長月天音のレビュー一覧
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たい焼きに雑貨店
私の大好きが揃ったお店に
すてきな、おばあちゃんや
孫の綺羅さん葵くん
表紙も好みで
素敵なお話でした。
雑貨店の雰囲気も目に浮かぶようでしたし、たい焼きの香ばしい香りが漂うようなお話
あーつかれたなぁ。元気でないなぁ。一休みしたいなぁ
誰でもそういう時あると思います。そんなとき
ふと
こんなお店を見つけたら
たい焼きの香ばしい香りにつられて入っちゃって、素敵な雑貨を
思う存分見まわしてお気に入りの一つを見つけて
たい焼きを頬張りながら
少しお店の温かい雰囲気に癒される
最高ですね〜
私もこういうお店に出会いたいと思いました。 -
Posted by ブクログ
銀座の外れにある「銀座ちぐさ百貨店」名物は尻尾に秘密がある美味しい「たい焼き」
シリーズ2冊目
まず、こんなに良い話だったかしら!と思った。
前作で引退した祖母の「美寿々」から
跡を継いだ「綺羅」と「葵」。
2人で力を合わせて、古くからある雑貨店の思いと場所をしっかり今後に繋いでいきながらも
オリジナリティも併せて出していく勇気を持った姿の何と清々しいこと。
その原動力が「誰よりも祖母に認められたいのだ」というのが人間味があって良い。
4作の短編のそれぞれの語り手の話も温かくて「みんな、がんばれ がんばって踏み出してきて」とずっと応援していた。
こんなに心が温かくなって涙が出そうになる -
Posted by ブクログ
葬儀は誰のために行うのか。多くの人は死者を弔うためだと答えるはずだ。そして同時にその実はのこされた家族もしくは関係者のための儀式であることも承知している。死別という非日常事態を、丸ごと受け入れるためには特別な時間と空間とが必要なのだ。
その行事を取り仕切るのが葬儀社の仕事である。この小説は葬儀社で働く人々の物語だ。彼らには死者の魂を見通せる力があり、その遺志を葬式の中で実現してくのだ。先に述べた言い方で繰り返すのなら、死者のための葬儀を実現しているのである。
主人公が生前に死んだ姉の霊と共に生きてきたという設定が、全編を通して効いている。霊感の存在を私は認めてはいないが、こういう話を読む -
Posted by ブクログ
「キッチン常夜灯」シリーズの第2弾。
1巻では店長が主人公だったけど、2巻では本社勤務のつぐみが主人公になってて、また違った視点で楽しめた。店舗とはまた違う忙しさや悩みを抱えながらも、つぐみが奮闘している様子が伝わってくる。
第一話でみもざが勇気を出して発言しているのを見て、頑張っている様子が見えて良かった。前作からのキャラクターの成長が感じられるのもシリーズものならでは。今回のつぐみは恋愛で悩み続けていた印象で、仕事と恋愛の両立に悩む女性の心境が丁寧に描かれていた。
心に響いたフレーズ
⇨「気持ちの問題ってことかな。来てくれって言われて、面倒だなって嫌々行くのと、よし、任せとけって行くの -
Posted by ブクログ
うっかり続編の方から読んでしまい、遡る形に。
話は葬儀屋さんにバイトで働くお話。
続編で流れはわかっていたので、すいすい読み進められる。
見える感じる体質の美空の話を通して、頼りになる上司・漆原さんの対応が本当に遺されたものを思い、葬儀という非日常空間で悔いのないように送り出すお手伝いをしてくれている。
自分はまだ身近にこういう経験はないが、いつか必ずくるお別れの時には美空や漆原さん、里見さんのようなひとに寄り添ってもらえると心強いし、なんなら死ぬことは一時のお別れくらいにライトに捉えることもできる。
続編よりも話の内容的にはこちらの方が好きだな。 -
Posted by ブクログ
3冊のシリーズものうち2冊目。3冊のうち2冊をまとめ買いしてたので、1冊目の流れでそのまま読みました。1冊目の感想で書きましたが本作を買った動機はめちゃくちゃ軽い動機笑。でもほんといい本に出会えたー!短編集っぽい仕立てで、今回は4つのエピソード。毎エピソードで涙腺崩壊。しかもその涙腺崩壊ポイントが一つのエピソードで何度もやってくる。通勤電車の中で涙と鼻を堪えるのに必死でした。今回もやっぱりとり方によっては“むごい"“キツイ”シーンはあるのですが、そのむごさがあるから逆に涙腺崩壊になりやすいのか。。とにかく不思議なくらいそれほど怖さを感じない、怖さより先に感動がやってくる。しかもささや