シャーロック・ホームズの回想

シャーロック・ホームズの回想

小説・文芸
803円 (税込)

4pt

ホームズとモリアーティ教授との死闘を描いた問題作「最後の事件」を含む第2短編集。ホームズの若き日の冒険など、第1作を超える衝撃作が目白押し。発表当時に削除された「ボール箱」も収録。

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シャーロック・ホームズの回想 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    シャーロック・ホームズのシリーズは、友達の医者ワトスンが自分が同行したりホームズから聞いたりした彼の探偵仕事を記録して発表したとなっている。
    本書は、ワトスンがベイカー街でホームズと共同生活していた頃、結婚して開業医となりたまにホームズの仕事に同行したときのこと、そしてホームズから聞いた事件などが入っている。
    コナン・ドイルは『最後の事件』でシャーロック・ホームズにある結末を与えてシリーズ終了、のはずだったんだけど、熱烈なホームズ復活願い(やら脅迫やら)で約10年後に完全復帰させる。
    『最後の事件』では探偵のホームズと対等の相手として犯罪会の王モリアーティ教授を登場させる。あくまでもホームズ物語を終わらせるための人物なのでいきなりでてきてこれ一作で消えてしまうんだけど、さすがに連続ドラマ(ジェレミー・ブレットのグラナダ版)では数話前から「この事件の裏にはモリアーティ教授が!」とかやってました。


    『シルバー・ブレイズ』
    まだワトスンがベイカー街にいたころかな。退屈なホームズはワトスンが発表しているホームズ事件簿について「君の記録は事件そのものよりも小説としての面白さに重きをおいているではないか!」とかなんとか八つ当たり・笑


    競馬のレース直前に、大本命の名馬シルヴァー・ブレイズ(白銀号)が行方不明となり、調教師ジョン・ストレイカーの死体が見つかった。


    さすがイギリス、競馬は身分の高い人たちも参加するし国中の話題で、賭博も国中で盛んだ!
    今回の事件では、お馬さんが無事だったからまあいいや。(^_^)
    そしてホームズは現場に行く前に仮説を立てたらしいが、行ってみたら細かいところで「自分の考えは間違っていた」と、すぐに推理立て直し。切り替えが早くて柔軟な性格が見えた。


    『ボール箱』
    ※本作はセンセーショナルだとして短編集から削除されることが多かったということです。
    クロイドンのスーザン・クッシングが受け取ったボール箱を開けてみると、そこには塩漬けにされた二人の人間の二つの耳が入っていた。以前追い出した3人の医学生からの嫌がらせか?だがホームズは、切った跡の乱暴さ、ボール紙を結んだ紐の結び方から、犯人は船乗りだろうと検討をつける。
    …ホームズたちが加害者のもとに行くと「あの二人の顔がずっと頭に張り付いている。俺は」
    シャーロック・ホームズでは「人間より上の裁き」ということが示されますが、
    しかし加害者が殺人をした経緯と、その後これだけ罪の意識を持つってこととから彼も気の毒だよなあとは思う…。


