茂木健一郎のレビュー一覧
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自分らしさを求めすぎない。謙虚であり夢中に生きていきたい。勉強したい。
肩書きという文脈は自分が学ぶことを妨げ、自分を守ってしまう。もうこれでいい、現状維持でいいという方向に働くから新しいこと、楽しいことに接する機会を減らしてしまう。自分の持てる力を発揮しないまま脳が生きるようになってしまう。ひとつの文脈しか存在してないのでなく、複数の文脈を見つけて満遍なく力を傾けていく。それによりストレスに強く、幸福度が増す
自分は何物でもない。そのうち不安を感じ、早く何かになりたいとか肩書きがほしいと不安になるかもしれないが不安を上回る好奇心を持つことができる。今ここに本気になって変わっていくことを恐れなくていい。変化は徐々に起こってくる。
脳の欲求を自覚することは永遠に学び続けられる脳にするためにとても大切
脳の欲望を知るとバランスが取れる。
現状維持でいいや:自分の欲求を無視したり押さえ込んだりしてない?
閉塞感、焦燥感を思い出すと丁度良かったり
過去の蓄積、宝物をときどき思い出して虫干ししよう
何をするのがベストかという客観的な答えはなくて、そうしたほうがいいのかどうかもわからないから自分で判断する必要がある。自分の時間をどう使うかということは立派な経営。リターンなんてわからないもので、お金に繋がらなくても自分の時間を何に使うか自分で決めて飽きることがないのが何より大事。自分が満足出来ることがリターンなのかも。
フロー状態:自分の存在やわ忘れて課題に最高に集中した状態。5歳児が何をやっても新鮮で、夢中になって、飽きることがない。一日中フローの中で生きている。ずっと同じことをやるに限らない、どうせやらないといけないことなら楽しんで有意義な時間にする。
成功体験を忘れよう!:未来を想像する力と過去を思い出す力を使って、それぞれの年齢で、足りない部分を補う必要がある。自分が慣れている方法でこれからも生きていかなければならないのは制約。自分らしくと思っていること自体が自分の未来を限定したり規定したりしてしまう。
人生は仮説に過ぎない。仮説だから気持ちが変わればいつでも変えられる。くらい見通しを信じる必要はない。自分の脳に足りていない栄養素を見つけ出し、自分だけの喜びを発見しよう
たくさん知識があることと知恵を働かせられることは違う。思い出して、現在の状況に照らして編集するから知恵になる。
体を動かす:脳を満遍なく使うためのひとつの要素
マインドフルネス:ひとつの物事に囚われないために。良い悪いを言わずにいまここで把握する
過去にやりたかったことも現在の生活につなげていく。
他人に押し付けられてでなく自分の興味に従って学ぶことは誰でも楽しいと思う。分野に囚われない
大人でも、どんなに多くのことを学んだ人も、知らないことが無限にある。
5歳児のエネルギーを持つ。
他人に対して気にしていることは自分に対して不安に思っていること。歳をとることをネガティブに思うな
意味を問わなければ行動できなくなっていると意欲を持てず、脳が学習の機会を失ってしまう。
恥をかくことで謙虚な自分に戻れる -
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先日読んだ「まんがで分かる自律神経の整え方」に、怒ることは身体に害を及ぼすということが書かれており、怒りへの対処法を学ぼうと手に取った本書。
脳科学に基づき書かれているので、とても説得力がありました。怒りという「感情」なのに、「怒りが脳をハックしている状態」といった表現を使われているので、少し冷静に客観的に「怒り」というものとらえることができました。
よく、「悔しさをバネにして頑張る」なんて言いますが、悔しいというのは自分に怒っている状態。ノルアドレナリンによって攻撃性が高まり、長続きもしないので、良い結果をもたらすことはないく、「やる気」とは根本的に違うというのが目からウロコでした。
自分の怒りを抑える方法だけでなく、相手の怒りの押さえ方や、怒りの伝え方、怒らない習慣づくりと、内容も多岐にわたっていて読み応えがありました。
