長月天音のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレおばあちゃんが若かりし頃、たい焼きを作るきっかけになったエピソードから始まって主人公は孫の綺羅に交代、少しずつ綺羅とおばあちゃんの間にある確執に触れていき徐々に雪解けが見えてきたところで最後に急展開が待っていた。
とはいえその頃には綺羅もだいぶ柔らかくなっていたからか、多少の戸惑いはありつつもすっと道を選んだように思う。
確執については、当時の親子の様子を見ればおばあちゃんの取った行動に分があるかなぁと個人的には思う。捨てた(本当は捨ててない)のはやりすぎだけど、残してたら耐えられないお父さんとずっと遺品抱いてぼんやりしてそうな娘になりそうだ。
最後に、ちぐさのたい焼きとコーヒーのセット -
Posted by ブクログ
ネタバレ雑貨屋店主がおばあちゃんから孫に引き継ぐ
あったかストーリーと思ったら途中から
ジーンとするお話多めの素敵な作品でした。
雑貨屋でたい焼きを売ることになった
切ないけど暖かいエピソードはよかったし
たい焼きの尻尾に塩昆布の理由も素敵、
当初の目的は達成できなかったけど
そのおかげで今の「ちぐさ百貨店」があり
綺羅が戻ってこれたり葵の居場所になったりと
なんかそんなところもひっくるめてよかった。
近くに売ってたらそのたい焼き食べたいな。
物語の終わりごろに思わぬ展開があり、
これまでの色んなことに納得がいき
あぁ~家族っていいもんだなと思いました。
美寿々ばあちゃん分かってたけど
愛がすご -
Posted by ブクログ
ネタバレ西荻窪のコイズミ洋菓子店で働く二葉の夫・一星は病気で長期入院中。食事も取れず病室で過ごす一星は二葉がコイズミ洋菓子店で出会ったお客さんにまつわるちょっとした謎解きを楽しんでいた。
「におい」を頼りにケーキを探す女の子、洋菓子店の前を老犬と散歩する老婦人、病院内のカフェで誰かを待ち続ける男性、40年間以上に渡るバースデーケーキのアルバムを持ってきた女性。
はっきり答え合わせができない謎も含まれてはいるけれど、悲しい結末などはない。結末も二葉が前向きになれるエンディングでよかった。
人見知りで厨房から出て来ない、マッチングアプリで出会った女性を何時間も待った末にすっぽかされるなど、シェフがいいキャ