【感想・ネタバレ】信州善光寺門前 おやすみ処にしさわ商店のレビュー

あらすじ

【40万人が愛した小説『ほどなく、お別れです』の映画化で大注目の著者最新作!!】

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読むほどに心が癒える、希望の一冊
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じんわりと涙が込み上げてきました。
抱きしめたくなるような物語です。
(TSUTAYAサンリブ宗像店 渡部知華さん)

心が疲れたとき、こんなお店に出会いたい。
止まってしまった時間を抱えた人たちが、
忘れるのではなく、喪失を抱きしめながら再び日常へと歩き出す姿に、
胸の奥にやさしい灯がともります。
(文真堂書店ビバモール本庄店 新井さゆりさん)

【著者より】

幼い頃から信州善光寺にお参りしてきました。
自然に囲まれた広い境内は、訪れた人々を包み込むおおらかさがあります。
懐かしい景色に思いを巡らせ「ただいま」の気持ちで書き終えました。
旅は人生における一時のおやすみかもしれません。誰にでもちょっとおやすみしたい時はある。
そんな時はぜひ「にしさわ商店」にお立ち寄りください。

【あらすじ】

亡き妻との約束を果たすべく善光寺参りにやってきた弘和。
参拝を終えて現実から逃げるように参道を逸れると、臙脂色の暖簾が目に留まった。

そこは「おやすみ処 にしさわ商店」。

喫茶店のような店内に足を踏み入れた弘和は、
妻が好きだったアップルパイを注文する。

その美味しさを独り占めしているようで、
死んだ妻に申し訳ないと打ち明けた弘和に店主は……。

長野県の路地裏にある小さなお店を舞台に、
大切なものを失った人たちの未来を描いた物語。

【目次】
第一話 妻との旅路
第二話 愛犬との散歩道
第三話 夏休みの贈り物
第四話 世界にひとつのお守り
第五話 夫の故郷

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Posted by ブクログ

感動した。感動した。これほどまでに泣ける連作短編は他に類をみない素晴らしい作品でした。「おやすみ処にしさわ商店」の美味しそうなメニューがすごいアップルパイ、各種おやき、タルト、空豆のペペロンチーノ、野菜のキッシュなどおもわずよだれが出そうなメニューばかりでね。あと懐かしい旅ノート「たびの思ひ出」この物語の重要部分をしめています。ラストの偶然にも穂高の母親とわかるシーンは鳥肌感動ものでした。茜さんこれからも「おやすみ処にしさわ商店」を続けてくださいお願いします。あなたもこの感動作を読んで震えてください。

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2025年11月13日

Posted by ブクログ

【あらすじ】
 善光寺の門前、参道から逸れた先に臙脂色の暖簾を掲げる店〈おやすみ処にしさわ商店〉はある。
 土産物屋だった面影を残しつつ、名物であるおやき、喫茶メニュー、ランチを提供するこの店には1冊の古びたノートが置かれていて ——— 。
【感想】
 〈常夜灯キッチン〉シリーズがとても良かったので、こちらも購入してみました。
 あちらよりはちょっと渋めでちょっとドライな印象ですが、店主がそれぞれが抱える事情に寄り添うスタイルは同じで、とても心地良いお話ばかりでした。
 出来れば続きを読みたい作品なので、こちらもシリーズになってくれたら嬉しいですね。

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2025年12月21日

Posted by ブクログ

私自身も東京から信州に引越をした経験があるからこそ、共感できる部分が多かった。
信州の名物、観光名所などたくさん登場し、おもしろかった。

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2025年12月20日

Posted by ブクログ

長月天音さんの作品は「キッチン常夜灯」を読んでいます。「キッチン常夜灯」は前向きで元気が貰える作品だと思っています。
この作品も前を向くきっかけや気付きを貰える作品でした。

作品の舞台は、長野県にある善光寺の参道を逸れた所にある「おやすみ処にしさわ商店」で、善光寺にお参りをして、おやすみ処に来た様々な人たちのお話でした。

妻を亡くした人
心の支えになっていたペットを亡くした人
大切な友達に挨拶が出来ないまま引っ越してしまった小学生
祖母からもらった大切なお守りを失くした社会人4年目の男性
病で夫を亡くし、夫に逢いたくて夫の故郷の長野県に来た女性
5人の登場人物たちの大切な話がおさめられていました。
そして、「おやすみ処にしさわ商店」には表紙に旅の思ひ出と書かれたノートが置かれています。雑記帳みたいなもので、ここを訪れた人たちが色んな思いを綴っています。ノートを介して常連客たちが繋がりを持っていったりもしています。

私自身はこういうノートに自分の考えを書いたりして他の人に読まれるのは抵抗があるので書いたことは無いですが、作品の中で登場人物たちが繋がっていくのは、何だか心が温かくなりました。

小学生の話と夫を亡くした人の話は思わず共感して涙を流してしまいました。
ちょっぴり切なくて辛くなるような場面も描かれているのですが、登場人物たちがそこから自分の居場所を探していきいきと暮らしている様子は、人との繋がりって良いのかも?私も辛いことがあったら、こんなふうに前向きになれると良いな〜と思いました。

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2025年12月20日

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