中にはイマイチな対処法もありましたが、全体的には実践的で興味深い内容でした。 -
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死生観について自分の考えを持っておきたいと思い、信頼を寄せる著名人である茂木さんのエッセイ(結構知育とか脳科学の本ばっかりのイメージだったので興味が湧いた)を読んでみた。
いくつか印象に残った話があった
・母と仏壇:死んだ後墓に入ろうが入るまいが、そんなに気にならんとおかんに話したらギャン泣きされた話(後日おかんはこの話を忘れているというエピソードがある from あとがき)
・人間が幸福であるための条件:PCがハイスペックであれば処理が早い、とかそう言う単純なピースの組み合わせで人間の幸福は定義できない。特に文学や芸術は、人間がただただ幸せになる過程を見せるより、むしろ破滅的な期間や、その間に生まれる感情を掬い取り、不思議な味わいを生み出している
・今:「今」という概念はあらゆる学問の中でとても重要であり、しかしながら人類が知を持ってからの認識が一切変わっていないものであるほど難しいものだということ。
・生と死と時間の不可逆性:死ぬことの恐怖について、死と痛みの関係について恐怖するより、死んだ後に自分が生きていた(=もう自分が生きてない)世界が平然と続くことの方が怖いだろうと言う話
・ウサギ:実験でうさぎを殺す時、確実に命にとって取り返しのつかないポイントがあり、その境界をまたぐことは恐ろしいこと。死刑制度では境界をまたぐのは判決を下す人間ではなく、現場の人間であるという矛盾についての指摘をしていて、まさにそうだよなと思った。
・宗教的天才:今日ではスタンダード化されたようなフォーマットを生み出した芸術家や発明家はたくさんいるが、母数的には宗教的天才の方が一番生まれづらい。
この本はもともとは臨死体験や脳科学をテーマに連載をしていたものを本にまとめると言う企画から始まったらしく、読んでいて妙にまとまった文章もあれば、当時の茂木さんが即時的に書いたであろうみずみずしい文章もあり、少し忙しい印象があった。
本人も当時にしか書けなかったような等身大の文章を綴ったと語っており、エッセイというのはやはりこういう実際性ゆえのみずみずしさに溢れているから読んでいて楽しいのだなあ、と思った。
自分の存在を強く認識しているほど、時間の流れを遅く感じる、という一行が妙に忘れられない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ・いい人を我慢して続けても本当委の意味での信頼関係は得られない。
・成功者とは脳の抑制から自由に行動できる人
・他社から与えられた課題を自分で作った課題に翻訳することができれば、脳はそれを「これは自分自身に意味のある課題だ」ととらえる。
・人によっていうこと、やること、付き合い方を柔軟に変えることができるということは、相当に気配りができて頭がいいということの証明
・仕事をするということは文句を言われるということだ。
・この状況でどうすれば楽しめるのか どんなことでも自分の学びや成長の機会にする
・脳の神経回路は楽観的に物事をとらえることで活性化され、潜在能力が発揮されるという性質を持っている
・セルフブランディングを成功させるためには、社会や周囲に対して、自分がどんな価値を提供できるのか、どんな貢献ができるのかを、他人の評価ではなく、自分自身が責任をもって発言、行動することによって明確になる。
・時代の最先端を生きることとは、「誰も正解がわからないことを常に追い求める」という生き方ではないか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本を読んで、私なりに感じたことは、
【常識を疑え。異端者と言われても、論理的に正しいことを貫け】
※2011年、東日本大震災後&ホリエモン実刑判決確定の収監前の対談で、当時の時事ネタが多く出てきます
・少数派・異端者こそが大きな波を作る
・ミスター世間「自分はガマンしているんだから、お前もガマンしろ」という圧力
・世の中の多くは八方美人。震災の自粛は、被災者を想ってではなく、周りに後ろ指さされないため
