羽根田治のレビュー一覧
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羽根田治『十大事故から読み解く 山岳遭難の傷痕』ヤマケイ文庫。
日本の山岳遭難史に於ける十大事故を時系列に検証しながら、今後の糧にしようとしたノンフィクション。
荒天や雪崩、落雷による遭難の原因の一つではあるが、撤退することの決断力が遭難事故を防いだものと思われる。
『第1章 木曾駒ヶ岳の学校集団登山事故』。新田次郎の記録文学小説『聖職の碑』で有名になった山岳遭難事故。1913年、長野県の伊那地方の中箕輪尋常高等小学校の高等科二年生の男子生徒25人と赤羽校長ら教諭3人、同窓会員の青年9人の総勢37人が学校集団登山で木曾駒ヶ岳に登る。しかし、予想外の台風による暴風雨で11人の死者を出した -
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山と渓谷社のレスキューハンドブック。
読まずに荷物に入れておこうと思ったが、パラパラとページを繰ったらアウトドアや災害現場基礎として知っておかねばならないことがコンパクトにまとめられているようだったので、とりあえず一読。
海、山、川、キャンプ場などのシーンに分けて、一般的に想定される危険、事故と、その状況についての基礎的な知識、対応の基礎指針、具体的対応の概要がまとめられている。
読めばあなたもレスキューのスペシャリストとなるわけではないが、少なくとも誤った方法でアプローチすることによる無駄な被害の拡大、二次災害の発生などを避け、レスキューの専門家が来るまでの時間を稼ぐといった対応に結びつけ -
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Posted by ブクログ
読んでいるだけで想像してこちらの体が痛くなるような、死亡事例も含め、凄絶な滑落事故の数々が綴られている。
傍証や聞き書きでも充分臨場感は伝わるが、直に取材した当事者の声も多く収録されており、なおのこと背筋が冷える。
改めて、"ながら歩き"は厳禁であると思いを新たにした。
スマホをいじるなどもちろん論外、ウェアの脱着、バックパックやポケットの物の出し入れ、行動食や水分の補給等は、必ず安全な足場を確保した上で、立ち止まって行わねばならない。
私自身、頭では分かっているつもりだが、ついつい歩きながら行ってしまって、ひやりとする瞬間があったり…。
頻繁に訪れる近所の低山であっても -
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Posted by ブクログ
過去に起こった十の山岳大事故から読み解く
山登りへ向かう人への教訓
木曽駒ケ岳の学校集団登山事故
剱澤小屋の雪崩事故
冬の富士山巨大雪崩事故
前穂東壁のナイロンザイル切断事故
谷川岳の宙吊り事故
愛知大学山岳部の大量遭難事故
西穂独標の学校登山落雷事故
立山の中高年初心者遭難事故
吾妻連峰のスキーツアー遭難事故
トムラウシ山のツアー登山遭難事故
私の山登りの知識がないので山用語はあまり理解できてないのだけど…
とにかくどの事故も恐怖しかない。
特に怖かったのは…
トムラシ山の遭難と立山の中高年初心者遭難事故
あと、スキーツアーの遭難の話も震えた
年々、中高年の登山人口が増えているという