あらすじ
人気の高いヤマケイ文庫ドキュメント気象遭難がついに電子化!
山で起きる大きな事故のほとんどは、気象の急激な変化による事故、いわゆる「気象遭難」であろう。
その原因はどこにあるのか、防ぐ方法はあるのか・・・・・・。
新旧の気象遭難事故から、季節別に「雪崩」「落雷」「低体温症」など7件のケースを取り上げ検証する。
「文庫化にあたっての追記」では近年の気象遭難事例をフォロー。
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Posted by ブクログ
境界を越える瞬間は、過信、楽観、なにかのバイアス?それほど、山をなめていたとは思わないけど、ふとしたタイミングや、空気で、命運は分かれるようです。何事も準備は怠らず、謙虚に臆病で行こうと思うのです
小西浩文とゆかいな仲間たちが強すぎる、とネットで見て購入。
「遭難しないためにはケーススタディが大切」
とのことでまとめられた本書は関係者からの話、山岳気象研究をされてる方の話、天気図など解説が充実してました。
読み応えがあります。
特に冬編は山岳部やプロの登山家の話で、趣味とプロとの違いを感じました。
プロすごい。
笑ったのは甘くて軽くていいかなと思って雪山にダイエットシュガーを持っていった話
Posted by ブクログ
どの事例も、一読の価値あり。本当にいろいろなケースがある。こういう状況になりたくは絶対にないが、知っておかなくちゃいけない。まとめて下さり、また話して下さりありがとうございます。
2017.8.6
Posted by ブクログ
なぜ山の事故が起こるのか?すべては著者の一文に尽きる。
「北海道の山の気象は本州の山の常識では推し計れるものではない。それを本州の登山者は知らない。本州の山も北海道の山も同じだろうと思っている。」
近年外国人登山客のトラブルが絶えないのもルーツは同じ。山を愛するなら山との向き合い方もしっかり学んでほしいものである。
Posted by ブクログ
冬山は怖いですなあ。生命に関わる要素が多過ぎる。どの事例もそんなに責められないなぁと思いながら読んだ。少し古いけどいろんなケースが丹念に描かれてて良かった。興味深いのがどのケースでもGPSについて全く記述が無いことで、1990年前後ならまだしも2000年前後でも全く普及してなかったことに驚く。今なら少しは違うのか?
Posted by ブクログ
まずは正確な情報とそれを分析して利用できる能力が必要で、さらに現状をしっかりと把握し判断できる能力。それがあって、さらに体力や技術が必要なんだと感じた。登山って大変なんだな。
登山ではなくても、ちゃんと引き返すことができるかは、仕事でもなんでも意識していないといけないな。正常性バイアスはどんな場面でも怖いものだ。
まして判断する場面まで苦労していれば、「大丈夫、きっと大丈夫」で先に進めたくなってしまう。
せっかくここまで来たんだから、せっかくここまでやったんだから。そんな時こそ危険なのだろう。