長月天音のレビュー一覧
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季節ごとに変わるディスプレイ、たい焼きの焼ける香りと、コーヒーの香り…何度読んでも訪れたいお店である。
3作目の今作は、コレクションのことが話題に。
ここからは私の思い出。
中学生の頃、学校の図書室で出会った切手収集の本。ちょうどペンフレンドができて、さまざまな切手を手にするようになり、それから切手収集も始めた。私の中のブームが去ったときに、全て処分してしまったのだが、今となっては、もう集めることのできないコレクションだった。海外のものも幾枚かあり、眺めることよりも、分類して、ノートに貼ることが楽しかったあの頃。
そんなことが蘇った。また次作で、綺羅さんが一歩進むのかなと思う。楽しみです。 -
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チェーンの洋食店を運営する株式会社オオイヌで働く女性社員たちが、それぞれの人生の節目で導かれるように出会う場所――キッチン常夜灯。
本作はそのシリーズ第4作目にあたります。
今回の主人公は、40代半ばの店長・鳥羽いつき。
女性店長の先駆けとして努力を重ね、責任ある立場を任されてきた一方で、次々と頭角を現す若手女性店長たちの積極性に、言葉にできない焦りや危機感を抱いています。後輩の退職に心を揺さぶられ、高齢の親が倒れるという現実にも直面し、「このままでいいのだろうか」「自分はもう必要とされていないのではないか」と、人生と働き方の迷いが静かに積み重なっていきます。
同世代である私自身にも重なる -
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ネタバレジーンときた文章↓
生きたくても生きられない人がいる一方で、生きることに絶望する人もいるのだ。 P99
漆原「必要とされることで、人間は自分の価値を見出すものだからな。」 P108
涙もろいのは心が優しい証でもあり、むしろ美点だと思える。 P180
もういない人のことを、ましてや幸せな記憶をたどれば、ふと浮かんだその人の笑顔に涙がにじむのは自然なことだ。会えないと思うから、思い出はますます美しく、輝いていく。だからこそ悲しく、切ない。P197
漆原「誰しも関わった人の心に、何かしら生きた証を残して、消えていくものだな」 P198
いつだってできる。今じゃなくてもいい。まだまだ時間はい -
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前作心を掴まれたので、期待を込めて読み進める。今回の主人公は、優秀で何事もそつなくこなす、少し我が強いタイプ。自分中心に物事を考えて行動することにより、不平不満が溢れ落ち、その空気が周囲にも伝わる。「どうして私ばかり」が思考の癖。一生懸命やっていても報われない気がしてしまう。端ばしで、これは私だと思った(笑)仕事をやらされ感で取り組んでしまうと、必ずと言っていいほど良い方向には進まない。仕事を振られたからには、とりあえず前向きに取り組んでみる。結果どうなるかわからないけれど、楽しむ気持ちは持つようにしたい。頑張っている人に対して、人は自然と力を貸そうと思うもの。周りを巻き込むには、先ず自分が一
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ネタバレ葬儀場という、人の死を見送る場所。そして、遺された人達が生きていくための、区切りをつける場所。
後悔のない別れなどないだろう。死は突然訪れ、いつだって近くにあるものだ。だからこそ、生きている今を大切にしたいと、改めて思わせてくれる作品だった。
大切な人の死がもたらす哀しみは、他の何にも癒されるものではない。哀しみに暮れ、自分が生きる意味を見出せなくなることもある。本作は、最後のお別れを哀しいだけのものとして扱うのではなく、遺された人が少しずつでも前を向けるような別れ方を教えてくれる。
別れを哀しむよりも、出会えたことに感謝をする。だからこそ、その時に少しでも後悔のないよう、大切に時間を過ごす。 -
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今回のテラーであるいつきさんはベテランの店長さん。シリウスはチェーンのファミレスをイメージして路面店を想像してました。いつきさんはテナント店舗の店長でした。ロケーションは池袋なので人の往来が多い場所である。大きな百貨店やショッピングモールにある異業種混在の休憩所は路面店にない魅力的な環境下だ。
女性活躍がこの物語の初期からのテーマだったが、いつきさんは影を潜めて男性社員の如く振る舞っていた?初巻のみもざさんが常夜灯に通うきっかけとなった倉庫がまた今回も登場してきてリンクしている。確か寮だった建物を倉庫として使っているのだったか。不要な資産を削減する昨今、物持ちの良さが利益拡大の拠点になると