あらすじ
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ころんで死ぬ、ダニに噛まれて死ぬ、助けようとして死ぬ、キャンプの炊事中に死ぬ、風に飛ばされて死ぬ——など、アウトドアには「まさか、こんなことで……」と思うような、死の危険がたくさんあります。
本書では、アウトドアで実際に起こった死亡事例を紹介し、どうしたらそのような目にあわないか、安全に身を守るための解説をしています。
死の危険は、知っていれば避けられる可能性が高くなる。
アウトドアで自分や大切な人が危険な目にあわないために、最低限の安全の知識が書かれた本です。
■内容
1章 山で死ぬ
転倒して死ぬ/すべって落ちる/落石で死ぬ/土砂崩れで死ぬ/雪渓が崩れて死ぬ/雷に打たれて死ぬ/火山ガスで死ぬ/風に飛ばされて死ぬ/
熱中症で死ぬ/夏なのに寒さで死ぬ/沢の増水で死ぬ/疲れて死ぬ/道に迷って死ぬ/発病して死ぬ/雪に埋まって窒息する/木に激突して死ぬ/
雪崩で死ぬ/クレバスに落ちて死ぬ/アイゼンを引っ掛けて死ぬ/一酸化炭素中毒で死ぬ/火傷で死にかける
もっと知っておきたい安全知識 PART1
2章 動物にあって死ぬ
クマに襲われて死ぬ/イノシシに襲われて死ぬ/毒ヘビに咬まれて死ぬ/ダニに咬まれて死ぬ/ハチに刺されて死ぬ/サメに襲われて死ぬ/
オニダルマオコゼに刺されて死ぬ/ダツに刺されて死ぬ/オニヒトデに刺されて死ぬ/ブユの大群に襲われて死にそうになる/カタツムリやナメクジに触って死ぬ
もっと知っておきたい安全知識 PART2
3章 毒で死ぬ
有毒植物を食べて死ぬ/毒キノコを食べて死ぬ/フグを食べて死にそうになる/アオブダイを食べて死ぬ/カニを食べて死にそうになる
もっと知っておきたい安全知識 PART3
4章 川や海で死ぬ
鉄砲水で死ぬ/助けに行こうとして死ぬ/ため池に落ちて死ぬ/飲酒して泳いで死ぬ/高波にさらわれて死ぬ/離岸流で死ぬ/戻り流れで死ぬ/
シュノーケリング中に死ぬ/ボートから落ちて死ぬ/ボートに追突されて死ぬ/初心者がSUPで死ぬ
もっと知っておきたい安全知識 PART4
コラム
転滑落事故が起きやすい場所は?/変わりつつある人間とクマの関係性/中毒事例の多い主な有毒植物/中毒事例の多い主なキノコ
■著者情報
著者 羽根田 治(はねだ・おさむ)
1961年、さいたま市出身、那須塩原市在住。フリーライター。
山岳遭難や登山技術に関する記事を、山岳雑誌や書籍などで発表する一方、沖縄、自然、人物などをテーマに執筆を続けている。
主な著書にドキュメント遭難シリーズ、『ロープワーク・ハンドブック』『野外毒本』『パイヌカジ 小さな鳩間島の豊かな暮らし』『トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか』(共著)『人を襲うクマ 遭遇事例とその生態』『十大事故から読み解く 山岳遭難の傷痕』などがある。
近著に『山はおそろしい 必ず生きて帰る! 事故から学ぶ山岳遭難』(幻冬舎新書)、『山のリスクとどう向き合うか 山岳遭難の「今」と対処の仕方』(平凡社新書)など。
2013年より長野県の山岳遭難防止アドバイザーを務め、講演活動も行なっている。日本山岳会会員。
イラスト 秋山 貴世(あきやま・たかよ)
岡山県出身。武蔵野美術大学、セントラルセントマーチンズ大学院卒業。南ロンドン在住。
日本、イギリス、フランスの雑誌や出版物のイラストを中心に活躍。
コミックやジンの制作、ワークショップも不定期で開催。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
危険の事例集!!
