長月天音のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
このシリーズの主人公は毎回変わる。
今回は新入社員の「高坂あかり」
まだ表面的なことしか見えておらず、すぐに調子に乗って勝手に落ち込む。
ベテランと比べて自分は何て駄目なんだろうと
勝手に100点を目指して自分を追い込む。
どこにでも居るような典型的な一年生。
「キッチン常夜灯」に連れて行かれて、美味しい料理や心のこもったサービス、そして何よりも知らないことを経験するという喜びに出会い、成長していく。
眩しすぎて、微笑ましかった。
失敗も成功も口に出してさらけ出し、努力を惜しまず前に進む姿に、心からエールを送りたくなった。
「美味いものを食べなきゃ、人生なんてつまらないからなぁ」
今回、心に残った言葉。
毎日忙しくしていると、食事を用意するのも味わうのも放棄して簡単に済ませがちになる私。
でも、食事すら満足に取れない人生の何が大切で何が面白いの?とも常に思ってる。
平日は質素に過ごしても、週末は美味しいものを食べる。
しっかり英気を養ってまた月曜日を迎える。
食事って、大切。と心から思える大好きなシリーズだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今回も良かったです。コロナコロナする小説はやだなと思っていたけれど、あまり前面に押し出すではなく、今回は孤独死、というのがテーマに感じた。
そして主役は水神さん。正直前3作まで、レジェンド坂東会館の人、という印象でしかなかったが、言葉の重み温かみがすごく、こんな素敵な方いる?!みたいな神々しい雰囲気。孤独死にしろ死亡フラグ立ちまくってると不安になったが、そうではなかった…
孤独死自体そんなに悪いものではないのでは、と思っていたが、腐乱した遺体をみたら、孤独死したくない…と思うのだろうか。恩師の死(いわゆる孤独死)も、孤独死だったけれど幸せな生涯だったし孤独ではなかった、というメッセージを感じだ。 -
Posted by ブクログ
【あらすじ】
大学時代からのおひとりさま仲間であり、互いに助け合って来た友人の結婚披露宴に参加した日文は、これからはすべて一人でなんとかしていかなければならないという現実に打ちのめされる。
それでも毎日を過ごしていくうちに、少しずつコミュニティが広がり始め、これまでいかに自分が狭い世界しか見てこなかったかということに気付かされていく ———。
【あらすじ】
〈常夜灯キッチン〉の長月先生の作品です。
定食屋で働く女性が主人公で、おひとりさまをテーマにしたさくひん。
主人公の日文だけでなく、一緒に働く同僚たちもおひとりさまで、それぞれのスタンスを持ち、それぞれの立場で悩んだりしている姿が描かれています。
おひとりさまであることのメリットとデミリットをしっかり描きつつ、デミリットを少しでもプラスに変えていこうとする前向きな考え方が素敵でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ雑貨屋さんをふらふら見るのが好きだった。昔は、そういうところでいいなと思う雑貨を買ったりもしたけれど、なにせインテリアセンスがなく、ちょっと洒落た雑貨をうまく飾ることも活かすこともできず、なんなら掃除もできず、持て余してしまうことを理解して、買わなくなってしまった。
どうせ買わないしなと思うと、足も遠のく。ふらっと充てもなくうろつくのは変わらず好きなのだけれど。
そんなコンプレックスがあるのかもしれないし、かつて、まさに泰明小学校のあたりのオフィスに少しだけ通っていたことがあった自分の偏見でしかないのだけれど、あのあたりに、こういう雑貨屋さんは、ありそうに思えて絶対なさそう、という印象だった。
こじんまりしたお店がないわけじゃない。
銀座のはずれというか、有楽町というか、メインのエリアではなくて、個人経営っぽい飲食店もなくはなく、雑多なところだったりはする。
それでもなんだろう、ちぐさ百貨店は「なんかなさそう」と思ってしまった。
思い出や思い入れと絡んだ物たちと、家族や人の絆、自分の人生をどう進めるのかの迷いと決断、という物語ではあるけれども、ラフに聞けないような背景をそれぞれ背負っていて、ちょっと重たい印象。
結局私は、モノに対する執着があまりなくて、割とサクサクと手放せてしまうから、彼女たちへの共感がしきれなかったのかもしれない。
実家のリビングにある、大きな食器棚。
もう父と母、二人で暮らしてるんだから、台所の収納に収まる範囲まで減らせば?と提案したら、それはないときっちり断られた。
あれはきっと(好みじゃない貰い物も多いと愚痴っていたけれど)母の思い出であり思い入れなんだろう。
しっぽに秘密のあるたい焼きは、ちょっと食べてみたい。
今度自分でやってみようか、という思いに、
「しっぽから食べる派」の人はあの驚きに出会えないんじゃ?という疑問がひとつ。
ちなみに小学生の娘は、たい焼きのお腹からかぶりつきました。