    『黄色い顔』
    グラント・マンローは、最初の夫と子供と死別した女性エフィーと結婚し、ノーバリに住んでいた。しかし最近エフィーの様子がおかしい。大金を必要とするようになる。隣に謎の人たちが引っ越してきて、エフィーはその家にこっそりと出入りしているのだ。マンローがその家に挨拶に行くと不機嫌な女性に追い返され、2階からは表情のない黄色い顔が彼を見下ろしていたという。
    こんな感じで刑事事件ではないんだけど摩訶不思議な出来事が起きた時に相談相手として駆け込まれるのがシャーロック・ホームズ。ホームズも奇々怪々な話を聞けて嬉しがる。
    ホームズはマンローを先に帰らせてからワトスンとノーバリに向かうことに。ホームズはワトスンに「隣の人物はエフィーの悪い前夫で彼女を恐喝しているのだろう」と語る。
    ノーバリで合流した彼らは隣の家に行くと、エフィーが必死で夫のマンローに「いつか全部お話するから今はそっとしておいて!」嘆願するが、マンロー、ホームズ、ワトスンは家に乗り込んだ。すると2階に黄色い顔の少女が…、少女?あれ?仮面じゃないか!その仮面を外すとにっこにこした可愛い黒人の少女の顔が現れた。
    秘密を知られたことによりエフィーが打ち明ける。エフィーはアメリカで最初の結婚をしたが彼は黒人だった。夫は死んだが娘は生きていた。エフィーは娘を子守に預け、イギリスに渡りマンローと再婚したが、階級社会・差別のあるこの時代に、黒人の娘がいることを打ち明けられなかったのだ。そして娘をこっそり呼び寄せていた。
    まさに時代背景を考える短篇ですね。黒人の夫は素晴らしい人だった!しかし黒人の娘は欧米階級に認められるのは難しい。しかしそんな階級社会に生きるイギリス人マンローは男気があった。「ぼくは最高の男じゃないがそこまで悪くない男だと思うよ」こうして妻と、前夫との娘を受け入れることを表明する。
    その様子を見てすぐにロンドンに引き返すことにしたホームズは、ベーカー街での自分の推理が完全に全く外れていたことをいたく反省し「ねえ、ワトスン。もし、この先、僕が自分の力を過信したり、事件に対して相当の骨折りを惜しんだりするようなことがあったら、こっそり僕の耳に『ノーバリ』と囁いてくれたまえ。そうしてくれると非常に有難い」と頼むのだった。
    この後ワトスンが「ホームズ!ノーバリだぞ!」って囁いたことはあったのかな・笑


    『株式仲買店員』
    ワトスンがメアリーと結婚して開業医になった頃の話。しばらく会っていなかったホームズが訪ねてきた。
    ワトスンは「隣の医者」ともうまくやってるようだけど、ホームズが個人付き合いしているのはワトスンしかいないもんなあ、会えなくなった相手を訪ねていくのはホームズからだったか。
    ということで、ホームズは「ワトスン、君はまだ推理に興味はあるかい?」と、ある事件捜査のお誘いに来たのだ。
    今回の依頼人は、ロンドンの若い株式仲買人ホール・パイクロフト。最近失業してしまった。苦しい転職活動を行い、業界で信頼の置けるモーソン商会に採用してもらう幸運に恵まれた。
    そんなパイクロフトの住居にバーミンガムの金物会社営業担当ピンナーが訪ねてきて「あなたのような素晴らしい方にはモーソン照会ではなくぜひうちの弟がやっている会社に来てください!」と多額の給料を示される。しかも「モーソン照会はあなたのことを悪しざまに言っていたので、辞退の連絡なんかしないでください」との注意付き。
    ああ、もう!詐欺!詐欺詐欺詐欺!令和8年現在では「闇バイト」「振込詐欺」「個人情報を取られて詐欺に使われる」の典型例ではないか!この時代なんてもっと詐欺が横行していただろうにあっさり引っかからないでくれ、もう見ていられない。
    バイクロフトはバーミンガムに行き、金物会社社長のピンナー弟を尋ねる。金物会社の事務所はチャチだし、仕事内容も意味のなさそうな単調作業。なんか妖しい、でも前払いで大金もらってるし…。数日後、バイクロフトは、住居を訪ねてきたピンナー兄と、社長のピンナー弟が同一人物だと見抜く。なぜ一人二役を!?やっぱり騙されているのか!バイクロフトはロンドンに戻りホームズに意見を求めたのだ。
    …まあ詐欺というか、強盗兄弟がバイクロフトの名を語ってモーソン照会に入り込んでいたって真相ですが、最後に弟が失敗したと分かった時の兄の態度は、(捕まって処罰されるのは当然として)悪人ではあっても兄弟助け合って生きてきたんだねえと思った。


