長月天音のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
【あらすじ】
コロナ禍で2年連続で中止となっていた葬祭ディレクターの試験がやっと行われることになり、合格を目指す美空は坂東会館最古参である水神からあるお願い事をされる。
試験と水神からの依頼、そして本業でも美空は旧知の人を見送ることになり ——— 。
【感想】
シリーズ第4弾にして、美空がやっと試験を受けられることになります。
コロナ禍で世界が変わった中で最も大きな影響を受けたのは葬儀の在り方かもしれません。
私自身にも最期にも葬儀にも立ち会えないまま、お別れするしかなかった親戚がいます。
そんなことを思いながら読んだせいか、これまでよりもいろいろなことを考えながら読みましたし、こ -
Posted by ブクログ
初めて葬儀場に関する物語を読んだ。
「死」をテーマとしているだけに、「生」に対する場面が色濃く見えた。生と死の空間にしっかりと区切りをつけている印象だった。
漆原の言った「形だけの葬儀ではなく、死者にとっても遺族にとってもきちんと区切りとなる式をするのが仕事だ。」と。遺族にとっても区切りとなる式という言葉になるほどなと思った。死者を見送る儀式をすることで、少しでも前向きになれるように葬儀を担当する者は尽力する。漆原と美空が執り行う葬儀はどれも、死者にも遺族にも心に寄り添った行動がなされていて、心がじんわりと温かくなった。
第四話では、祖父母が亡くなった時を思い出して彼らと重ねて読んでしまった。 -
Posted by ブクログ
〜印象的なシーン〜
美空がエレベーター前で故人と初めて遭遇する場面
〜印象的なフレーズ〜
「結局はね、生きている人の心の中の問題なのですよ。どう死を認めるか。どう諦めるか。ご遺族の気持ちに区切りがつくことで、たいていは死者も納得するものです」
〜感想〜
本書を読み終えて、はじめて葬儀場での仕事に関心をもった。
漆原が美空に言った「大切なご家族を失くし、大変な状況に置かれたご遺族が、初めに接するのが我々です。一緒になってそのお気持ちを受け止め、区切りとなる儀式を行って、一歩先へと進むお手伝いをする、やりがいのある仕事でもあるのです。」という言葉にもあるとおり、葬儀場スタッフは様々な死と -
Posted by ブクログ
『ほどなく、お別れです』シリーズ第二巻
前作を読んでから少し時間が経ちました。亡くなった方を中心に、その家族の心情等がガツンと心に突き刺さる話しなので、個人的にはいっぺんに何冊も読める作品ではありません。けれども映画公開日も近く、ある程度原作を読んでから映画鑑賞したいなぁと思っていたので、久々に手に取りました❗️
普段本を読んで余り涙腺が崩壊するようなことはありませんが、本書はいけません❗️決して人前で読むのは厳禁の作品です
個人的には、『第三話 海鳥の棲家』と表題作である『第四話 それぞれの灯火』がオススメです❗️
故人の冥福を祈り、残された遺族のグリーフケアのためにも形はどうあれ葬 -
Posted by ブクログ
【あらすじ】
美空が坂東会館に入社して2年が経った。
漆原の助手を務めながら、多くのことを学ぼうとする美空だったが、慣れて来たと思っていた司会で、喪主からのクレームを受け、落ち込んでいた。
さらに。社長の甥である小暮が入社して来ると、利益優先の彼は漆原のやり方を快く思っていないようで、ことある毎に口を挟んでくるように。
だが、そんな小暮にもある信念があるようで ——— 。
【感想】
小暮の出現で、物語が今までとは違う、殺伐としたものになりそうで、最初のうちはページを捲る手がなかなか動きませんでした。
ですが。小暮には小暮なりの想いがあるようだと分かって来てからは、美空の成長と常に変