長月天音のレビュー一覧
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ネタバレ坂東会館シリーズ三作目。
二年目になった美空だが、
ホテルマンのような笑みを浮かべながら、
利益を追求することを提唱する新人が現れ心穏やかではいられない。
新人と言っても、大手葬儀社で実績を積んできた経験者で、
しかも坂東会館の社長の甥だとわかる。
漆原ともぶつかり、
アットホームが売りなはずの坂東会館はどうなってしまうのか。
その新人が実は良い人で、
過去に思いもよらず身近な人を亡くしたことがあるという流れは予想通りだったが、その話を聞くきっかけが、社内結婚の発表だったとは。
唐突過ぎる社内結婚。
そして、いまさらだが美空の「気に敏感」な設定、必要? -
Posted by ブクログ
ネタバレ一気読み
死を扱う物語、それも不慮の事故や自殺で亡くなった方の話であるため、事故の場面や遺体の状況の描写もある。
その壮絶さや悲惨さをある程度伝えながらも、過度な恐怖感が与えられないギリギリの表現であるところに、作者の優しさを感じる。
その優しさは、故人や遺族の想いを受け止める漆原や美空、里見らのキャラクターにも繋がっていると感じた。
今回、私が一番涙したのは、美空が自宅で司会の練習をする場面。
仏壇の前で、祖母や姉に見守ってもらいながらの練習。
おばあちゃんもお姉ちゃんも、さぞかし誇らしいだろうと想像できて、目元がじんわりとした。 -
Posted by ブクログ
シリーズ第2作。前作は葬祭ディレクターの業務内容や心情などがとてもよく伝わる良作だった。今回も読後にほんのりと爽やかな心地になる良い作品に仕上がっている。
どのエピソードも悲しく温かいエピソードばかりだったが、インパクトがあったのは交通事故で子供を亡くした母親の話だ。当初は愛する我が子を失った悲しみに暮れるばかりだった母親が、加害者の両親と会った瞬間に鬼の形相に変わる様は悲しみを軽減するための自己防衛本能かもしれないが、恨みの感情が発生するプロセスを目の当たりにしたようで怖かった。
どんな人間にも死は訪れる。その別れとどう向き合うのか、それを手助けする葬祭ディレクターの言動は心に響く。是非とも -
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ほどなく、お別れです
第二弾
美空の成長とともに、人の死に向き合うことの大切さをひしひしと感じた。
愛する人の死は、そう簡単には受け入れられない。
それと同時にたくさんの後悔がうまれ、悲しみとなり、そして月日が経つと落ち着いてくる。
果たして、これは受け入れていると言えるのか?
死を受け入れる、というのは、どれだけその人のことを感じて、思い、悲しみ、感謝やその人の人柄を改めて知る、そしてなるべく悔いのないように送り出す。
そういうことなのかなーと思った。
坂東会館の人たちのように、家族のケアの中にしっかりと故人を心にすっと残せるような葬儀屋さんって素敵な仕事だと思う。
さぁ第三弾もよみ -
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三十六歳のおひとりさまの日文(ひふみ)。
信頼する男友達の直人が結婚してしまい、自分はひとりぼっちになってしまったと感じている。
男性が苦手で、恋人もいないし結婚しない人生を送ると決めている日文。
無理せず自分らしく一人で生きていく。心を許せる友がたった一人いれば充分幸せ。でもその友達が人生のパートナーを見つけてしまったら、今までと同じ関係でいられるだろうか‥‥難しい問題です。
困った時や、ちょっとした時でも、いつでも連絡し合っていた友達がそばにいなくなってしまい、ものすごく孤独を感じてしまった日文。この先、自分はずっとひとりぼっちなのだろうか?老後は?そしてその前に親の面倒は?と思考がグルグ