    『グロリア・スコット号』
    ホームズがワトスンに話して聞かせてくれた物語。
    これがホームズが初めて手掛けた事件であり、大学生だったホームズが「将来探偵になろう!」と決意した出来事だった。
    学生時代のホームズもやっぱり変わり者だったので友達はいない。だがたまたまヴィクター・トレヴァーという、ホームズとは正反対の明るく腕っぷしの強い好青年と親しくなった。
    夏の休暇に彼の実家であるノーフォークの屋敷に招かれる。父のトレヴァー氏は鷹揚で地元の名士。だがホームズが特技披露としてトレヴァー氏の過去や人となりを推察してみると、氏は酷く動揺した。
    数日後、屋敷にハドスンという名前の酷い身なりと態度の男が訪ねてきた。ホームズは一度ロンドンに戻った。
    二ヶ月後、ヴィクターから助けを求める知らせが届いた。それによると、トレヴァー氏はハドスンのいいなりになっていたこと、彼が出ていった数日後に手紙が届いて父が酷いショックを受けて死にそうだという。
    ホームズはもう一度ノーフォークの屋敷を訪れ、氏に届いたなんということはない手紙に隠された暗号を読み取る。
    それは、トレヴァー氏の「グロリア・スコット号」に関わる恥の過去の告白だった。


    …ホームズにはワトスン以外にも友達いたじゃないか!と思ったんだけど、この事件を忘れるため?にヴィクターはインドに移住してしまったらしい。彼は統治では成功しているようだ。
    そしてこの時代は身分を偽るだとか過去を隠すことができたぶん、「恥」「名誉」を大切にして自戒としていたんだと感じる。


    『マスグレーヴ家の儀式』
    これもホームズがワトスンに話して聞かせてくれた物語。
    学生時代から「シャーロック・ホームズは変わり者だが、物を見る目は確かだ」みたいに思われていた。そこでホームズが探偵業を始めたころは、学友が表には出しづらいんだとか、警察が解けないだとか、警察に言うまでもない事件だとかを相談に来た。
    今回訪ねてきたのはレジナルド・マスグレーヴ。イギリスでも由緒ある貴族の家柄だ。レジナルドは、屋敷の執事ブラントンが、マスグレーブ家に代々伝わる儀式文を勝手に読んでいたことを知り、一週間の猶予を与えて解雇を言い渡す。
    数日後、ブラントンは失踪した。しかし屋敷から出た形跡はない。レジナルドはホームズに「ブラントンに捨てられた女中のレイチェルがおかしくなったこと、池からガラクタが上がったこと」を伝える。ホームズはレジナルドに、ブラントンが読んでいた儀式文を見せてもらう。なんか場所を示す暗号文みたいなものが書いてあるぞ?ホームズはこの儀式文が示す先に大切なものが隠されているに違いない、ブラントンもそれを探して板に違いない、と推理する。
    暗号解読冒険物語。暗号文が「どこどこから何メートル」という感じではっきりと書かれているのに、マスグレーブ家のみんなは実際に図って探してみようとしなかったのか!?
    まあこれで、イギリス歴史に関わるとても大切なものを発見したホームズは探偵の自信を深めましたとさ。


    『ライゲートの地主たち』
    ホームズは国家を揺るがす大事件に関わって単独行動。解決したんだけどすっかり疲れ切ってしまった。ワトスンは「わたしの古い友人ヘイター大佐の屋敷に静養に行くぞ!探偵業禁止!」と彼を連れ出す。
    しかし事件のほうが彼を放っては置かない・笑
    この近隣の二つの地主、アクトン老人と、カニンガム老人は、土地争いをしていた。数日前にアクトン老人の屋敷に泥棒入り、昨晩はカニンガム老人の屋敷で御者のウィリアムが殺されたという。
    地元警察からも協力を求められたホームズはカニンガム家の現場確認に向かう。
    しかしホームズの様子がおかしい。卒倒で倒れる、基本的な間違いをおかす、テーブルをぶちまける、カニンガム老人とその息子も、警官も呆れ顔。ワトスンはやっぱり弱って探偵の勘を失くしちゃったんだなあといたたまれない。
    しかしそのドジっ子ぶりはもちろんホームズのお芝居です・笑
    ホームズが倒れたり物を倒したりしたのは理由があってわざとでして、結果として見事に殺人の証拠をみつけて犯人逮捕に協力したのでした。
    すっかり元気になったホームズは張り切ってベイカー街に帰りましたとさ。