もともとインドア派だけど
こんなの読んだら、ますますアウトドアが遠のきます
いつも危険と隣り合わせ
気軽な気持ちで山登りなんて、絶対行かない
北海道に住んでるから
ヒグマに知り合いが襲われた話もきくし
山菜採りも怖くて行けない
家の敷地で山菜採りします笑
Posted by ブクログ
レジャー中に起こる事故と死因が記載されている。人間は思ったより簡単に死ぬので、こういう知識があるかないかでだいぶ変わりそう。子供が無茶しないように読ませたい本
Posted by ブクログ
アウトドア行く行かない関係なく一通り見ておきたい1冊。登山や海、川での事故やキノコや植物による食中毒まで、幅広く掲載。身の危険を守りたい人に。
本当に無くなって欲しい事故ばか
自分も1度、海で溺れかけた。
その時まさに「背うき」し、友達に
救ってもらった事がある。
毎年毎年同じような痛ましい事故が無くなるよう
祈ります。
Posted by ブクログ
各項目イラスト付きで読みやすく事例を想像しやすい。対処法や安全知識も掲載されており、アウトドアの「初心者」が必ず知っておくべき知識の入門として大事な一冊ではないだろうか。
Posted by ブクログ
最近ちいさい山に行くことが増えてきたところで、このタイトルに惹かれて購入。
事例ごとに対処法や、「死なないために」どうしたらいいのか記されてるので、隙間時間でも読めて良い。
動物アタックは出くわさないことを祈るのみ。
こども編もあるので機会があれば読んでみたい。
Posted by ブクログ
普段安全に整備された社会に生きているからこそ、想像もできなかった事例がたくさん読めてよかった。でもここで対処法読んでフーンなるほどねってなっても実際にできる気がしない。皆様、御安全に。
Posted by ブクログ
山や海等自然の中に潜む危険を説明する本。落石や雪崩等はもちろん動植物も対象で、やはり人間は自然の中では弱い生き物なのだと分かる。
知識がありちゃんと判断できれば大半は回避できるようなので楽しむ前に調べることが大事だと分かった。
Posted by ブクログ
登山やアウトドアの死亡例や回避方法はそれほど目新しい情報はなく、まぁそうだろうねというところなのだが、生き物(特に海の生物)については、けっこう知らなかったことが多かった。ダツとか初めて知ったけど怖すぎるし、クラゲも対処法はあまり知らなかった。ナメクジも怖かった。
これからの人生、アウトドア体験をする予定はまったくないのだが、死は身近にあることを実感する1冊でした。
Posted by ブクログ
我が家は筋金入りのインドア家系。そのため、好天・悪天関係なく野外に繰り出すことはまず考えられないが、いつ・どこで・どうやって死ぬのかまでは当然断言できない。
「まさかこんなところで、こんなかたちで…」
死の直前までアウトドアを楽しまれていた方々もそう愕然とされたに違いない。本書では、遭難事故等ニュースでもお馴染みものからインドア派の自分でも遭いかねないものまで、実際に野外で起こった死亡事故が取り上げられている。
サメの捕食活動時間(夕方から明け方にかけて)になっても海に浸かっているかもしれない。頂き物の山菜…に酷似した毒草を食卓に並べるかもしれない。近所の山で熊とバッタリ対面するかもしれない。
自分だったらどれも回避・生還できる自信がないと、読書中はずっと危機感を募らせていた。
タイトルも危機感を募らせるのに有効である。
アウトドアには大自然のスリルを味わう楽しみもあるけど、何よりも自然への敬意を払わなければならない。ちっぽけな人間が強引に踏み込んでいくほど、災いへと近づくことになる。楽しむ反面下準備は抜かりなく、当日も死と隣り合わせなのだと気を引き締めなければならない。そうやって気をつけていても事故に遭う時は遭うから、冷静に命を守る判断力を働かせよう!
