長月天音のレビュー一覧
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三作目。今回は「シリウス」の製菓部が舞台。
三年前の不本意な異動から未だ製菓部に馴染めないかなめ。頭の固い職人気質の頑固部長。
道を見失いそうになった人が、また情熱を持って働けるようになるまでを、美味しそうな料理(今回はスイーツも)とともに描いていくこのシリーズ。
今回は頑固親父の再生もよかった。
結束の強いおばちゃんたちの中に若い子が入りづらいのは、わかるなぁ。でもパートさんたちもやりがいを求めて働いているというのがわかって、よかったな。職場の雰囲気はいいに越したことない。
たまに食べる素敵なパティスリーのケーキもいいけど、肩肘張らない手軽なスイーツって、気軽に食べられていいんだよね。 -
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ネタバレコロナ禍の真っ最中からもう6年も経つことに驚いた。あの頃は街から人が消えたように静かで、家族以外と会うことも稀で。そんな時に大切な人との別れがあった方々は、最期に会うことすら出来ないことも多くてどれだけ辛かっただろうと改めて思った。
漆原さんの過去はどこかで奥様が亡くなられた、みたいなネタバレを見てしまったと思っていたが、あれは映画の設定のことで原作ではお母様と、幼い頃に離婚したお父様のことだったので少しびっくり。映画の設定は小暮さんの過去を漆原さんに置き換えたものだったのですね。
良い思いの無いとはいえお父様のお葬式を、誰にも悟られることなくこなせる漆原さんの精神力がすごいと思う。美空ちゃん -
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信州・善光寺近くの裏小路にひっそりと店を構える「おやすみ処にしさわ商店」を舞台にした連作短編。
伴侶や愛犬など大切な存在を亡くしたり、何か心残りを抱えた人が、善光寺に導かれるかのように、この店にたどり着く。
店をひとりで切り盛りする店主の茜が出す心のこもった料理や、相手に寄り添う優しい気遣い、そして店に置かれたノート「旅の思ひ出」を通して、再び前を向いて生きていく気持ちを取り戻していく。
随所に優しさがあふれていて、温かい気持ちになる。
というか、感涙必至。
以前、森沢明夫さんの爆笑エッセイ「あおぞらビール」で「電車の中で読んではいけない」と感想を綴ったが、こちらは別の意味で、電車の中で読 -
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ネタバレこのシリーズ、最終巻。
長いことこの世界に入らせていただいて、何人も一緒に見届けた気になったり、仕事をしているような気持ちになったりと美空視点が主ではありつつも沢山感情を動かされた作品の最後でした。
この作品は、読んでいて少し暗い気持ちになる時もちらほらありますが、どの回も最後は前を向けるようになっていて、私としましては読んでいてやはり心地がいいものでした。
ずっと読んできたから安心して最後まで読める、といえばいいのか分かりませんが、ちゃんと「区切り」をつけたいなと最後まで読めるという表現の方が正しいような気もします。
1番最後の話も、斬新ではありつつもやはりここの人たちだなと思えるような -
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美味しいお料理がたくさん出てきて、ほっと温かい雰囲気の、こういうお店のお話、大好き。
このところ殺伐としたミステリーが続いていたこともあるし、私生活で不穏なことがあったりもして、そんなときに読むこの作品。なんと安心できることか。
こういうお話はたくさんあるけれど、このシリーズも大好きな作品の仲間入り。
夜間から朝まで開店しているビストロ「キッチン常夜灯」。城崎シェフと堤さんのおもてなしの心が温かい〜。常連さんも、少しうるさい人はいても、全然嫌な感じじゃないし。
チェーンの洋食店で働くみもざも、嫌々頑張っていたところから、お客様の喜ぶ顔が見たいという原点に帰って働くことができたり、前向きに頑張