    『背中の曲がった男』
    ジェームズ・バークレー大佐はインドで手柄を上げたイギリス軍将校だ。妻のナンシーとは結婚30年で仲睦まじい。しかしある晩、鍵のかかった書斎でナンシーが激しく夫を非難する声が聞こえ、使用人たちがなんとか部屋に入ると中ではバークレー大佐が倒れて死んでいた。
    …これはもう、年月は取り返しがつかない、お気の毒…。
    私は子供の頃に児童向けで読んだので、「ダビデ王」を英語で読むと「デイビット」になるということを知った。そして旧約聖書に触れる(絵画とか、映画とか、物語とか)たびにこの小説を思い出すのです。


    『入院患者』
    医学生トレヴェリアンは精神病治療論文で評価されたが、開業するにはお金がなかった。そんな彼に診療所兼住居資金提供を申し出たのがブレシントンという男だった。トレヴェリアンは、プレシントンと同居し主治医になり、診療所収入から支払いをすることになった。
    診療所は繁盛して数年間が過ぎた。
    だが最近、ブレシントンが周辺の治安に怯えるようになった。そしてある日、トレヴェリアンの診察所にロシア人貴族という老患者とその息子がやってきた。しかし患者親子はどうやら住居内に勝手に入り込んだらしい?
    トレヴェリアンに依頼されたホームズは彼の住居兼診療所を訪れ、ブレシントンの様子を見て彼が過去に後ろ暗いことがあり、そのために狙われていると推測する。


    ホームズに影響されたのか、ワトスンも人物を見て背景を推測する目を持ってきました・笑
    しかし本作は、ブレシントンの過去の悪行をホームズは調べ上げるんだけど、どうやってやったんだかは書かれていない・笑


    『ギリシャ語通訳』
    シャーロック・ホームズに、兄のマイクロフトがいることが判明するお話。
    ホームズがいうには「遺伝はあるよ。だって僕も7歳上のマイクロフトも観察力と推理力があるからね、マイクロフトは僕よりも見事なくらいだよ」と言う。
    でも動くのめんどくさい〜という性質のため、「静かに過ごしたい男のクラブ」を立ち上げ安楽椅子探偵で満足している。そのために巨体…っていうか太り過ぎ?笑
    そんな兄から相談が来た。マイクロフトの観察力を知るご近所さんから、数日前の恐ろしく奇妙な経験について相談を受けたのだ。
    相談者はギリシャ語の通訳をしているメラス。二日前の夜に通訳の仕事の依頼なんだけど、ほぼ脅迫されながらある家に連れていかれた。そこへやせ衰えて顔中に絆創膏を貼られたギリシャ人連れてこられて、メラスは通訳を命じられる。通訳しながらギリシャ人から情報を聞いてみると、財産目当ての男たちに誘拐監禁されて財産を受け渡す書類にサインを強要されているようだ。そこへギリシャ人女性が入ってきて、痩せた男をみて驚愕する。
    ここまで見たメラスはたっぷり脅かされてから開放された。
    メラスから相談を受けたマイクロフトは新聞広告を出した。そしてホームズ兄弟は「イギリス人悪漢が資産家ギリシャ人女性を騙して駆け落ち、心配したその兄を監禁している」と推測。
    だがそんな折、再びメラスが攫われてしまう。


