長月天音のレビュー一覧
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数々の料理の説明も丁寧で、常に料理に向き合っているシェフによって作られた料理を、みんなが大事にしているのが伝わってきた。
個人的にはみもざの心境というか、いきなり昇進して肩書きができた時、まわりはその肩書きで扱うのに、気持ちは全然ついて行かなかった日々を思い出した。
私にとってもこの店の様な心の拠り所があったら良かったのに、と思ってしまった。
菜々子さんの話とシェフのお母さんの話がすごく心に響いた。
特にシェフのお母さんは、母であり社長であり、どちらかのバランスを取るのが難しかったんだと思うが、シェフがそれを支えたいと思えたことが幸せだったということを分かってくれていて良かった。
なんだ -
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【あらすじ】
ゆたかともみのりの姉妹が神楽坂の路地裏に開店させた〈スパイスボックス〉には、今日も疲れたり、悩みを抱えたお客がやって来る。
ゆたかの料理とみのりの接客で癒された客たちは、新しい一歩を踏み出す力をもらい、笑顔を取り戻して帰って行く。
【感想】
2冊目で、しっかり〈スパイスボックス〉のカラーが完成です。
それぞれの抱える悩みに共感しながら、温かい気持ちになりました。
そこにプラスして、このお店のコンセプトが、私が半世紀以上も通っていたお店(諸事情により、昨年夏に閉店)に似ていて、懐かしさと恋しさに勝手にうるうるしてしまいました。
このシリーズも次が最終巻のよう。ちょっと寂 -
Posted by ブクログ
【あらすじ】
5年間付き合っていた彼にふれらた料理雑誌編集者のみのりは、若くしてイタリアンレストランのオーナーシェフとなっている彼を見返したいと、自ら飲食店を開店しようと考え、夫を不慮の事故で亡くして以来、実家に閉じこもっていた姉のゆたかに「一緒に店をやろう」と声をかける。
姉の亡き夫がスパイス好きだったこともあり、ゆたかの提案するスパイス料理専門店を神楽坂の路地裏の古民家で開店させることになる。
【あらすじ】
〈常夜灯キッチン〉の長月さんの作品です。
こちらの方が先に書かれているのですね。
登場するお料理がどれも美味しそうで、そこに込められたゆたかの思いがまたいい。
こちらは3巻 -
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ネタバレ『ほどなく、お別れです』の著書である長月天音さんの小説。
西荻窪にあるコイズミ洋菓子店で働く女性、二葉(ふたば)。彼女の夫、一星(いっせい)は腹部に肉腫を抱え長期入院中。
この夫婦の会話が中心となり物語は展開する。洋菓子店に来る客や、病院のカフェにいる不思議な人物のささやかな謎を解き明かすことが二人の楽しみとなっている。それはミステリーではなく、ほのぼのとした謎解きであり、ほっこりする内容。
最終章で一星は退院するが、それは肉腫が再発し手術が無理な状態で緩和ケアに切り替えるという悲しい退院だった…
ネットで調べたら、この物語はほぼノンフィクションであり、著者の長月天音夫妻がモデルのようだ -
Posted by ブクログ
先日、善光寺に一人旅に行ったとき、素敵な本屋さんを見つけて、そこでこの本に出会いました。今まさに自分がいる場所が舞台になっている作品だったので、情景や雰囲気をよりリアルに感じながら読むことができました。
長野にいる間に読み終えたいという気持ちもあって、新幹線に乗る前はひたすら読書になってしまいましたが(笑)、それくらい夢中になれる作品でした。
善光寺の門前町の空気感や、人と人との距離の近さが丁寧に描かれていて、読んでいるとその場所をゆっくり歩いているような気持ちになります。登場人物たちも温かく、日常の小さな出来事の中に人の優しさが感じられるところが印象的でした。
読んでいてとてもほっこり