坂本眞一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ全巻のラストで文太郎が突っ伏しているシーンがあったので、新田次郎の「孤高の人」と同じく、そこで終わるのかと思いきや、再度の登攀へ向かう。やはり、そうこなくっちゃ。そして、そこから始まる登攀の描写がすごい。
カバーの折返にある作者の言葉で、
『僕は擬音を信用しなくなった。』
という記述がある。これを読んでから本巻を読むと、本当に作者が絵と、コマで音を出そうとしているのがわかる。
実際、わたしの頭にはシューベルトの『魔王』が浮かんできた。まあ、文字で書かれているし、コマのテンポはなしにして、絵を見れば誰でも連想するとは思うのだけど。 -
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着眼点がいい
フランス革命直前の時代の「死刑執行人」の家の話。
日本でも代々「山田浅右衛門」を名乗る刀の試し斬り兼死刑執行人の家があったことは知っていたが、フランスにもあったとは知らなかった。
まずこの着眼点がすごい。
そして絵。
丁寧に描かれた少女漫画のような、何とも言えない独特の絵がまたすごい。
好き嫌いはあれど、「下手」と評する人はいないでしょう。
内容は、まあこの手の職業では当然ありうるだろう話。
それに、フランス革命前の社会情勢をくわえて深みを出している。
とまあ、凄い作品ではあるけれど、気になる点もいくつか。
まず、突然シーンが飛び、いつの話なのかとっさにわからない場面がかなり多い。
基本