羽根田治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ・日本の危険生物418種を完全網羅!
第1章 野山の危険生物(哺乳類・爬虫類・両生類・むしなど)
第2章 野山の危険植物
第3章 海の危険生物
第4章 感染症
巻頭はカラー写真で生物植物の外観、生息地などの基本情報の確認ができます。
それぞれの章で、詳しく被害事例や症状、予防法の確認ができます。
個人的にはツキノワグマを投げ飛ばした男性のエピソードが気になりました。すごいな。
最後は対処法と応急処置についてまとめてあります。これで被害にあっても大丈夫!
ダツの対処法が衝撃的…
観察員からの一言のコーナーでは、毒がある一方で薬にも使われているなどの雑学があり、好奇心が刺激され次へ次へと進 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。
けれども、読むのに時間が かかった。頭が小説を読むのに特化しているため、記録的な文章だと飽きてしまうんだと思う。
それでも、事実を明確に記述し、状況の解説や証言によって、事故はどうして起きたか、どうしたら防げていたか、というのを考えられて面白かった。
山登りする趣味は無いが、サバイバル自体には興味があったので楽しめた。
だいたいはみんなうっかりなんだよなあ。大丈夫だろうで進んで引き返すという判断ができない。グループでも単独でも。
雪崩でテントが埋もれてしまったのは人為というより天災すぎて避けようが無いが、他のはだいたいもっと気をつければになる。
けれども、簡単には気を付けら -
購入済み
ベテランの方ばかりなので読み応えがあります。
装備も計画もしっかり立てていっても、予想外のトラブルで遭難してしまう。
生還された方のなぜ単独行をするのかという話は納得します。
静寂や絶景を噛み締めたり、他人に気を割かなくていい時間を作ることは山でなくてもできるかもしれません。ですが山の空気感、スケール感を心ゆくまで味わうことは単独行でないとできないのだと思います。 -
Posted by ブクログ
全員生還しているので安心して読めるが、凍傷で指を失った人の話は生還したからこそ、痛みや凍傷に至るまでの様子が克明で怖かった。
迷ったと気づいたら登り返す、沢に降りない。本を読むまでもなく知っていることだが、それを知りつつ降りてしまった人達の心境が、ああ自分も同じ状況になったら同じことをやってしまいそうだ、と思わせる。
ここに書かれている何件かの事故を読んでいて思うのは、やはり雪山でもなければ、怪我をしなければ生還できる可能性が高いなあ、と。
この本で本格的に死にそうになっている人は皆、下に下に下り沢にあたって無理に沢を降り、滑落した人だった。つまりは、体力がなくて厳しくても、結局は迷ったと気づ -
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購入済み
道に迷い帰り道がわからなくなる、道迷い遭難
自力で下山された方も救助された方もいますが、どの方も警察に届けがでて捜索されてます。
最後に捜索費用について触れられています。
ヘリに乗らず、捜索されるだけで数百万…
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購入済み
羽根田さんの本は2冊目。淡々として読みやすく、つい読みふけってしまいます。構成も好み
今では当たり前の山岳救助ヘリ
そのノウハウを0から築いた男、篠田秋彦
血の通った山男であり、仲間の安全のために効率を求め、困っている人を助けたいと遭難現場に赴く
格好良い人です。
元書籍出版は1998年と20年以上前の話になります。
「昔はさ、山で事故を起こしたらとても恥ずかしくて人に言えない(中略)それと比べると今の登山者は感覚が違ってきてるのか、ちょっとアマいって感じがする」
当時でそうなら、現代はどうなんだろうと思います -
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Posted by ブクログ
大峰山で道に迷い、幻覚に苦しめられながら彷徨った人の手記が怖い。幻覚はどれも、彷徨ってる人を楽な方へ、状況を悪くする方へと導いている。山を降らせたり(迷ったら下らない、沢に降りないが鉄則)、靴やスパッツを脱がせたり、時計を取らせたり。
大峰山という霊山だけあって曰くを感じてしまう。もともと迷いやすい厳しい山だからこそ霊山になってるのかもしれない。
迷いながら見る幻覚は、日本昔話に出てくる怪談や、山の話にでてくる「まよいが」的だ。
かつてここで彷徨った昔の人が、霊的な体験をし、それがよく起こるから霊的な山と畏怖されたのかも。
大峰山、穂高岳は、ヤマケイの遭難シリーズでよく名前が登場するので要注意