コナン・ドイルのレビュー一覧
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ネタバレシャーロックホームズシリーズ短編四冊目であります。
本作ではまず、薬品や細菌による化学的な殺人が多いことに気付きます。『瀕死の探偵』『悪魔の足』はその内ですが、『フランシス・カーファクス姫の失踪』においても、仮死状態を作り出したのはクロロフォルム。クロロフォルムはさらに『最後の挨拶』にも登場します。元々ホームズは科学的捜査の祖として扱われることがありますが、特に化学に関して本作での推理は、少し時代の流れを感じるものでもあります。『緋色の研究』が1887年、本作の『最後の挨拶』が1917年ですから、この30年の間に化学、または犯罪学における何らかの変革があったように思います(
いや大袈裟に言いま -
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ネタバレ前回ライヘンバッハで死亡したと思われたホームズの生還から始まる短編集第三弾。
ずっと角川文庫のを読んでたけど、この辺はまだ出版されてなくて、でも待てないので光文社に乗りかえ。
作者はホームズを復活させる気は当初なかったらしいので、生還できた理由のところは無理矢理感が凄いし、納得出来ないような部分もあるけど、それでもホームズを復活させてくれたことには感謝したい。
きっとファンの皆さんもそんな気持ちなんだろうな。
今回は『空き家の冒険』と『恐喝王ミルヴァートン』が好きだな。
二人が一緒に捜査するところがいい。
ホントいいコンビだなぁと。
あとは、『踊る人形』も暗号もので面白かった。
次は -
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やっぱり面白かったですね。
これは、大人が夢中になるのも分かりますね。
当たり前ですけど、名探偵コナンはもちろん、探偵ものというよりヒーローものの原点ですものね。
ゴルゴ13だってルパンだって金田一だって、全部ここから来たんですねえ。
相変わらず光文社の新訳も悪くないです。
確かに初期よりかは、冒険モノ、アクションモノの要素が増えてはいます。
しかしまあ、犯罪者ミステリーの原点らしく、よく考えたら(例外はありますが)どれもヒトの業が描かれてるんですよねえ。
金銭欲と男女の愛憎のもつれ。
そんなヘドロのようなニンゲンらしいぐにゃぐにゃを、クールでそんなことに無関心なホームズがばっさり暴いて、場 -
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多分、コナン・ドイルが書いて発表した順番で言うと、
①緋色の研究②四つの署名③~~~冒険
に続く四冊目。短編集。
面白いんですよね。
謎解きっていうより、やっぱり人間ドラマなんですねえ。
人の欲望とか業とかっていう、そういうダークサイドのお話。
それが当時のロンドンとかイングランドとか、海外とか、色とりどりに風俗も交えて描かれてますね。
それがでも、ホームズとワトソンっていうフィルター通しているから、
安心感も娯楽性もある。
ホームズの性格っていうか雰囲気、ワトソンとの掛け合い、信頼関係みたいなのが絶妙なんですね。もうキャラクターものですね。
「ルパン三世」が、1話1話はよく考えれば、無茶苦 -
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ネタバレ・ホームズとワトソンの絆を感じさせるエピソードが多くてじんわりする巻。『ノーベリ』のくだりもホームズがワトスンに寄せる信頼が見えるし、二人で公園を散歩して「気心の知れた同士、ほとんど口をきくこともなかった」のもとても良い空気だ。ホームズがワトソンとの会話で、「ぼくらの捜査」「ぼくらの考え」と「ぼくら」を使うのもいい!そして『最後の事件』でお互いがお互いのことを指して言う「真の友」「親友」には涙がこぼれる。
・ドイル先生は、善なる者が悪なる者を手にかけるのがお嫌いなようで、心臓発作や転んで石に頭をぶつけるなど、悪人が自分で勝手に死んでしまう設定が多いように思う。
・当巻は短編集。以下、各話の