坂本眞一のレビュー一覧

  • イノサン Rougeルージュ 1
    前シリーズの序章感が好きだけど、このくらいセンセーショナルにフランス革命描くってのも勇気のいることだと思う。
  • イノサン 1
    18世紀のパリを舞台に、死刑執行人としての宿命を背負わされたシャルル=アンリ・サンソンの物語。
    ベルばらのロマンティックな夢から目覚めたくなかったけど、最終的に好奇心が勝ってしまいました…

    残酷描写が話題だけど、緻密で精巧な画力のせいでクールに受けとめる事ができました。
    シャルル=アンリ・サンソン...続きを読む
  • イノサン 1
    美しいです。
    古書の精緻な挿絵が動いているような。
    次を読むのが楽しみなような勿体ないような気持ちです。
  • イノサン Rougeルージュ 1
    フランス革命…人類が「自由と平等」を手に入れた世界史的事件の前夜──。サンソン家長兄シャルル‐アンリは死刑執行人一族の家長としてパリに君臨、妹マリー‐ジョセフはベルサイユで処刑職を得て自由に生きていた。イノサン新章が幕を開けた。シャルルの息子が可愛いし、腹違いの弟である、ルイはかっこいい。マリーは髪...続きを読む
  • イノサン 7
    サンソン家家長の責を自覚し、礼法を重んじるようになった兄シャルルと、処刑台で奔放に振る舞う妹マリー‐ジョセフは、反目しあう…。マリーは相変わらずといった感じで見ていて、ハラハラしてしまう。シャルルはしっかりしてきた感じはするが…。アンドレの容姿やいきなり始まるミュージカル?みたいな演出にびっくりした...続きを読む
  • イノサン 9
    二百年来の宿敵、フランスとオーストリアの同盟の鍵として、14歳のアントワネットはフランス王家に嫁いだ。マリー‐ジョセフは、王太子妃を導き、シャルルは相対する国王寵姫デュ・バリー夫人を援ける。今回もミュージカル?的なシーンが登場。時代背景的にミュージカル的なシーンがよく似合う。最後のページのマリーがか...続きを読む
  • イノサン 8
    ベルサイユ宮殿の公開裁判で、シャルルは聡明に強かに、死刑執行人として成長の証となる弁論で立ち向かう。マリー・アントワネットの登場により、物語がどんどん加速してゆく。シャルルとマリー、どうなるのか。
  • イノサン 5
    立ち向かうも背負いしも国家権力…。危機に瀕したダミアン処刑を、シャルルは次女マリー‐ジョセフの助言を手がかりに果す。だが、祖母マルトは処刑台に上ったマリーを、家紋の焼鏝で戒める。ついに第2章に突入。今回はグロテスク要素はあまり無し。どんどん、イラストが美しくなってるように感じる。それはさておき、マリ...続きを読む
  • イノサン 4
    “一度始まった舞踏会は止められない”──。引き返せないダミアン「八ツ裂きの刑」に、シャルルは傷心しながらも、全霊の慈悲を込めて執行することを誓う。めちゃくちゃ美しいイラストにグロテスクな描写は見ていて、わくわくする。今回もグロテスク満載でドキドキ。この作品には欠かせないものとなっている。展開が凄まじ...続きを読む
  • イノサン 6
    1762年、“女”死刑執行人マリー‐ジョセフのデビューとなる陸軍元帥の斬首を引き金に、サンソン兄妹に次々と事件が襲いかかる。“立像斬首”…。マリーは何でも平然とやってのけてしまう。かっこいい。兄妹とはいえ、シャルルとは違う性格の持ち主だなと思った。シャルルは髪型をイメチェンし、良いのか悪いのか、よく...続きを読む
  • イノサン 3
    国王ルイ15世に刃を向けた農夫ダミアンに、「八ツ裂きの刑」が宣告され、147年ぶりの大処刑にサンソン家はにわかに騒然となる。叔父であるニコラ登場により、物語が新たな方向へ向かいはじめた気がする。しかし、アンドレがイケメンすぎる。ニコラもイケメンだが、アンドレはそれを超えるイケメンっぷりで彼の虜になり...続きを読む
  • イノサン 1
    18世紀、「自由と平等」を望み、現代社会の出発点となったフランス革命。その闇に生きたもう一人の主人公シャルル-アンリ・サンソン。彼は、パリで死刑執行人を務めるサンソン家四代目の当主である。イラストの上手さや美しさに目を惹かれ、全巻一気に購入。初めて読む作家だったため、かなりの賭けだったが当たりだった...続きを読む
  • イノサン 2
    1753年、革命前夜のパリ──、「国王の子は国王、処刑人の子は処刑人」になる身分制度と世襲が社会を統べる時代。14歳のシャルル-アンリ・サンソンは父に代わり、初めての処刑台に立つ…。グロテスク!しかし、美しい。耽美な世界に迷い込んだような感覚。2巻は性的な描写もあり、驚きを隠せない。しかし、無くては...続きを読む
  • イノサン 9
    マリー=ジョセフ・サンソンの生きざまがスカッとして私は好き。

    シャルル=アンリはめそめそして、どーしようもない、と思ったけれど、その粘っこい生き方もありなのかな、と。処刑人という役職がいつかなくなることを願っているところが切ないです。
    歴史って非情だな、と。

    このあとルージュのほうでいよいよ核心...続きを読む
  • イノサン 1
    絵力がすごい。カラーじゃなくて残念!
    誰もがいやがる仕事でも引き受けてくれる人がいるから世の中成り立ってるんですよね・・・
    しかし昔はどこもかしこも本当に残酷な世界だったんだね。
    こんな時代に生きてた人達、可愛そう過ぎませんか。
  • 孤高の人 12
    その身に死地にもなり得る場所へ向かう「死」を背負いながら、死地から戻ってくると言う「生」を纏った相容れないものを同時のその身に存在させている…クライマーってそういう人達なのかなぁ。
  • イノサン 1

    面白いが。

    最初に原作本から読んだので所々?の箇所もあった。
    マンガはよりドラマチックにする必要があったのかも
    しれないが、かえって事実により近いだろう原作本の方が
    感動が大きかった。マリーは実在したのかな?調べても
    良く分からない。
    女処刑人なんて許されたの?
    でも実在した処刑人を主人公にしたマンガなんてない...続きを読む
  • 孤高の人 2
    主人公・森くんの過去が少し垣間見えて来た。何故彼が「一人でいること」にこだわるのか。元々集団行動の苦手な人間が人が信じられなくなる経験をしたところから、偶然フリークライミングと言うものがこの世に在る事を知る…それにとり憑かれて行く様が、こっち側とあっち側の境界線を越えてしまうのか否か、と言う緊張感も...続きを読む
  • イノサン 2
    デッサン力の高い絵よりも、漫画の手法に沿って漫画的にデフォルメされた絵の方が「残酷」さがより際立つと私は思う。つまり酷薄な絵となる場合にはデッサン力が高い方が逆に見るものが目を背けたくなる衝動が緩和する。そこには興味本位や好奇心を引っ込ませる「芸術性」が突出するからだろうなぁ。
  • イノサン 7
    マリーとアンドレの主従関係が萌えるな。本作は通常の男女の恋愛関係は見せず、処刑人(シャルル)と罪人(ダミアン)と言う様に、一見対等でない立場の者同士の、ほんの一瞬の精神の交流など、恋愛感情以外の人間同士の交流を描いている。