長月天音のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
今回の主人公は、新入社員のあかり。
自己評価が高いのか、自意識過剰なのか、感情の波が激しくいらいらしてしまった。
使用期間終了のお祝いでの本社飲み、羨ましい。採用担当の人事なんて、別にそんなに思い入れないだろうと思っていたら、涙ぐんでくれたりして、新入社員とか正社員とかそういうのに無縁の人生を送ってきた私にはとても羨ましかった。
私は、ちゃん側の人間だと思うので、ちゃんと仕事に真摯に向き合えるスタッフに、切磋琢磨できる同僚になりたいな、と思った。
先輩が素敵なお店に連れて行ってくれていいな。そういう先輩がいたらよかったな。
自分の立場ではそういう先輩になるとか、ないよな。
出産も授乳も終わったら、私の「常夜灯」を見つけたい。
何も頑張っていないし、もう給料日もしばらくは来ないけど。
常夜灯探しを一緒にしてくれる、友達が欲しいな。
次は子持ちに焦点が当たるかな。 -
Posted by ブクログ
ほどなく、お別れです。って素敵な言葉だなって思いました。葬儀の時にスタッフの方がご遺族にかける言葉です。
就職に失敗し続けていた主人公が、アルバイトしていた葬儀場に自分の居場所を見つけます。
そこで 関わる葬儀は「無念の死」でお亡くなりになった方 ばかり。ともすれば暗くなりがちなテーマを作者の長月さんがハートフルに整えているのが、この作品が愛されてる所以ですね。
葬儀という場が残されたものにとってのきちんとした区切りと明日への希望になること、それがじーんと伝わってきて、和みをもたらす読後感です。
第19回(2018年度) 小学館文庫小説賞 受賞作 -
Posted by ブクログ
ネタバレ奇しくも主人公のみもざさんと同じ飲食業に就いていますが、共感出来ることがとっても多くて。
忙しくなると見えなくなるものの多さ、余裕が生まれた時に見えるものの温かさが手に取るように分かります。
私もキッチン常夜灯のシェフと千花さんから学ぶことがたくさんありました。
奈々子さんへの配慮のしすぎな気も…
一晩中いてスープしか頼まない人にも優しく出来る人間に私もなりたいです。
仕事中の心の余裕がなくなる時に、この本を読んで気を付けようと思ったことを思い出して頑張りたい、と思える優しいお話でした。
フレンチって馴染みがないので今度久しぶりに食べに行ってみようかな。
ミモザちゃん外食多いので少し心配です。 -
Posted by ブクログ
大好きなシリーズ第4作。コロナ禍をテーマに書かれている。
文中から
常に混み合っていた火葬場のロビーも、コロナ禍となってからはひっそりとしている。受け入れる件数は変わらなくても、付き添う遺族の人数が限られているためだ。以前のように大人数で待機しているご遺族はどこにもいない。人と人の交流がなくなり、個別化や無人化が進んだ。他人を信用できなくなり、社会の分断も起こった。当初の頃に比べれば丸2年経った今はだいぶ元に戻りつつあるけれど、きっと戻らないものも多いだろう。例えば、どんどん小規模化していく葬儀のように。
当たり前だと思っていた。毎日の繰り返しが、実はどれだけ幸せなことだったかって、改めて気づかされる。
葬儀は区切り。
喪主だからって泣いてもいいんです。でもね、ちょっと考えを変えてみるんです。亡くなった人はちょっと遠くまで出かけてしまったと考えてみてください。確かに、これまでのように賑やかな声は聞こえません。でも、きっと心で感じることができると思うんです。これまで一緒に過ごしてきた心には、すっかり刻み込まれているはずですから、目を閉じていたって思い浮かべることができるでしょう?時々、そっと取り出して語りかけるんですよ。 -
Posted by ブクログ
ファミリーレストラン シリウスの店舗で店長を目指して働いていたのに、3年前の人事異動で製菓部へ来たかなめ。
最初は張り切っていたのに、閉鎖的で本社に壁を作っている部長達にあてられ、今ではすっかり萎れてしまっている。
…と、相変わらず主人公がシオシオ状態から発進するので、これからどうなるのかなとハラハラしながら読み進めた。
製菓部はもともとデザートを外注していた別会社で、部長はそこの社長だった。
と、異動してきた社員はやりづらいだろうなと思う一方で、今回の主人公かなめがちょっと押し付けがましい感じなのにも(うわぁ…)と思わされた。
新しいプロジェクトや常夜灯や先輩社員のつぐみとのやり取りを通して少しずつ成長していくのをこちらもハラハラ見守っていたので、ラストはまたジーンときた。
臆病な職人気質のおじさんって、なかなか面倒くさくていやだな〜と思いつつ、シリウスのデザートが美味しそうでこんなファミレスあったら良いのにな。と思う。
そしてビストロに行きたすぎて、家の近くのビストロを調べてしまった笑
そんな、お腹が空く一冊