    …今回ばかりは流石に「メラスに見張り付けておけば、悪い奴らが口封じに来たんじゃないの…」って思う…。実際にメラスはあっさり捕まっちゃったし(^_^;)
    そしてホームズ兄弟は悪漢の味とは突き止め、メラスを助け出すが、悪漢たちと妹さんは姿を消した跡だった。悪漢が捕まらなかったのは、ホームズは探偵であって追跡や逮捕が仕事ではないからだろう。
    しかし数カ月後、その時の悪漢と思われる男たちの死体が見つかった。おそらく妹さんが兄の敵を取ったんじゃないか?と推測する。
    …妹さんが消えたまでは、コナン・ドイルは女性に冷たいよなーと思ったんだけど、女手一つで二人の男を死なせたんだから大したもんだ。


    『海軍条約文書』
    ワトスンは、学友パーシー・フェルプスから助けを求める手紙を受け取る。フェルプスは名門一家で、現在では外務省でイギリスの命運に関わる重要な仕事を任されていた。
    ある時、イギリスとイタリアで締結した重要な極秘文章である海軍条約文書の写しを書き取る司令を受ける。一人で残業していたフェルプスだが、ちょっと部屋を出た隙に文章が無くなっていたのだ!
    表に出たらイギリス国家を揺るがす大事件になる!
    …世界情勢を揺るがすことになる極秘重要文書を机に出しっぱなしで鍵もかけずに部屋を出るなんて重要文章の管理をもっとちゃんとしなさいよ!と言いたくはなるんだが、フロア全体に誰もいないって分かっていたら自分もうっかりしちゃうかなあ…気をつけよう(^_^;)
    しかしその事件はもう2ヶ月前、つまり表にはでていないってことで、ここまでホームズの物語を読んできた読者としては「じゃあまだ外務省内になるんじゃない?」と考える。
    …私の考えは合っていたような、なかったようなでした。


    『最後の事件』
    「我が友シャーロック・ホームズの才能を記録するのはこれが最後になる」ホームズは2年前に死んだのだとしんみりと始まる。コナン・ドイルが本職にはしたくなかったシャーロック・ホームズ小説を終わらせるための「最後の事件」。


    ワトスンの診療所に、しばらく会っていなかったホームズが訪ねてきた。「狙われている」といって最大の警戒体制を取っている。
    ここで、コナン・ドイルがシャーロック・ホームズを葬るための最大の敵として出したのがジェームズ・モリアーティ教授。数学の天才?で大学教授だったこともあるが、それより犯罪の才能が天下一品だった。その後は長年犯罪者の大ボスツォイ手多数の手下を使い、その網目はイギリスどころかヨーロッパにも広がっている。ホームズが逃がしてしまったり、ホームズが関わらず未解決になっていまった事件のほとんどの黒幕がモリアーティ教授だというのだ。
    これほどの大物なんだけど、あくまでも「ホームズを葬るための一話限りのキャラクター」なので本人の出番はほんの数行です。
    グラナダ版ドラマ(ジェレミー・ブレット主演)では、いくつかの事件の裏に実はモリアーティ教授の影が!という存在が示されていました。
    ということで、ホームズとモリアーティ教授の追いかけっこが繰り広げられ、モリアーティ教授の手下の大半はホームズが逮捕させた。しかし怒り狂ったモリアーティ教授本人がホームズを執拗に追いかけてきている。
    そしてホームズとモリアーティ教授が出会った時、二人は相打ちで死んだのだった。ワトスンはホームズが残した手紙「つねにきみの誠実な友」を思い出に筆を置く。


    …現代の読者としたらホームズが復帰することは分かっているんだけど、ここで止めるのは寂しいのですぐに復活作を読みに行ってきます!

