羽根田治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【山岳遭難事故のほとんどは、予測不能な自然発生的なものでなはなく、ヒューマンエラーによって引き起こされる。人には楽観バイアスがあり、「まぁ、大丈夫でしょう」「この前はうまくいった」といった、自分に都合よく思い込む癖がある。】
↑こういうことを学べる機会が圧倒的に少なくなった。登山に限らず、水難事故も根底は同じだと思う。小中学校では、遠足の登山がなくなり、水泳の授業までなくなり…今は体験としてこういうことを学ぶ機会が本当に少ない。昔はよくも悪くも、勝手に山やら川やら遊んでたし、学校でも少なからず学べたので。ある程度の怖さがわかった(雨が降った後の木は滑りやすいとか、増水した川は見た目以上に危険、とか)。ネットで情報が溢れてる分、キラキラした部分だけ見て、安易に"出来る"と考えてしまうのかな。なかなか家では教えてもらえない家庭もあるし、学校でもこうした危機管理や自然の知識を学べるような機会があれば役に立つのにな、と思った。
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Posted by ブクログ
羽根田治『ドキュメント遭難 山岳遭難の教訓』ヤマケイ文庫。
2015年刊行の『ヤマケイ新書 山岳遭難の教訓』に『山と溪谷』2020年2月号掲載の皇海山道迷い遭難の事例を追加し、文庫化。
高体温症、爆弾低気圧、雪崩、落雷、道迷いなど12件の遭難事例を収録したノンフィクション。
最初に紹介された沖縄・西表島で著者自身が体験した高体温疾患。年々、日本の暑さは恐ろしいくらいに激しさを増している。自分は中学校から社会人になり、50歳までサッカーをしていた。流石に真夏の暑さの中、試合で90分走り回ると尋常ではないほど汗をかき、時には足が痙攣するということもあった。余程、メンテナンスや準備運動や普段のトレーニングをしっかりやらないと誰でも倒れるだろう。
山の天気は変わりやすく、ちょっとした気候の変化を見逃すと大変な事態を招くことはよく解る。自分も大学時代に友人と卒業記念に岩手山に登ることになった。今から40年前の9月27日だった。まだ夏の名残りを残す時期だったので特に防寒装備を用意せず、足元こそトレッキングシューズにしたものの、ジーンズにラガーシャツ、デイパックにおにぎりとおかず、水筒とファーストエイドキット、ウインドブレイカーを入れて、4人で馬返しから登り始めた。途中、岩手山の麓で自衛隊と合同練習をしていた米軍と遭遇した。彼らはしきりに寒い、寒いと口にしていたが、米軍も大したことないなと余り意に返さなかった。さらに登るとベテランらしき登山者と行き合い、山頂付近は氷点下だよ、防寒具はあるのかと聞かれた。一応、ウインドブレーカーはあると言って登山を再開。山頂付近は雪がちらつく、氷点下で、その中で昼食を取り、山頂に辿り着くと、直ぐ様下山を始めた。流石に山頂付近は激寒だった。後から新聞で知ったのだが、この日は岩手山の初冠雪で、例年より1ヶ月早い冠雪だったようだ。
その後は余り厳しくない山を良い季節に散策したり、山菜を採る程度でしか山には足を踏み入れていない。モンベルなどで購入した、それなりの山関係の衣類は持っているが、タウン着と化している。
本体価格1,100円
★★★★