加藤シゲアキのレビュー一覧
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表紙がキレイで購入したけれど、どうしても著者がアイドルというのが先入観としてあって、最初はうまく入り込めなかった(ごめんなさい)。しかし最後まで読むと、その色眼鏡がどれだけ失礼だったかを痛感させられ、裏切られた、あっぱれ!という感情に変わった。
三人の主人公の話が順番に織りなされていき、高校生限定のSNSであるオルタネートとの関係性も三者三様。本題はオルタネートではなく、あくまで高校生のほとばしるエネルギーとその向き先だ。一言で言ってしまえば学園もの、青春ものなんだけれど、三人の主人公の物語が最後には交わって大団円を迎えていく様は読んでいて気持ちがよかった。 -
Posted by ブクログ
真相が気になって夢中で読んだ。
ときどき前に戻って読み返し、確かめながら。
それぞれの人生のままならなさに苦しくもなりながら、純粋に生きていることへの眩しさも感じたり。
冒頭(零)の詩のような文章がずっと気になって
何度も戻って読み返し、でも違和感がなくならず、最後に戻って読んだとき、ようやく全てが繋がった。
主役になり得る人物が何人もいて、濃い。
戦前戦中戦後が語られていて、時代情勢が入ってくるからとても読み応えがあった。
こういう歴史を学べる小説とても好き。
時代を行き来するところもとても好き。
色んな人の色んな人生が繋がって影響しあって生きている。
装丁のこだわりも素敵。
石油 -
購入済み
控えめに言ってめちゃくちゃよかった。現代に軸を置いておきながら大正、昭和と話を掘り下げていって、最後にたどり着いたのはむごくて悲しくてドロドロしているけど愛をも感じられる真実。命が繋がっていくって、手を取り合って誰かを守りぬこうとすることってすごく尊い。ラストもすっごくよかったし、現代を生きる守谷たちも最終的に望んでいたものを手に入れられたし、気持ちのいい終わり方だった。
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Posted by ブクログ
UR not alone が1番好きなので目次の「拝啓あの日の僕へ 今はココで立っています。」でもう泣く。10年毎年新作を書いてきて、すっかり普通に作家になったんだなあ、と感慨深い。昔のインタビューも再録されているのも嬉しい。
「渋谷と1と0」も良かった。ジャニーズってどんな人生でも経験できると語ってたのが印象的だったのだけれど、ほれが存分に活かされてるのかな。監督作品も舞台も色々見てみたい。
渋谷をテーマにした競作は読み応え抜群。又吉直樹、深緑野分、恩田陸とか短編集の企画でもなかなか集まらなそうで、面白かった。渋谷は「ハロウィンの花嫁」で聖地巡礼したし、諸々でホットな土地なので楽しい。 -
Posted by ブクログ
SNSの話と始まる。おじさん苦手だなー、ついていけるかな、と思っていたが面白い。読める。
気になる相手へのアプローチのツールが変わっただけだ。黒電話からケータイ、SNSへと変化はあっても後書きにもあったが、10代の感性は自分の頃から何も変わってないんじゃないかな。シンプルでドキドキです。
と思いつつも、架空のSNSだし人名が中々珍しく、容、えみく、凪津、タラオカ、等難しいものが並ぶ。本当は異世界とかのSFものなのかとも勘ぐってしまった。初読みの作家さんなので普段からこんなんなのかな。
料理対決では時間に迫られハラハラし、SNS全盛でも気持ちのすれ違いもある。三人の主人公が苦悩にも共感できる -
Posted by ブクログ
ネタバレ※読む前の方は、以下レビューは読まないことをおすすめします。
ネットでたまたま他の本を購入した際に、へぇアイドルさんが書いたの!しかも芸能界の話?!と興味をそそられ(と言っても、そのアイドルさんを、名前を言われても顔浮かばないレベルの知識なのですが。。さすがにグループ名は知ってます。)、同時購入してみた作品。実は結構前の作品だったのね。
そして、そんな前情報があった影響も多少あるのかもしれないけど、なんか良い方に裏切られた、というのが正直な感想!!
通常、小説は号泣本にしか☆5は付けないんだけど。
この本は、号泣するようなドラマはない(と私は思う)のだけど、なんというか、独特の空気感と構