    0
    2026年10月02日

    Posted by ブクログ

    久しぶりのホームズ第2弾。短編集としてとても読みやすくてどの話も面白かった。個人的には兄が出てきた「ギリシャ後通訳」が良かった。

    「ねえワトスン、僕は謙遜を美徳と見なす姿勢にはこれっぽっちも賛同できなくてね。論理に忠実であるならば、どんな物事もありのままに見るべきなんだ。誰かの能力を過小評価することは、過大評価することと同じくらい真実にそむくことになる。」

    0
    2026年05月03日

    Posted by ブクログ

    前作の『冒険』よりもホームズの変人ぶりがわかって面白かった。

    『黄色い顔』ではホームズがワトソンに、「もしこの先僕が自分の力を過信したら、僕に『ノーベリ』と囁いてくれ。」という。

    ポアロもヘイスティングズに全く同じシチュエーションで、『チョコレートの箱』と囁いてくれと頼んでたなぁ。これは探偵ものあるあるなのかな。

    ホームズは紳士でカッコいいイメージだったのに『マスグレイヴ家の儀式』では一変して、驚くべき奇人ぶりがワトソンから明かされる。

    想像以上の変人ぶりをさらっと普通に言えるワトソンも素敵。読み進めるほどに2人の仲良しコンビが大好きになっていく。

    『最後の事件』はあまりに突然だった。
    コナン・ドイルはホームズを早く終わらせたかったとのこと。クリスティーもポアロにうんざりしていたと言っていた。
    世界中から愛されるホームズもポアロも、著者からは好かれてない(^_^;)
    Audibleにて。

    0
    2024年08月04日

    Posted by ブクログ

    結末を知っているから安心して読めるけど、当時どれだけ騒然としたことか。もし自分がリアルタイムの読者だったらベイカー街221Bで泣きわめいていたかも

    お蔵入り寸前のボール箱が読めて嬉しい

    0
    2024年06月05日

    Posted by ブクログ

    第二短編集で、兄マイクロフトやモリアーティ教授が登場する話も収録。
    人間味溢れる名コンビの活躍がたっぷり。駆け落ちもあるよ!

    0
    2013年04月29日

    Posted by ブクログ

    シャーロック・ホームズの短編集第二作目。

    冷静沈着・頭脳明晰で機械人間のごときホームズ。
    そんな彼のイメージを一変させるような人間味あふれる一面を描き出した作品が多く収録されています。

    本当は歴史小説家を目指していた作者ドイルと、世間を魅了し、すでにイギリスで市民権をえてしまった主人公シャーロック・ホームズ。
    苦悩しながらもホームズの活躍を書かざるを得なかったドイルの心が垣間見える作品集でした。

    0
    2011年07月16日

    Posted by ブクログ

    ホームズシリーズ4冊目
    「それ、飛躍しすぎでは?」と首を傾げてからの、「ま、ホームズだし」で全部チャラにできてしまうようになったことがもはや気持ちイイまである(褒めてる)
    そしてついに兄と教授が登場
    どちゃくそテンション上がりやした

    0
    2025年12月26日

    Posted by ブクログ

    宿敵・モリアーティ教授との「最後の事件」をようやく読めたことが嬉しい。

    回想という形でシャーロックの人間性にも繋がるような様々な事件に向き合い、その推理力に魅了された後、最後に世紀の犯罪卿が登場することでこれまでの事件の裏側にも実はモリアーティ教授がいるのでは?と想像を掻き立てられる。

    漫画・憂国のモリアーティと合わせて読むとさらにおもしろい。

    0
    2025年12月06日

    Posted by ブクログ

    やはりシャーロックホームズのシリーズは面白いです。
    古い作品なのにどれも鮮やかなほどの名推理で解決するホームズは憧れますね。
    当時のドラマがたまにBSで再放送されているので、内容が判っちゃうのもあるんですけどね。
    それでも引き込まれるのは良い作品が多い証拠です!

    0
    2024年03月18日

    Posted by ブクログ

    ホームズの学生時代が出てきて面白い。最近テレビでやってるドラマもほのかにホームズ作品の影響を感じる。

    0
    2022年03月13日

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