長月天音のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ご主人の闘病を支えられた作者の経験、気持ちが込められているからでしょうか。
謎解き、としつつも、ラブストーリーであると感じます。
愛する人の痛み、苦しみを間近で見ながら、どうすることもできない葛藤。
大丈夫だと言い聞かせながら、不安に耐える日々。
遺していく側の配慮にも、愛情の深さが見えてしまいます。
甘いケーキ、その食感、その香り。
それらに絡めながらのストーリーなのに、口に入れることも出来ないなんて。
読み終わった今、悲しいのと、寂しいのと、温かい気持ちとがないまぜになっていて、うまく言えませんが、夫婦ってこうありたいと思える作品だと思いました。
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Posted by ブクログ
ネタバレ読み始めた時、銀座で、雑貨屋で、たい焼き屋?と。何が始まるんだ?と思いながら。
読めない展開ですね。
読み進めると、それぞれの価値観、個性の大切さ、銀座の歩き方までが、お客さんとのやり取り、たい焼きを齧ることを通して描かれている。
潔い祖母の口調からは読み取るのが難しいけれど、たしかに感じる愛情。
祖母と孫。18年会っていなくても、絆はある。
そう無条件に考えてしまった私は浅はかで。
絆以上の愛情と秘密を持って、祖母は「ちぐさ百貨店」を孫へと考えたのに。
最後の手紙には泣きました。
愛情深い、秘密があるたい焼き。
私も食べてみたい。