長月天音のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ製菓工場で働く森久保かなめちゃん。個人的に一番共感しながら読んだ本でした!
中小企業ならではのマニュアルや言葉ではなく見て覚える、察していく力と根性が必要となる現場。人間関係だったり仕事内容で躓くことも多い業界ですが、部長やパートさんたちも同じくらいの情熱と熱量を持って仕事に取り組んでいたことがわかり、一層工場の団結が深まるという理想的な話だなぁと思いました。現実だったら嫌だと思ったパートさんたちはきっと辞めていってしまうだろうと思ったり笑。
新プロジェクトと常夜灯が切っ掛けとは言え、ここまでかなめちゃんが頑張れたのは彼女自身の強さだと思い、素直に感動しました。
フランス帰りの部長が -
Posted by ブクログ
ネタバレ銀座のはずれにある雑貨とたい焼きのお店「ちぐさ百貨店」。たい焼きを売り始めたルーツも祖母・美寿々の元に小学生が「たい焼きください」と来店したことが全ての始まりで、商売を懸命に行ってきた美寿々はかっこいいと思った。
わだかまりのあった美寿々と孫の綺羅の距離が縮まっていく様子は、どの家族にも色々なドラマがあるよなぁ〜と感じさせる思いがした。
美寿々も綺羅も、綺羅の両親も…それぞれがそれぞれを想う気持ちは温かいなぁとジーンとくるようなホッコリするような気持ちになった。
たい焼きの尻尾に入っている具材も斬新だし、「ちぐさ百貨店」を継いだ綺羅とたい焼き職人(⁉︎)の葵くんの今後も気になる♪
長月天音さん -
Posted by ブクログ
シリーズ4作目『ほどなく、お別れです 遠くの空へ』
先輩の水神さんが自らの「生前葬」を美空に託す。
その大役を必死に務める美空の姿と、それを見守る周囲の眼差しに、シリーズを通した絆を感じて胸がいっぱいになりました。
読みながら思い出したのは、あのコロナ禍。
お見舞いも看取りも叶わず、遺骨となって帰ってくるしかなかった、あの切実な日々。
完全に忘れかけていたけれど、あの時流せなかった涙を、この本がそっと掬い上げてくれた気がします。
漆原さんに合格祝いを問われ、美空が願った「スカイツリー」。
その本当の意味を知ったとき、ギュッと閉ざされていた心が、眩いほどの光で満たされました。
悲しみの -
Posted by ブクログ
映画を見てから、文字として見たかったのと
原作との違いを見たかったので読ませていただきました。
人間にとって誰しもが経験する
人はいつか死ぬ
を教訓のように教えてくれています。
え、めちゃくちゃ当たり前じゃん
何言ってんの?と思うかもしれませんが
人が亡くなるときに後悔する方が
ほとんどのように感じます。
それはつまり、
「"人はいつか死ぬ" けどまだ大丈夫だろう」
と楽観的かつ希望的観測のもとに成り立っている
考え方が蔓延しているのだと思います。
これは他者に対しても、自分に対しても
そう思っています。
他者に対してはまだ若いし会わなくてもいいだろうと
友 -
Posted by ブクログ
【あらすじ】
銀座のはずれにある〈ちぐさ百貨店〉はちょっと変わった雑貨屋。
40歳にして無職となってしまった綺羅の祖母である美寿々が営んでいるのだが、彼女の焼くたい焼きが銀座名物となっているのだ。
ある事情から美寿々と疎遠になっていた綺羅は、18年振りに店を訪ねることになるのだが ——— 。
【感想】
『キッチン常夜灯』ですっかりファンになってしまった長月先生の作品です。
こちらは大好きな雑貨屋さんのお話。甘〜いたい焼きが登場しますが、お話はかなりシビアな面も。
その中で美寿々おばあちゃんの筋の通った生き様がかっこいいなと思いながら読み進めました。
人それぞれに抱えている事情や過 -
Posted by ブクログ
みもざちゃんがいつ倒れてしまうんだろうとヒヤヒヤしながら読み進めた…が、そんな怖い展開はなく、常夜灯や新たな環境で出会う人々との対話を通して、少しずつ自分と向き合っていく。
永倉さんを説得するシーンはすごいなと思ったが、あんなふうに現実でしっかり物を言えるというのは、すごく難しいことなのです…。
しかし、最悪と思った出来事でも、何かを拾うことはできる。物事は起こるべくして起こる場合もある。そう考えて、過剰に恐れず地道に生きていけば、いつかは楽になれるかもしれない。そんな気持ちになりました。
奈々子さんのエピソードは、長月さん自身の体験が少し入っているのかなと思いました。
出てくる料理は他のシ