そんなメッセージが聞こえてくるようだ。
アウトドア慣れしていても決して読み飛ばさず、インドア派なら尚更無視してはいけない。実際初めて聞く用語や、アウトドア経験がなければ容易に想像できないシチュエーションがちらほらあって、それだけでも勉強になった。(恥ずかしながら、雪崩ビーコンとプローブをここで初めて知った)
シンプルだが事前・事後策をまとめてくれているのも有難い。
青森県の八甲田山といえば、旧陸軍が地元住民の注意喚起を無視して行軍を続け、多くの死傷者を出した遭難事故が有名だ。その八甲田山では火山ガスも発生するらしく、6月中旬タケノコを採りに入山していた一家を襲った。
「何度も訪れていた」というのが、言ってしまえば回避しようもない。事前に確認するとしてもせいぜい天気予報くらいだろうし、自治体に問い合わせるところまで手が回るだろうか。
「離岸流」「戻り流れ」という自然現象をご存知の方はどのくらいいるだろうか。
前者は海岸に打ち寄せた波が沖に戻ろうとする時に発生する強い流れのことで、後者はそれよりも戻るスピードが速い。死に至らしめる率が高く、急いで戻ろうとして力尽きることが主な死因だという。
遠泳技術がない場合、小さな子供だった場合を考えると、浜に残された方も気が気でない…
自分の身や大切な人を守るために、本書を活用する意義は大いにある。
お子さんのいるご家庭であれば、例えばP.17のコラム「転滑落事故が起きやすい場所は?」をクイズ形式で確認し合うのもアリかもしれない。お互い勉強にもなるし、よりインプットされやすくなる…はず。
インドア・アウトドアの皆さま、遊びに行った後も生きていたいなら、お互い命を“死“守していきましょう。
※奇しくも本日18日(火)、本書の「子ども版」が発売されたそうです…!
Posted by ブクログ
ショッキングなタイトルだなぁと思い読んでみた。
野外の動植物に触れて亡くなってしまう例もあったり、天候などもうどうしようもないような例もあった。
アウトドアに向かう時には現地の情報や気候、服装に気をつけて、無理のないように行こうと思った。
Posted by ブクログ
本の雑誌・年末ランキングから。”~で死ぬ”って事例がひたすら並ぶんだけど、表紙に見られるように、イラストで恐ろしい雰囲気は緩和されていて、取っつきやすくなっている。内容は至って本格的で、本格的に活動するのではなく、レジャーとして楽しむだけっていう方面にも役に立つ。なるほど。
Posted by ブクログ
最近の自分にありがちな項目、転倒して死ぬ、すべって落ちて死ぬ。どちらも疲労による注意力散漫が原因となるとのこと。自身の体力を過信せずアウトドアを楽しみたい。シリアスな題材と可愛らしいイラストの対比も魅力的な一冊。
Posted by ブクログ
ユーモア有るイラストに、だまされてはいけない!内容は至極最も死んではいけない
!
アウトドアでは楽しみながらも危険察知能力を研ぎ澄ませ!という愛ある本であります
あ、私アウトドア真逆インドア派だけど
Posted by ブクログ
素人も熟練者も、該当の場所に赴く際はざっと目を通しておいたほうがよさそう。
紹介されている状況は「ありふれている」けれど、その一例一例に該当者がいると考えると空恐ろしく、自身もなりえると注意すべき。
Posted by ブクログ
表紙とタイトルに惹かれ、アウトドアをする上での知識を付けようと軽い気持ちで購入。読んでいて悲しい気持ちになる(死亡等)事例が多く載っているため、「リスク管理のため!」と割り切って読むのがいいと思う。
Posted by ブクログ
アウトドアの事故の実例から気を付けるべき点を解説している。様々な要因で思いがけない死に方をしてしまうものなのだなと思うがそもそもアウトドア好きではないので関係なかったかもしれない。
Posted by ブクログ
日常の何気ない行動が命取りになることがある――羽根田治の『これで死ぬ』はそんな“まさか”を淡々と描く。滑った、詰まった、油断した。ありふれた瞬間が一変し命の灯はあっけなく消える。読めば読むほど「自分は大丈夫」が崩れていく。だがそれは恐怖を煽るためではない。人の命は脆くて重い。些細な判断が生死を分けるのだと知ることで私たちは初めて慎重になれる。生きるとは意識することだ。
Posted by ブクログ
まさかこんなことで死ぬなんて。なにごとも油断せず、事前に勉強してから出かけたほうが良さそう。まさにこんなことで死ぬなんて、と思ってからでは遅いから。
Posted by ブクログ
自然の中での死亡事例集。リアルだったし、実際知ってた事件も載っていました。
知識として知っていれば回避できそうなものもありますが、動物や虫はほぼ不可避じゃん…と思って絶望。
対処法も怖い。クマに接近してしまったら首の後ろに手を組んでうつ伏せになって攻撃をやり過ごす(!?)
