長月天音のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
2026 06/24
今回の主人公は四十代半ばのベテラン女性店長のいつき。実力で店長になったいつきは「女性活躍」で店長になった若い女の子たちに対して思うところがある。会議で積極的に発言しているのを見て焦燥や不安も感じる。
人生の不安や老いた両親の健康不安。
今までの主人公たちとは年齢も差があるので、悩みの内容が違うのがリアルだった。がむしゃらに頑張って前進していくのとはまた違って、しなやかに解決していくところに、大人の女性の余裕を感じられた。
今までの若い女性主人公たちも登場して、交流していく。話してみると若い人たちのことを好きになっていく。そして刺激を受ける。
いつきはとても素直で柔軟な人だ。
今回は人生経験豊かな主人公だからか、食事のシーンが今までよりもさらに印象的でした。料理の見た目、味わい方、感想、どれもが美味しそうで読んでてお腹がすいてしまう。こんなに美味しそうな文章なんて、、、ああっ!もう!私も食べたいっ!
今回もシェフの料理と堤さんの包容力に癒されて、温かな気持ちになれました。
みんな悩みながら頑張って生きてるんだ。 -
Posted by ブクログ
葬儀場で働く女性主人公とその指導者である漆原。
文中から
漆原に出会うまで、私は葬儀を単なる「別れの儀式」だと思っていた。しかし、この男は「区切りの儀式」だと言う。悲しみに沈む ご遺族が、葬儀を終えることで、新しい一歩を踏み出す。そうできるようにお手伝いをするのが私たちの仕事なのだと。
誰もが同じように手を合わせていても、故人様に対する思いは、皆様、それぞれ違うのは当たり前のことです。お一人お一人がご自分の納得いくように故人様をお見送りするしかありません。葬儀は区切りの儀式です。参列された方々が、ご自身に悔いを残さず、お見送りすることこそが大切なのです。故人様にとってもそれが1番安心できることではないでしょうか。
「いつか」とはきっと少しだけ未来のささやかな楽しみ。それが私たちにとってかけがえのない支えとなる。