長月天音のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
シリーズ第2作。前作は葬祭ディレクターの業務内容や心情などがとてもよく伝わる良作だった。今回も読後にほんのりと爽やかな心地になる良い作品に仕上がっている。
どのエピソードも悲しく温かいエピソードばかりだったが、インパクトがあったのは交通事故で子供を亡くした母親の話だ。当初は愛する我が子を失った悲しみに暮れるばかりだった母親が、加害者の両親と会った瞬間に鬼の形相に変わる様は悲しみを軽減するための自己防衛本能かもしれないが、恨みの感情が発生するプロセスを目の当たりにしたようで怖かった。
どんな人間にも死は訪れる。その別れとどう向き合うのか、それを手助けする葬祭ディレクターの言動は心に響く。是非とも -
Posted by ブクログ
ほどなく、お別れです
第二弾
美空の成長とともに、人の死に向き合うことの大切さをひしひしと感じた。
愛する人の死は、そう簡単には受け入れられない。
それと同時にたくさんの後悔がうまれ、悲しみとなり、そして月日が経つと落ち着いてくる。
果たして、これは受け入れていると言えるのか?
死を受け入れる、というのは、どれだけその人のことを感じて、思い、悲しみ、感謝やその人の人柄を改めて知る、そしてなるべく悔いのないように送り出す。
そういうことなのかなーと思った。
坂東会館の人たちのように、家族のケアの中にしっかりと故人を心にすっと残せるような葬儀屋さんって素敵な仕事だと思う。
さぁ第三弾もよみ