・嫌われ者の方が信用できる。性格の良い人ほど社会の抑圧に加担している
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情緒的な思考や、ルールに縛られすぎる思考は、グローバル化の足枷になっている。グローバル化とは、英語を公用語とすることではなく、論理的思考力を持つこと
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異端者は、検察やマスコミに叩かれ、世間から排斥されることもあり得るがそれを恐れてはいけない -
Posted by ブクログ
ネタバレ記録的な巨大台風が日本列島を襲う最中この本を読み、少し前に出版された本ではあるが今ここに生きた思想であることを感じた。
個々人の人生のみならず社会は予測できない物事で混とんとしている。過去もそうであったのかもしれないけれど今の時代は地球規模での出来事に社会も個人も巻き込まれている。「待ったなしの暴風雨のような状況に、私たちは置かれてしまっている」。同じ文脈にとどまっていては対処しきれない。新しい文脈に自らを置き、直面する課題や苦境を自らの必然と受け止め、そこから新たな対処法を創造し続けなければならない。これが「挑戦する」ことであり、有限で不完全な生を備える私たちは、この「挑戦する」という行為をもって自らの脳のメカニズムを最大限に活かし、声明を輝かせることができる。
本書の中では「自由」についても問うている。脳科学からいうと、私たちのいう「自由意志」はほぼ幻想。しかし認識上、自由という感覚が自分自身の主体性を保持することに欠かせない。
文脈の外に出ることがまだまだ抑えられがちな日本社会で、そこにはびこるマインドセットの変革を求める一冊。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「書く」ことによって脳は本気になる。書くことで人間は自分自身の人生を切り拓いてゆくことが出来る。
ドーパミンという神経伝達物質が「書く」だけで願望が実現するメカニズムに関与している。
「◯◯になる」と書いた時、人間は実際にそれを達成しているところを想像している。それを達成した時の気分を「今、ここ」で前倒しで噛みしめている。それによって報酬系物質であるドーパミンが放出され、人間は快楽を得る。その快楽をさらに得ようとして夢や目標を実現するための行動が強化されてゆく。それが継続されることによって実際に夢や願望が叶うこととなる。
夢や目標を書くことはドーパミンを放出する脳の回路を強化することであり、つまりは脳を本気にさせること。本気になった脳は我々が考えている以上の力を発揮して夢の実現に導いてくれる。
自分をあたかも外から観察しているかのように認識する能力をメタ認知という。記録することはメタ認知を働かせることに他ならない。
ふと思いついた感想をそのまま口にしている人は「無意識の垂れ流し」をしている。
無意識を垂れ流しにしないためには無意識を意識に上らせるプロセスを経る必要がある。言葉を換えれば無意識を意識化するということ。無意識レベルの願望を意識化することによって人生を操るハンドルを手に入れることが出来る。
自分の願望に向き合うことで今まで支配されていたはずの無意識から解放される。それまで「私」を漠然と取り巻いていたドロドロとした欲望が正体のわからない怪物ではなく人生を成功させるためのアクセルとなる。
無意識は言語化し文字にして書くことで意識化される。無意識を脳の外に固定化することでメタ認知が働き自分の中ではっきりと意識されることになる。
人が文字を書く時、側頭葉の「ウェルニッケ野」から前頭葉の「ブローカー野」に情報が行き、それから運動野を通じて「書く」という作業に結びつく。
脳は自分が考えていることを常に把握しているわけではない。一度外部に出力してみないことには「何を考えているのかわからない」とさえ言える。
もともと人間の無意識は無尽蔵の宝の山のようなもの。その多くは本人にさえ発見されることなく一生を終える。それを掘り起こすためには「書く」という作業が不可欠。「書く」ことは自分が抱えている無意識と対峙するコミュニケーション方法と言える。
