長月天音のレビュー一覧
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姉妹で経営するスパイス料理専門店「スパイス・ボックス」
順調に客足を増やすこの店に、訳ありな客が悩みを抱えてやってくる…
お気に入りは「勇気をくれるバインミー〜」
やっとの思いで転職したのに、アットホームとは言い難い、古株達の嫌味の日々。憂鬱な日々を過ごす真友の楽しみはスパイスボックスのスパイシーな料理だった。
あの古株だらけの職場じゃ、若い人は寄りつかないでしょうね…私も以前面接で社長が「若い人も男の人も雇ったけど、全員辞めたんだ。即採用するから来てくれない?」って言われた事ありました。きっとこんな職場だっんだろうなぁ。(←辞退しました。)
パクチー増し増しなバインミーで、すっかり自分を -
無料版購入済み
葬儀場でアルバイトしていて
主人公、就職活動で苦戦しているのは他人事とは思えないです。これ、連作集でしょうか。
主人公の産まれる前日にお姉さんが亡くなっていて、というのも辛いです。
遺体にも色んな事情があるのが垣間見える作品っぽいです。 -
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グリーフケアをテーマにした連作短編集。
幼い頃から霊感のあった清水美空が、都内の葬儀場「坂東会館」で葬儀に関わりながら日々成長を遂げていくさまを描くオカルトファンタジー。シリーズ2作目。
◇
坂東会館就職1年目の美空。一人前の葬儀ディレクター目指して奮闘する毎日だ。
美空が所属するのは漆原のチーム。ということは担当するのはワケありの葬儀ばかり。それだけに遺族の気持ちにいかに寄り添うかが問われる難しさがある。
先輩の陽子や椎名たちは温かく見守ってくれるのだが、上司の漆原がなかなか厳しい。
それでも漆原が取り仕切る葬儀の美しさや遺族に対する行き届いた心遣いは、美 -
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大きな事件や出来事はないけれど、大変あたたかな物語だった。愛情の感じる、人と人のつながりが人を救うお話の数々。よかった。
p.98 「姉の考えるスパイスは、刺激を与えるものではありません。料理を味わい深くして、じんわりと優しく作用する、体をいたわる料理に必要なものだそうです。私にはまだよくわからなくて、おいしければいいんじゃないかって思うんですけど」「だからこそ、美味しくなるんだよ。お客さんのことを思う、愛情のこもった料理だわ。きっと姉さんには、そういう料理を作るに至るストーリーがあるのね」…「でも先生、その人にとっての過去って、結局全部ストーリーじゃないですか」「そうね、生まれてから死 -
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2023年出版。267ページ。シリーズ第2巻。
読み始めは、何やら判で押したようなキレイな設定と展開の印象で、ちょっと引いた...。読み進めて、相応の現実的な泥臭さも織り込まれてバランスが取れて来て、味わいを感じられるように。中心人物達の背景と登場人物の設定からして、女性応援の空気は一貫して強く感じる。かと言って、男性を無闇に「この世の毒」のように描くことも無く。登場人物の言葉として、こじらせ中高年女性を繰り返し「ばばあ」と表現するのは珍しいかな。
何だろう? 何か落ち着かない、生身をイメージ出来ない違和感を感じる。「良い人」「悪い人」がカッチリ区別され過ぎ? バランスを取るべく文字列としては -
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「おひとりさま」に焦点をあてた小説。
爽やかな読後感、元気をもらえる作品でした。
東京の定食屋で働く日文は、一番の友達が結婚することになり、ショックを受けながらもひとりで生きていくことを決意。
不器用にジタバタしながら人に頼り、その世界を少しずつ広げていく様子に子どもを見守るような気持ちになりました。
一見ちょっとした困りごとだけど、切実な問題ってけっこうある。(例えば虫とか電気機器関連とか…)
そして故郷を離れるとついてまわるのは、親の介護問題や帰省や結婚問題。
これは確かに悩ましい……
でも、ちょっといつもと違う小さな選択をするだけで、意外にも単調な日常は変わる。そして動き続ければ、 -
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主人公のみもざはチェーン店の店長ということで自分の境遇と似たところがありシリウスでの時間もお仕事小説として楽しむことができた。
本社からの理不尽や同僚に対する不満、自分がやらなくてはという責任感など多大な困難の中でも少しづつ前に進むみもざを見習いたい。
くたくたに疲れきった帰路に1人で落ち込むことはよくあり自分の場合は一人でお酒を飲んで気を紛らわせることが多いのでキッチン常夜灯のような誰かと話し、前向きになれるようなお店を自分も見つけてみたい。
名前も聞いた事のないようなフレンチ料理が沢山でてきたが作者の素敵な表現のおかげでシェフの作る料理はどれも美味しそうに想像出来た。 -
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代替わりしたことで自分の色を出した
商品や展示などをして祖母の美寿々から
認められたい孫の綺羅、大人気のたい焼き
の味を守りつつ自分で考えた新しい
たい焼きの新作をつくって葵も美寿々から
認められたい。いくら現状でそつなく
やっていたとしても憧れの祖母から
認められたいというかよく頑張ったねって
褒められたい気持ちに共感しました。
僕だって常に誰かから褒められたいですもん。
お客さんの思考に寄り添って雑貨を選ぶ綺羅も
素敵だったし新作たい焼きを考案し、今まで
言えなかった秘密を家族に打ち明ける葵、
そしてその葵の秘密をやさしく受け止める
兄夫婦・・・もうほんとに優しい世界でした。
どの話も