長月天音のレビュー一覧

  • ほどなく、お別れです

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    「死」はほんの少しのお別れ。
    そんな風に思えるようなお話だった。
    どんなに愛して大事にしていても、死んだら届かない。大事な思いはここにあるのに、もう見えない。
    だけど、自分も空に旅立てばまた会える。
    死後の世界を信じるタイプでは無かったけど、
    いつか、大好きな主人とさよならした時(どちらが先に逝くか分からないが)ほんの少しのお別れと思いたい。
    大事に飼ってたハリネズミに、また会えるんじゃないかと思ったら、しっかり生きて、生涯を閉じる日が来るのも怖くないと思えた。

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    2025年12月01日
  • ほどなく、お別れです それぞれの灯火

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    シリーズ第2作。前作は葬祭ディレクターの業務内容や心情などがとてもよく伝わる良作だった。今回も読後にほんのりと爽やかな心地になる良い作品に仕上がっている。
    どのエピソードも悲しく温かいエピソードばかりだったが、インパクトがあったのは交通事故で子供を亡くした母親の話だ。当初は愛する我が子を失った悲しみに暮れるばかりだった母親が、加害者の両親と会った瞬間に鬼の形相に変わる様は悲しみを軽減するための自己防衛本能かもしれないが、恨みの感情が発生するプロセスを目の当たりにしたようで怖かった。
    どんな人間にも死は訪れる。その別れとどう向き合うのか、それを手助けする葬祭ディレクターの言動は心に響く。是非とも

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    2025年12月01日
  • キッチン常夜灯

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    常夜灯の食事や人との触れ合いを通じて、主人公が自身の仕事や人生への情熱を見つけ出す、成長物語。
    読んでいて自分自身にも当てはまることが随所にあり、考え方・気持ちの持ち方で人生楽しくすることができるはず!と再認識。
    10代の娘に読んで欲しくて勧めています。

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    2025年12月01日
  • キッチン常夜灯 夜ふけのオニオングラタンスープ

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    ネタバレ

    長く勤めた飲食店に希望持っていなかった主人公が、ある日偶然見つけたキッチン常夜灯での食事に感銘を受けると共に、会社の後輩やキッチン常夜灯のシェフらと交流する中で、会社•自分自身を少しずつ変えていく話。

    自分にも、こんな暖かく迎えてくれる飲食店があると、人生躓いても前向きになれる気がします。

    別の関係図書も見てみたいと思います。



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    2025年12月01日
  • ほどなく、お別れです 思い出の箱

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    第三弾!
    なんだかんだで1番良かった
    エピローグでかなりぐっときた

    死という重いテーマだけど、人間味があって優しい気持ちになれる物語

    第三弾は、主人公、美空も成長していく姿も見られた

    どの職業もそうかもしれないけど、働いていく中に必ずドラマがあって想いがあってやりがいがあって
    葬儀場の仕事について考えたことはなかったけどとても素敵な職業だなと感じた

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    2025年11月30日
  • キッチン常夜灯

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    私もヘトヘトで帰る時、こう言う場所が欲しいー。夜もあまりよく眠れてないし…。みもざちゃん程の責任重い訳では無いけど私にとってはかなりの負担なんですよね。これを頑張れるだけの強い気持ち?が必要なのかな?栄養も休息も足りてないのかも。

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    2025年11月30日
  • ほどなく、お別れです それぞれの灯火

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    映画化されていたので気になって読んでみた

    人の死に近い職業をしている自分も、改めて、1人1人に真摯に向き合わなきゃ、向き合うべきだと思わされる内容だった

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    2025年11月30日
  • キッチン常夜灯

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    癒されたい気分だったので読んでみた。
    主人公が疲れたり悩んだ時にキッチン常夜灯に行ってご飯を食べて会話してどんどん前向きになっていく姿に、やはり美味しいご飯は人を幸せにしてくれるんだなとしみじみした。
    心の拠り所となる場所、夜に心細くなったり人恋しくなったりする時にも行ける場所があるっていいな。そんな常夜灯に私も行ってみたい。

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    2025年11月29日
  • ほどなく、お別れです それぞれの灯火

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    ネタバレ

    坂東会館シリーズ二作目。

    薄口ソースことウスターソースが
    この世に存在する意味が分からない程度の濃い味好きとしては、
    このシリーズはやはり薄口過ぎる。

    高校生の一人息子の事故死、
    同居していた九十歳の祖母の自殺、
    自殺か事故かわからない若い女性の電車事故、
    さらに、美空の高校時代の友人の兄の遺体が戻らない死。

    そのどれよりも、美空が初めてお葬式で司会をすることの方が、
    重大なことに思えてくるのが不思議だ。

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    2025年11月28日
  • ほどなく、お別れです 思い出の箱

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    営利は無視できない。
    でも、顧客に寄り添う気持ちがどんな仕事でも
    1番大切なんじゃないかと思う。
    自分の中で ひとつでもこうしたいみたいな、
    揺るぎないものがあるなら、上手くいかないことがあっても続けていけると思う。

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    2025年11月28日
  • キッチン常夜灯 ほろ酔いのタルトタタン