願望を叶えたいのであればまずは白紙に書く作業をする。書かないと願望はほとんど叶わない。なぜなら「書かなければ自分の願望が何かわからない」から。
脳の自然な状態は可塑性が働いており非常に柔らかい。そのため脳の中のイメージだけで夢や目標を持っていてもすぐに忘れてしまう。硬さと柔らかさのバランスがとれたハイブリッドなシステムをつくる必要があるが脳単独ではそれが出来ない。だからこそ叶えたい夢や目標を書いておく必要がある。
書いたものを見るたびに脳の記憶を司る海馬に夢や目標がインプットされ、強固な記憶として残っていく。本気になった脳の前頭葉が側頭葉から夢や目標を達成するための様々な情報を引き出してくれるようになる。
夢や目標を書いてそれを何度も見ることで記憶が強化され、その記憶が脳の潜在能力に働きかけ夢を叶える力を引き出してくれる。
夢や目標は実行しなければ叶うことはない。その第一歩が無意識レベルの夢や目標を書き出して意識化すること。
「よし、書こう」と思った瞬間にペンを持ってノートに向かうと書くことが自分の中から泉のようにどんどん湧き出てくる。「書くことが決まってから書く」のではなく、「書こうと思ってノートに向かうから書ける」。
人間は自分が考えていることを全て把握しているわけではない。自分が本当は何を考えているかは書いてみて初めてわかる。
テーマがあるから書くのではなく「書くからテーマが見つかる」
書くという行為は「自分の無意識にアクセスすること」。無意識の中では書く準備が出来ている。
無意識の中ではこれまでに得た経験や知識が腐葉土のように積み重なっている。どんな人でも生きてきた分の腐葉土が貯まっている。
しかし、積み重ねた知識や経験が勝手に芽を出すことはない。きっかけが必要となる。そのきっかけは「書く」こと。「書く」ことで脳に新たな回路が作られる。書かなければ回路が作られず無意識にアクセスすることが出来ない。
自分が発信する言葉が多ければ多いほどそれを読んだ人を感化させることができる。結果として自分を取り巻く世界が広がっていく。
インターネットの発展によって誰でも日常生活のあらゆる場面で言葉を書く機会が格段に増えた。現代においては「書くスキル」を磨くことは自分の夢を実現するパスポートと言える。
言葉を書く時は “Live and let live.” (自分も活き、人も活かせ)の精神で臨む。生きた言葉は人を動かす力がある。
偶有性の時代を生きる8カ条
1. 脱藩する(組織の論理で行動しない)
2. プリンシプルを磨く
3. 学ぶべき場を見つける
4. 師匠を持つ
5. 言葉の級位を上げる
6. 英語で発信していく
7. 出会った人と0.5秒で打ち解ける
8. 人前で夢を宣言する
龍馬が1人の人間として生きようとしたのは「藩の論理で動いていたら新しい時代に必要な動きが出来ない」と考えてのことであったと思われる。現代人に照らせば資本主義の論理だけで動いていたら今の社会に必要な変革を起こすことは出来ないということだろう。
プリンシプルとは生きる上での原理・原則。自分以外のものにプリンシプルを質入れするな。自分以外のものにプリンシプルを質入れするとは、例えばブランド大学に頼り正社員であることに頼ってそこに合わせて自分の行動を決めるということ。
言葉を語り、そのメッセージで社会を変えていく。言葉は社会を変える力を持っている。
社会が生み出した言葉に従って生きるのではなく、自分が生み出した言葉を行動の基準にしていく。 -
Posted by ブクログ
日本の不調の理由は「偶有性忌避症候群」にある、という箇所が印象的でした。ルールやコンプライアンスにがんじがらめにされ、誰もが同じスーツで新卒一括採用される日本。
本来何事にも挑戦できるはずの脳の可能性がどんどん狭められています。このマインドセットを根底から変えない限り日本の再生はない、とこの本は警鐘を鳴らしています。
不確実さが増す世の中、偶有性(「何が起こるかわからないという状況」とのこと)に対処できるようにすることが、いわゆるグローバル社会や、多様な人との共存社会、そしていつ来るかわからない自然災害を生き抜く上でのキーとなります。私達はもっと挑戦しなければならない、日本をもっと挑戦できる社会にしていかなければならないと強く感じさせる一冊です。