長月天音のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
育児で毎日大変だが、読む時間をなんとしても作りたいと思える作品だった。
出産を機に、より死が身近に感じるようになり気になって手に取ってみたが読んでよかった。
出産する前は正直いつ死んでもいいと思っていた。
身近な人で亡くなった人もおらず、死ぬということがいまいちピンときていなかったからだ。
でも出産してから、この子が死んだらどうしよう、この子が無事に大人になるまで見守りたいという気持ちになり、死が怖く感じるようになった。
出産してまもないので、妊婦、子供、若い女性が死ぬ物語は本当にキツかった。
とくに子供の話は自分の状況と重ねてしまい胸が苦しく涙が止まらなかった。
私も最初は葬儀は故人のためだ -
Posted by ブクログ
2冊目でもおばあちゃんが登場してくれて嬉しかった。
そして、ようやくたい焼きの新作が完成し、評判も良いと知ってホッとした。葵くんも、やっと家族に本当のことを伝えられてよかったと思う。7年間、本当にお疲れ様。
中でも一番印象に残ったのは、フィナンシェの金型を買ってくれた入江さんのエピソードだ。
料理の話ではないけれど、子どもの頃に祖母と一緒に鶏やハムスターを育てていた記憶がよみがえり、思わず目が潤んだ。
2年前に祖母が亡くなり、最後に会えなかったことは今でも悔やまれる。けれど、その時間はこれからの人生の中でもかけがえのない思い出として残り続けるのだと思う。 -
Posted by ブクログ
遠回りでもいいから、
自分なりの充実を探していく。
「働くことって、素敵だな」と思わせてくれる一冊だった。
この作品を通して、「充実した日々とは何か」を考えさせられた。
予定を詰め込んで“充実しているフリ”をする休日や、睡眠を削ってまで「何かしなければ」と焦る平日。
自分にも思い当たる行動だったから、主人公の気持ちが痛いほど良くわかった。
物語の中では特別な事件が起こるわけではない。
誰でも経験のあるような思い込みやすれ違いが、いつの間にか自分を苦しめてる。
「やっぱり全力で働くことで充実感を得られる!」
と思った矢先のガッカリな出来事。
どうにかしたいけど、既にいっぱいいっぱいでどう -
Posted by ブクログ
「キッチン常夜灯」の4冊目。
今回の主人公は、池袋店の店長・鳥羽いつき。入社23年目、「シリウス」で初めての女性店長。40代も半ばで、店舗で働く女性社員の中では最年長となった今、会社の方針で登用される若い女性たちの存在に臆し、これまでの男性社員の中で必死に頑張ってきた自分の存在に不安を感じだす日々。
いやあ、性別年齢の違いはあれども、我が身にもつまされる境遇ですねえ。自分の店を磨き上げる先輩社員たちから徹底的に叩き込まれた自分の経験や働き方が、会社の方針ひとつで足元から覆されていくような不安感や焦燥感がよく分かる。
そこから、今回は誰かに連れていかれるのではなく、偶然に「キッチン常夜灯」に -
Posted by ブクログ
ネタバレキッチン常夜灯シリーズ第3弾。
今回の主人公はシリウスの製菓工場に勤務する森久保かなめ。店舗勤務から製菓工場に移動したものの、部長との関係もパートさんたちとの関係も良好ではなく悩む日々。
30歳目前に彼とも別れ、仕事にも行き詰まったかなめが製菓工場でやり甲斐を持って仕事が出来るようになるまでのお仕事ストーリー。
前作の主人公である本社勤務のつぐみに連れられキッチン常夜灯の常連になるかなめはシェフの作るスイーツと彼の海外での修行時代の話から部長への考え方も変わり、彼女自身も反省すべき所があったと製菓工場での仕事を前向きに頑張って行く所は清々しく感じました。
幼馴染の柊太と再会したのも大き