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「山登りにベテランなし」。
すべての登山者が知っておくべき山岳遭難の真実。
登山者にとって山岳遭難はけっして他人ごとではない。
人が自然のなかに踏みこむ以上、なんらかの危険を受け入れる覚悟が必要であるということを、過去の遭難事例は雄弁に物語っている。
本書はこれまでに起きた山岳遭難をレポート。
雪崩、高体温疾患、爆弾低気圧、低体温症、道迷いと、それぞれの遭難の背景を検証しながら、学ぶべきポイントを指摘する。
彼らはなぜ遭難してしまったのか。
そこに至るまでの過程を丁寧に紹介したレポートは、読む者に山に対する心構えを新たにさせるにちがいない。
Posted by ブクログ 2023年02月09日
『起きてしまった事故をなかったことにするのは不可能であり、亡くなった人は還ってこない。幸い助かった人にしても、おそらく心に深い傷をおうだろう。しかし、教訓は残される』
本文から引用して帯の裏に書かれたこの言葉が本当に胸にのこる。
気をつけていれば避けられた事故もあれば、急な天候での予測不能の事態もあ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月01日
山岳遭難や事故の教訓。過ちや死者を冒涜することではない。
今を生きている人が、そこから何を学び、同じ過ちを繰り返さないために学びを得られるかだ。避難や中傷、批判でもない。
命に係わる山岳遭難を感情論で捉えてはいけないと思う。
今を生きる人が、これから人生を歩んでいく人が取り返しのつかない事態にならな...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月13日
田舎の祖父母に勝手に山に入るな山は怖いから、とよく子供の頃言われていたが、本当に怖いとこだと実感できる本書。
急に天気が崩れることはざらだろうし、何回も登山してる人が遭難したりもする。
遭難中に幻覚をみていたひとの手記はゾッとするものがあるし、最後に交わしたことばがあれだったのか…と亡くなられた方を...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年06月12日
大峰山で道に迷い、幻覚に苦しめられながら彷徨った人の手記が怖い。幻覚はどれも、彷徨ってる人を楽な方へ、状況を悪くする方へと導いている。山を降らせたり(迷ったら下らない、沢に降りないが鉄則)、靴やスパッツを脱がせたり、時計を取らせたり。
大峰山という霊山だけあって曰くを感じてしまう。もともと迷いやすい...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年11月08日
山に登ったことが無いけれど、登山の本を読むのは好き第2段です 笑
いつか、いつか登るんだ!
本当は実体験した人が書いた話が読みたかったのですが、
この本は取材という形を取りながらも、なかなか鬼気迫る書き方で山岳遭難の怖さを読むことができました。
前半の冬山関連については現実感が無かったのですが
...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月21日
面白かった。
けれども、読むのに時間が かかった。頭が小説を読むのに特化しているため、記録的な文章だと飽きてしまうんだと思う。
それでも、事実を明確に記述し、状況の解説や証言によって、事故はどうして起きたか、どうしたら防げていたか、というのを考えられて面白かった。
山登りする趣味は無いが、サバイ...続きを読む
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