める作品です。
  • なれのはて

    現代日本のカラマーゾフ

    石油や、絵の具がどんなものであるか、という話からして面白い。この名家はカラマーゾフに比肩するほど不気味さを有する。違うのは明らかになっていくところだったり、また、純粋な愛ある時間も魅力的に描かれている。狂気の猛威の中でも、ハッとさせる思いやりが見られたりもする。テンポ良く進んでいき、のめり込んで読ん...続きを読む
  • なれのはて
    加藤シゲアキの処女作を読んでから12年、その読みづらさから作品を見ることは無くなったけれど、この作品は本当に良かった。テンポよく続きが気になるこれが書けるようになったんだなと加藤シゲアキの成長に感動した。タレントが書いた物としてではなく、ちゃんと作品として読み応えがあった。ありがとう。
  • オルタネート(新潮文庫)
    登場人物
    高校生料理コンテストでの優勝に拘る蓉(いるる)
    高校を中退して目標を見失っている尚志(なおし)
    AIの導き出す数値や評価を大事にする凪津(なつ)
    蓉は料理コンテスト「ワンポーション」に去年出場するものの、審査員からの厳しい評価もあって満足のいく結果が得られず、独創性を求めなければならないと...続きを読む
  • なれのはて
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    一枚の不思議な「絵」の謎を追い、令和から昭和、大正へ。日本最後の空襲といわれる秋田·土崎空襲。戦争が引き起こした家族の亀裂は、現代を生きる人びとにも影を落としていた。ある事件をきっかけに報道局からイベント事業部に異動することになった...続きを読む
  • ピンクとグレー
    『世界はときどき一時停止をしてくれる。
    でも芸能界は違う。再生か、停止か、それしかない。
    だからやるしかない。そうだろう。姉ちゃん。』

    前から読んでみたかった加藤さんの小説。
    『なれのはて』を読む前に、持っていた本作を読んだ。

    ———あらすじ———

    大阪から横浜へ越してきた小学生の大貴は、マン...続きを読む
  • チュベローズで待ってる AGE32(新潮文庫)
    ホストを辞め、気鋭のゲームクリエーターになった32歳の光太。確かな地位を確立していながらも失った恋人や亡くなった美津子、疎遠になった家族などプライベートはうまくいっていない。そこに降りかかる会社の危機、芋づる式に明らかになっていく美津子の死の真相などスピード感のある展開であっという間に読み終わった。...続きを読む
  • チュベローズで待ってる AGE22(新潮文庫)
    就職浪人になりかけていた光太は偶然知り合ったホストの雫に誘われ、ホストとして働く。夜の世界の洗礼を受けながらも徐々に仕事を覚える。客としてやって来た美津子が最終面接まで残った会社に勤務し、自分を落としたことを知らされ、光太は自分の夢を叶えるために美津子を利用とする。「なぜ、美津子は光太に引け目を感じ...続きを読む
  • なれのはて

    スラスラ読めた

    400ページ越えの本を読むのは初めてでした。
    でも現代をベースに過去に遡っていく話で、祖母や曽祖母の時代の話なんだろうなぁ。
    と想いを馳せながら読み進めるうちにさまざまな展開があってあっという間に読み終えてしまいました。

    謎が謎を読む。
    とはこういうことなのか。
    と話の構造、踊って歌ってたNEWS...続きを読む
  • オルタネート(新潮文庫)
    「オルタネート」に対して違う思いを持つ3人の高校生のエピソードがそれぞれ分かれて進んでいたけど、少しずつ誰かと誰かが関わりあって
    同じ日同じ時間にそれぞれ生まれ変わるような体験と行動が起こる「祝祭」の章のラストがめちゃくちゃ鳥肌だった、、、
    えみくちゃんのキャラクターがとっても好き!

    シゲアキさん...続きを読む
  • オルタネート(新潮文庫)
    加藤シゲアキさんの本初読み。
    まず、文体がすごくスッキリしていてさらさらと読めました。
    登場人物3人を軸にそれぞれの話が展開されてゆく流れがとてもきれいで、まさに青春物。
  • オルタネート(新潮文庫)
    料理に情熱をかける高校生。音楽に情熱をかける高校生。相性が最高の恋人を探している高校生。の青春群像。

    中盤までは盛り上がりに欠ける展開だったんですが、オルタネートを通じて凪津と桂田が実際に会ったところぐらいから急展開。その後は疾走感・緊張感のあるストーリーが良かったです。

    「オルタネート」ってい...続きを読む
  • オルタネート(新潮文庫)
    アイドルだからと言って侮れない。ちゃんと面白く、当然最後まで読み切れるし、高校生直木賞等でも評価されている作品なわけだから、面白くないわけがなかった。
    3つのパートに分かれているが、登場人物が交わることもあり、何をおいても最後のライブと料理バトル、互いの気持ちのぶつかり合いが重なったラストシーンはカ...続きを読む
  • チュベローズで待ってる AGE22(新潮文庫)
    こんなに面白かったんだ!っていい意味で裏切られた。人間ドラマにみせつつミステリ要素もあって、何より文が読みやすすぎる。簡潔でも教養というか知的な文なのが感じられるしシゲすごい
  • ピンクとグレー
    想定外の展開に驚いた。ごっちとりばちゃんが芸能界に入ったことにより関係が崩れていってしまうのがなんだか悲しい。実際に芸能界を経験している加藤シゲアキさんだからこそかけた作品なのではないかと思った。
  • 傘をもたない蟻たちは
    カトシゲさんが本の執筆してることも賞をとってることも前から知ってたけど、なんとなく読んでなくて、カトシゲさん推しの子から勧められて読んだ1冊。
    最高じゃないですか…………
    全く後味は良くない、色んな世代の色んな人のどろどろがぎゅっっっと詰まってるような話ばっかりだったけど笑
    そこで伏線かーーーー、、...続きを読む
  • ピンクとグレー
    本を読んでいると、その世界に入り込んでしまい…まるで目の前で起こっているかのように見えることがある。この本もそうだった。

    描写は綺麗なのに、ずっとグレーが続いて、衝撃の展開とともに燻んでいた世界に色があったことを知る。

    ひとは扉が閉ざされていった時、その扉はまだ開くかもしれないのに確かめる勇気を...続きを読む