坂本眞一のレビュー一覧
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着眼点がいい
フランス革命直前の時代の「死刑執行人」の家の話。
日本でも代々「山田浅右衛門」を名乗る刀の試し斬り兼死刑執行人の家があったことは知っていたが、フランスにもあったとは知らなかった。
まずこの着眼点がすごい。
そして絵。
丁寧に描かれた少女漫画のような、何とも言えない独特の絵がまたすごい。
好き嫌いはあれど、「下手」と評する人はいないでしょう。
内容は、まあこの手の職業では当然ありうるだろう話。
それに、フランス革命前の社会情勢をくわえて深みを出している。
とまあ、凄い作品ではあるけれど、気になる点もいくつか。
まず、突然シーンが飛び、いつの話なのかとっさにわからない場面がかなり多い。
基本的に説明が少ないのでそうなるのだろうが、次のコマから平気で数カ月、数年飛んでいることもある。
また、同じく説明が少ない為、わかりにくいシーンも多い。
映画的と言えばまあそうなんだろうけど、マンガにしては不親切。
あと、最後まできっちり読んだわけではないが、本作自体ではフランス革命期は含まれておらず、その前の段階で物語が終わるっぽい。
誰もが知り、また本作の主人公が最も注目を浴びるフランス革命期に関しては、続編の「イノサン Rouge」で語られる内容。
続編が出たことで、それも含めて1つの作品と見れば問題ないが、この時代を描いておいてフランス革命に触れずに終わるというのはないよな、と思う。 -
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ついに完結
200年近く前のフランスで起きた出来事ーフランス革命。
その結末を処刑人として生きるサンソン家の人々の視点から描いたイノサンとイノサンRougesが完結した本作品。
国が違えど時代画違えど、政治にしろ文化にしろ『変わり目』が激動であるのはフランス革命でも幕末でも一緒。
そして人間の本質は貴賤にこそ違いがあれど、貴族でも平民でも同じで、他人を蔑み、引きずり下ろすことをよしとする醜さがある。
そんな醜さに立ち向かった兄妹の物語なのだと、美しい描写のページを読み進め、閉じて感じ取りました。
本作は史実に基づいたフィクションであるけれども、時代の激流に飲まれずもがいて生きた人の戦いから読み手に強さをもたらす良作だと思っています。 -
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フランス革命前夜
ベルばらの華麗な世界の裏には、こんな貧しくて汚くて、泥臭い民衆の生活があった。死刑執行人も、当時は洗濯なんてほとんど行われてなかったんだろうから、衣装や家はさぞかし血で汚れて臭かったんだろうな・・・。
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マリーの髪型・・・
八つ裂きの刑が長すぎた。グロくて読んでてつらかった。変質狂的な書き込みの細かさとねちっこさ。ついつい読み進んでしまうんだけど。マリーの髪型の刈り上げ、なんなの?