長月天音のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ何かに導かれるように臙脂の暖簾が掛かる『おやすみ処』を訪れる人たち。妻、愛犬、親友、祖母、そして夫。かけがいの無い存在を失い、時間が止まってしまった彼らは『旅の思ひ出』での交流を通じて、また前を向いて今を精一杯生きていこうとする。これからもずっと、大切な存在はいつも一緒にいることに気づいて…。
全編を通して優しい語り口で、そして心揺さぶられるお話しばかりでした。読後、二十二冊目の最初の日記をもう一度読んだら、また泣きそうになってしまいました。
そして何といっても、長野市と善光寺さんの四季折々の風景が本当に素敵に描かれていて、大変うれしい気持ちで読み進めることができました。
そばかきのお汁粉 -
Posted by ブクログ
悲しみを抱いている人、大切な人を亡くし苦しんでいる人、心に傷を抱えている人に是非手に取ってほしい作品。
この本を読んだことで悲しみが癒えることはなくても、前に向かって進んでいくためのキッカケや、欲しかった言葉が必ず見つかる。
『一生に一度は善光寺参り』
人は辛い時、苦しい時に何かにすがりたくなると思う。そんな時に長野の雄大な自然の中で、善光寺参りをし、豊かな自然の恵みをいただき、また明日から前を向いていくための英気を養うことができるのかもしれない。
善光寺周辺の様子が細かく描かれているので、本当に実在するお店のように思える。
この街の雰囲気と登場人物達の心情がマッチして、本を読みながら -
Posted by ブクログ
今回もとても良かったです。
このシリーズ、大好き。
実際私の母の葬儀の時に葬儀場の担当の方が心無い方で
『時間がないから早くしろ』とか小さい子が静かにできないのは仕方ないことなのに
『静かにさせて下さい!』
などと言われた人もいて不快だったと告げられました。(もちろん静かにさせる努力はしていたらしいので尚更不快だったそうです)
その時に
『物語だから無理だけど、少しでもこの中に出てくるような人達のように気遣ってくれればなぁ…』
と思ったものです。
話はそれてしまいましたが…今回は古くからのベテランさんが引退することが軸になっていました。
新旧入れ替えです。
そしてもう一つの軸はコロナ禍を乗 -
Posted by ブクログ
シリーズ最新作で書き下ろし。
コロナ禍を経て葬儀の形は本当に大きく変わった。
葬儀は悲しく辛いことばかりじゃないと知った前作までで。
だからこそ、直葬や超簡素な葬儀が当たり前だったコロナ禍や、そこから常識が変わってしまった今が少しさみしい。
その代わり、興味本位で…とか、ご近所だったから仕方なく…といった、故人を偲ぶ想いの薄い人にも、変わらず挨拶して対応するのが当たり前で、喪主こそが故人との時間を奪われるような事態は減ったのかもしれないと思うと、悪いことばかりじゃないかも。
そんなことを考えながら読んでいた。
全体としてとにかく温かかった。