サメに接近してしまったら、一か八かサメの弱点を狙ってパンチや蹴りを繰り出す(!?!?)
いや、むーーりーーーー
子供にこういうこともあるんだよって見せて知識を持たせるには良い本だなと思いました。
Posted by ブクログ
アウトドアでの死亡事故とその予防法およぶ対処法が53個収録された危険の事例集。①山②動物③毒④川や海の4つに分類されており、最初の山はもともとインドアの自分に関係ないなと軽く読み飛ばしていたが、動物ではマダニや蜂、毒では有毒植物など、街中でも遭遇しそうな事例が出てきてゾッとした。溺れている人にはペットボトルを投げ込むなどいざという時のための知識も勉強になった。常に危険や死を意識するためにも、こういったタイトルの書籍は電子でなく紙で目に入る本棚や手元に置いておきたい。
子供の事故にフィーチャーした第二弾も発売されているようで、インドア人間としてはそちらの方が身近な問題として読めそうだった。機会があれば読んでみたい。
Posted by ブクログ
娘がそろそろ小学生になるので参考になるかも、と手を出した。
山や海、行かない方がいいなと思わせる内容ばかり笑
死亡例だから仕方ないのだけれど。
とにかく知識が大事なのが分かった。
溺れた時の対処法は良かった。
Posted by ブクログ
完全にタイトルに釣られて手に取りました。
登山やトレランなどで山に入ることが多いので、改めてリスクを知りつつ気を引き締めるために読んでみましたが、端的に事例が紹介されていたのでサクサク読み進められました。
事例を知るには良かったけど、じゃあどうするの部分にもう少し触れておきたかったというのが率直な感想。子どもでも読みやすい端的さだったので、小学生の息子と一緒に読み、夏休み前のレジャーとして山・川・海に潜むリスクについて一緒に確認できたのが良かったです。
Posted by ブクログ
タイトルを見て、思わず手に取ってしまった本。
本当にそんなことあるの? といった、極めてレアケースを集めた事例集。
参考になるようなことは無いと思うが、環境変化で人里にクマが徘徊するような時代に、もしかして。。と思ってしまう。
Posted by ブクログ
アウトドアにおける事故の事例集。
死亡事故の紹介だけでなく対策の解説もあるが、そんなに突っ込んだ内容ではない。
例えばアイゼン原因の転落死の場合「雪上訓練をし、現地では油断せず気を引き締めて歩こう(要約)」というようなアドバイスだ。
そのためドキュメンタリーや実践的な対策を期待すると拍子抜けする事になる。
とはいえ、アウトドアでどのような事故が起きるのか、広く知っておく事は重要だ。
テント内火器使用時の一酸化炭素中毒、火傷のリスクを、知っている/いないの差は大きい。
初心者にお勧めです。
Posted by ブクログ
アウトドアで実際に人が死んだり、死にかけた53の事例を紹介し、死なないための安全知識も解説するアウトドアでの安全を学ぶための危険の事例集。
見開き2ページで様々な死亡事故の事例と死なないためのワンポイントアドバイスが紹介されており、アウトドアで死なないための注意喚起の本として一定有用だと思う。ただ、イラストが中心で有毒生物がどんな見た目なのかがわかりにくかったりするなど、中身が薄い面は否定しがたく、ちゃんとアウトドアでの安全に資する知識を身に付けるためには、他の本などで確認する必要がある。
Posted by ブクログ
私としては「そもそもそういう場所に行かなければいいんじゃないの?」という結論に至ったのだけれど、人生どんな展開が訪れるか分からないし、備えあれば憂いなしってことで、少しでも予備知識として知っておくと生存確率が上がりそう。