長月天音のレビュー一覧
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ネタバレおいしくて、面白かった。
恵さんと堤さん、良いキャラで続きも読みたくなった。奈々子さん、はじめは不思議な人だなあと思ってたけど、そんな事情があったのね…涙、
みもざさん、真面目で責任感が強すぎるあまりプレッシャーにやられちゃうところ、自分もいつかこうなりそう…と重ねて読んでしまうところがあった。私もおいしいごはん屋さんを見つけて逃げる場所を作りたい。
【印象に残った台詞】
「でも、まだ落ち着かないでしょう。ちゃんと眠れますか。いつでもここに来るといい。ここはそういう場所なんです」
「夜中なのに、シェフは美味しいお料理を用意して私たちを待っていてくれるんです。私たちはみんな自分の世界で戦って -
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【あらすじ】
マンションへの憧れから不動産業界への就職を希望して就職活動に勤しんでいた清水美空だったが、全敗が続いていた。
そんなある日、就職活動のために休んでいたアルバイト先の先輩から連絡が入る。
美空のバイト先は通夜と葬儀を執り行う坂東会館であり、通夜のための人手が足りないため、ヘルプの要請だった。
そこで元社員の漆原とその友人である里見と出会ったことで、美空の進むべき道が拓けていく。
【感想】
『キッチン常夜灯』で気になった長月天音さんがご主人の闘病生活を支え、死別から二年かけて書き上げたという作品で、お葬式=死を扱っています。
そういう書き方をしてしまうと、重たい作品に思わ -
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ネタバレとんでもない飯テロ小説だった…!シェフがお客さんのことを思って作るビストロ料理ひとつひとつの何たる美味しそうなことか!
読み始めて中盤くらいまで、正直みもざにやきもきしてしまった。「そんなに多忙で劣悪な環境なら内省ばっかりしてないで仕事やめればいいのに」なんて思ってしまい。(ごめんみもざ…!)
てっきり、キッチン常夜灯の空間に惚れ込んでそのまま弟子入り志願転職して再生する話かな~なんて思いきや、そんなことはなく。
常夜灯という心身癒しの場所にめぐり逢い、そこから今の自分自身と仕事にどう向き合っていくか。何を変えていくべきなのか。それらを学び、少しずつ変わっていくみもざの姿が描かれていて、ちゃん -
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『旅の思ひ出』
今ではあまり見かけなくなりましたね。
観光地の喫茶店や宿屋などに置いてあった、アレ、です。
そんな旅の雑記帳みたいなものが置いてある「おやすみ処にしさわ商店」は信州善光寺門前にございます。
【あらすじ】
亡き妻との約束を果たすべく善光寺参りにやってきた弘和。
参拝を終えて現実から逃げるように参道を逸れると、臙脂色の暖簾が目に留まった。
そこは「おやすみ処 にしさわ商店」。
喫茶店のような店内に足を踏み入れた弘和は、
妻が好きだったアップルパイを注文する。
その美味しさを独り占めしているようで、
死んだ妻に申し訳ないと打ち明けた弘和に店主は……。
長野県の路地裏 -
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静かな夜のキッチンを舞台に、お酒と料理、人の心がやさしく溶け合う短編集。
派手な展開はないけれど、疲れた日にそっと寄り添ってくれるような温度感があります。
タルトタタンをはじめ、料理の描写がとても丁寧で、読んでいると香りや甘さまで伝わってくるのが魅力。
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読んでいて「はぁ〜…」って自然に息が抜ける本。
大事件は起きないけど、その分リアルで、疲れてる心にちょうどいい。
夜のキッチンでお酒をちょっと飲みながら、料理して、誰かの話を聞く——
その空気感がたまらなく落ち着く。
タルトタタンの描写なんて、もう完全に反則で、
「こんな夜が欲しい…」って思わず本を閉じてしまった。元気なと