長月天音のレビュー一覧
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銀座にある雑貨屋「ちぐさ」
そのちぐさに来店するお客さんや、商品を預けている作家さん、ご近所の方たちによるハートフルな章で構成されている。
今回の目玉は、おばあちゃんから受け継いだ鯛焼きの新作✨
古くからのものを受け継いで大事にしつつも、自分たちらしい新しさも生み出す。
綺羅と葵くんのコンビも、息があってきて、お互いを信頼しているのがよく分かり、とても羨ましい。
雑貨が好き。鯛焼きを焼くのが好き。
それぞれの「好き」を隠すことなく、堂々と好きだと言える。とても素敵なことだと思う。
葵くん、隠しごとが無くなって良かった!
おばあちゃんも元気に90歳!
続編でまたお会いしたい。
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Posted by ブクログ
季節ごとに変わるディスプレイ、たい焼きの焼ける香りと、コーヒーの香り…何度読んでも訪れたいお店である。
3作目の今作は、コレクションのことが話題に。
ここからは私の思い出。
中学生の頃、学校の図書室で出会った切手収集の本。ちょうどペンフレンドができて、さまざまな切手を手にするようになり、それから切手収集も始めた。私の中のブームが去ったときに、全て処分してしまったのだが、今となっては、もう集めることのできないコレクションだった。海外のものも幾枚かあり、眺めることよりも、分類して、ノートに貼ることが楽しかったあの頃。
そんなことが蘇った。また次作で、綺羅さんが一歩進むのかなと思う。楽しみです。 -
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前作心を掴まれたので、期待を込めて読み進める。今回の主人公は、優秀で何事もそつなくこなす、少し我が強いタイプ。自分中心に物事を考えて行動することにより、不平不満が溢れ落ち、その空気が周囲にも伝わる。「どうして私ばかり」が思考の癖。一生懸命やっていても報われない気がしてしまう。端ばしで、これは私だと思った(笑)仕事をやらされ感で取り組んでしまうと、必ずと言っていいほど良い方向には進まない。仕事を振られたからには、とりあえず前向きに取り組んでみる。結果どうなるかわからないけれど、楽しむ気持ちは持つようにしたい。頑張っている人に対して、人は自然と力を貸そうと思うもの。周りを巻き込むには、先ず自分が一
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『旅の思ひ出』
今ではあまり見かけなくなりましたね。
観光地の喫茶店や宿屋などに置いてあった、アレ、です。
そんな旅の雑記帳みたいなものが置いてある「おやすみ処にしさわ商店」は信州善光寺門前にございます。
【あらすじ】
亡き妻との約束を果たすべく善光寺参りにやってきた弘和。
参拝を終えて現実から逃げるように参道を逸れると、臙脂色の暖簾が目に留まった。
そこは「おやすみ処 にしさわ商店」。
喫茶店のような店内に足を踏み入れた弘和は、
妻が好きだったアップルパイを注文する。
その美味しさを独り占めしているようで、
死んだ妻に申し訳ないと打ち明けた弘和に店主は……。
長野県の路地裏 -
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静かな夜のキッチンを舞台に、お酒と料理、人の心がやさしく溶け合う短編集。
派手な展開はないけれど、疲れた日にそっと寄り添ってくれるような温度感があります。
タルトタタンをはじめ、料理の描写がとても丁寧で、読んでいると香りや甘さまで伝わってくるのが魅力。
・・・・・・
読んでいて「はぁ〜…」って自然に息が抜ける本。
大事件は起きないけど、その分リアルで、疲れてる心にちょうどいい。
夜のキッチンでお酒をちょっと飲みながら、料理して、誰かの話を聞く——
その空気感がたまらなく落ち着く。
タルトタタンの描写なんて、もう完全に反則で、
「こんな夜が欲しい…」って思わず本を閉じてしまった。元気なと