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    今回は製菓工場で働く女性が主人公。
    同じレストランの従業員でもこんなにも仕事が違うのか、くらいまた別の仕事のよう。
    始めは工場に馴染めず、やる気も起きずだったけど、徐々にやりがいや方向性ができて前向きになれるお話

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    2025年11月25日
  • ほどなく、お別れです

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    死といいものは特別なものではなく自分の近くに必ずあるものだと思う
    そんな最期の儀式を親身になって思いやる優しさを持った方に担当してもらえたなら、幸せな事だと思う
    葬儀とは死者にとっても遺族にとってもきちんと区切りとなる式なのである

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    2025年11月25日
  • たい焼き・雑貨 銀座ちぐさ百貨店② 江戸切子のロックグラス

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    シリーズ2作目。
    孫の綺羅に代替わりした「ちぐさ百貨店」。店主の仕事もすっかり板に付いてきて、おばあちゃん目線で安心してしまった。
    物を増やしたくない気持ちが勝って、最近はあまり雑貨を買わないようにしているけど、店主のこだわりが詰まった雑貨は見ているだけでも楽しそう。
    それより何より、銀座名物のたい焼きに新作が!
    あんこ味のシッポの秘密に負けないくらいのアイデアが詰まっていて、これは食べてみたくなる。

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    2025年11月24日
  • ほどなく、お別れです

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    死者のためだけではない、生者のための式でもある。
    亡くなったおばあちゃん、おじいちゃんを思い出した。

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    2025年11月24日
  • ほどなく、お別れです それぞれの灯火

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    ほどなく、お別れです
    第二弾

    美空の成長とともに、人の死に向き合うことの大切さをひしひしと感じた。
    愛する人の死は、そう簡単には受け入れられない。
    それと同時にたくさんの後悔がうまれ、悲しみとなり、そして月日が経つと落ち着いてくる。
    果たして、これは受け入れていると言えるのか?

    死を受け入れる、というのは、どれだけその人のことを感じて、思い、悲しみ、感謝やその人の人柄を改めて知る、そしてなるべく悔いのないように送り出す。
    そういうことなのかなーと思った。

    坂東会館の人たちのように、家族のケアの中にしっかりと故人を心にすっと残せるような葬儀屋さんって素敵な仕事だと思う。

    さぁ第三弾もよみ

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    2025年11月23日
  • ほどなく、お別れです

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    ネタバレ

    霊感物とはどうなのか、と思ったが主人公が亡くなった人の思いを汲み取って自分に何が出来るのかを考え向き合っている姿が良かった。
    最近、葬儀に参加する機会があったが慌ただしく執り行ってしまった、と思っていた。この本を読んで良くも悪くもいろいろとあったが故人も精一杯生きてきたのだろうと思わずにはいられなかった。
    2話目は特に泣かせられた。

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    2025年11月22日
  • キッチン常夜灯

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    レストランお料理小説的な感じ。チェーンレストランの店長をしている主人公みもざが、キッチン常夜灯で過ごす時間を通して癒され、満たされ、自分自身の仕事とも向き合い方を変えていく様子はすっきりしていて良かった。
    問題社員の永倉さんとの関係もテーマの一つとして描かれるが、難しい相手と向き合って関係性を作り直すということは大事でありつつ、やや簡単に行き過ぎな感じもする。
    でもなんか素直に「こういうお店あったら素敵だなあ」と感じるようなお話ではあった。

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    2025年11月22日
  • キッチン常夜灯 夜ふけのオニオングラタンスープ

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    4作読んできた中で、これは最もリアリティを感じる。著者さんの年齢に近い主人公だから、きっと著者さんも通ってきたばかりの、または直面している真っ最中の道が描かれているのかも。私自身も同世代で未婚・子無し、要介護の親を抱えているから、主人公のどうにもならない不安に共感した。
    自分の誕生日をビストロで自分で祝う、かっこいい。それにしても皆よく食べよく呑むね…。

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    2025年11月21日
  • キッチン常夜灯

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    すごく良かった。
    自分を知るって難しいよね。
    自分が思っていること、その根幹にあることを正確に知ることは、自分のことでも難しい。
    自分と向き合い、自分を知り、他人と向き合い、他人を知り、ようやく少しずつ自分が本当に望むことがわかってくる。
    1人で生きているつもりでも、いろんな人に助けられてて、他人が自分の道を暗くしていると感じていても、他人が暗がりからの出口を探すお手伝いをしてくれる。
    深く繋がるだけが人間関係ではない、現代に合った温かい人間関係の理想型のようなお話だった。

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    2025年11月18日
  • キッチン常夜灯 ほろ酔いのタルトタタン

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    職人気質の牧野部長やベテランの社員とパートさんたち、色々とやっかいだ。
    パートさんたち、ボイコットは絶対ダメだよと思うけど…良い展開ではあった。お話のおもしろさ、料理とお菓子の描写も楽しみつつ、日々の人間関係とか、今後の働き方などを考えさせられるところもあり、あぁ、頑張って生きていかなきゃな、と思えるお話だった。

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    2025年11月18日